■大船鉾と見上げる灼熱の青空
祇園祭後祭山鉾巡行が昨日盛大に執り行われました、本日はその前の日の情景です。
祇園祭後祭宵山、快晴の猛暑日に撮影して参りました。宵山といえば夜に浮かぶ山鉾の幻想な情景が広がるところですが、流石にこの猛暑日には夜に数十万の観衆を迎えての宵山を散策しては熱中症で大変な事になってしまいますので、青空の下での撮影へ短時間を。
京都は猛暑です。短時間といいますのは長時間じっくりと散策していますと灼熱の太陽に焦がされてしまいます、NHK筆頭に熱波注意を警告していまして、美しい青空と日光に照らされた情景は京都の四季を思わせるものですが、下手をしたらば別のシキが来てしまう。
南観音山と北観音山を筆頭に祇園祭後祭山鉾巡行が執り行われます、山鉾10基、前祭の23基とともに、しかしかつての当方が見上げた前祭と後祭に分かれる前の山鉾巡行の多数故の威容を少し懐かしく思う事もありますが、ここまで暑くなっては長時間の祭事は厳しい。
花傘巡行が猛暑で中止となった報道はこの前日に在り、実は後祭山鉾巡行と同時刻に八坂神社を巡行する花傘、四条河原町で山鉾巡行を撮影し一路鴨川を渡り八坂神社に駆け付ければ両方撮影も可能なのですが、酷暑下で強行すれば渡るのは三途の川となりかねません。
宵山は前祭よりも後祭の方が熱中症の心配はないのかもしれない、そんなことを考えました。こう言いますのも前祭では多数の出店屋台が軒を連ね的屋さんが威勢のいい声を掛けます、それだけ多数が訪れる、ということですので人口密度も凄い事となる、即ち熱い。
熱中症との戦い、との状況ですが、重要なのは自販機で水分補給、それも塩分糖分が極力含まれていないものを摂取し、塩分をコンビニで補給するということ。政令指定都市の中心部で行われる祇園祭は熱波の中でも注意さえしておくならば確実に熱中症は避けられる。
東京五輪は2年後のこの時期に挙行されるとの事ですが、正直なところ昨今の海外報道に挙げられるように、今からでも日程を変更できないものか。NHKが報じていました、1964年の東京大会は熱波を避けるために十月に行われています、十月ならばもう少し涼しい。
2020年の気候は冷夏となる可能性も無いには無いのですが、21世紀の今日に神風頼りであってはなりません、日程を七月から十月に変更するならば早い方が良い、花傘巡行の様に前日に五輪中止、とはできないのですから、直前に変更を強いられるよりまだ余裕がある。
新国立競技場の完成は2019年11月、つまり東京五輪は新国立競技場の内部が真夏に何度まで上昇するか検証できないまま、風を通す設計なので涼しいとか、机上の空論の上で高温を計算している訳で、同じ時期の祇園祭を散策しただけで五輪を心配してしまいました。
山鉾巡行、平日に行われるものですので学生時代の様に撮影へは中々いけません、五年ほど前になんとか時間を捻出しましたが、珠玉の写真は京都幕間旅情ではなく日曜特集として何度かに分けて掲載したいほど良い写真が撮影できました。多くの友人もまた見たいと。
長刀鉾だけでも、と早朝に山鉾巡行が始まる瞬間に四条通の長刀鉾と、四条烏丸に集う山鉾のみを大急ぎで雰囲気のみ撮影しまして0900時前に撮影完了、という厳しい日程を組んだりもしましたが、毎年行われる祇園祭、二十年後三十年後でも全て撮影してみたいもの。
大船鉾、北観音山、南観音山、橋弁慶山、鯉山、浄妙山、黒主山、役行者山、鈴鹿山、後祭りの山鉾は数がそれ程多くは無く、しかし宵山でも交通規制は敷かれません、四条通の交通規制歩行者天国は長刀鉾や函谷鉾に月鉾が四条通に並ぶ前祭だけの実施となりました。
ものの五年前十年前はここまで暑かったか、と問われますと、撮影機材を担いで走れただけの温度の余裕はありました。それでは今年だけの異常気象か、と問われますと今年宵山の夜を散策しなかったのは昨年の宵山が物凄く暑かった為、との記憶がある為なのですね。
西日本豪雨ののちに一度も雨が降っていない、という七月初旬に一ヶ月分の雨が降ったという異常気象、しかし七月下旬の今日までその後一度も雨が降らないという異常気象に繋がっていまして、祇園祭の山鉾を散策しつつ、気候変動を真剣に考える機会となりました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
祇園祭後祭山鉾巡行が昨日盛大に執り行われました、本日はその前の日の情景です。
祇園祭後祭宵山、快晴の猛暑日に撮影して参りました。宵山といえば夜に浮かぶ山鉾の幻想な情景が広がるところですが、流石にこの猛暑日には夜に数十万の観衆を迎えての宵山を散策しては熱中症で大変な事になってしまいますので、青空の下での撮影へ短時間を。
京都は猛暑です。短時間といいますのは長時間じっくりと散策していますと灼熱の太陽に焦がされてしまいます、NHK筆頭に熱波注意を警告していまして、美しい青空と日光に照らされた情景は京都の四季を思わせるものですが、下手をしたらば別のシキが来てしまう。
南観音山と北観音山を筆頭に祇園祭後祭山鉾巡行が執り行われます、山鉾10基、前祭の23基とともに、しかしかつての当方が見上げた前祭と後祭に分かれる前の山鉾巡行の多数故の威容を少し懐かしく思う事もありますが、ここまで暑くなっては長時間の祭事は厳しい。
花傘巡行が猛暑で中止となった報道はこの前日に在り、実は後祭山鉾巡行と同時刻に八坂神社を巡行する花傘、四条河原町で山鉾巡行を撮影し一路鴨川を渡り八坂神社に駆け付ければ両方撮影も可能なのですが、酷暑下で強行すれば渡るのは三途の川となりかねません。
宵山は前祭よりも後祭の方が熱中症の心配はないのかもしれない、そんなことを考えました。こう言いますのも前祭では多数の出店屋台が軒を連ね的屋さんが威勢のいい声を掛けます、それだけ多数が訪れる、ということですので人口密度も凄い事となる、即ち熱い。
熱中症との戦い、との状況ですが、重要なのは自販機で水分補給、それも塩分糖分が極力含まれていないものを摂取し、塩分をコンビニで補給するということ。政令指定都市の中心部で行われる祇園祭は熱波の中でも注意さえしておくならば確実に熱中症は避けられる。
東京五輪は2年後のこの時期に挙行されるとの事ですが、正直なところ昨今の海外報道に挙げられるように、今からでも日程を変更できないものか。NHKが報じていました、1964年の東京大会は熱波を避けるために十月に行われています、十月ならばもう少し涼しい。
2020年の気候は冷夏となる可能性も無いには無いのですが、21世紀の今日に神風頼りであってはなりません、日程を七月から十月に変更するならば早い方が良い、花傘巡行の様に前日に五輪中止、とはできないのですから、直前に変更を強いられるよりまだ余裕がある。
新国立競技場の完成は2019年11月、つまり東京五輪は新国立競技場の内部が真夏に何度まで上昇するか検証できないまま、風を通す設計なので涼しいとか、机上の空論の上で高温を計算している訳で、同じ時期の祇園祭を散策しただけで五輪を心配してしまいました。
山鉾巡行、平日に行われるものですので学生時代の様に撮影へは中々いけません、五年ほど前になんとか時間を捻出しましたが、珠玉の写真は京都幕間旅情ではなく日曜特集として何度かに分けて掲載したいほど良い写真が撮影できました。多くの友人もまた見たいと。
長刀鉾だけでも、と早朝に山鉾巡行が始まる瞬間に四条通の長刀鉾と、四条烏丸に集う山鉾のみを大急ぎで雰囲気のみ撮影しまして0900時前に撮影完了、という厳しい日程を組んだりもしましたが、毎年行われる祇園祭、二十年後三十年後でも全て撮影してみたいもの。
大船鉾、北観音山、南観音山、橋弁慶山、鯉山、浄妙山、黒主山、役行者山、鈴鹿山、後祭りの山鉾は数がそれ程多くは無く、しかし宵山でも交通規制は敷かれません、四条通の交通規制歩行者天国は長刀鉾や函谷鉾に月鉾が四条通に並ぶ前祭だけの実施となりました。
ものの五年前十年前はここまで暑かったか、と問われますと、撮影機材を担いで走れただけの温度の余裕はありました。それでは今年だけの異常気象か、と問われますと今年宵山の夜を散策しなかったのは昨年の宵山が物凄く暑かった為、との記憶がある為なのですね。
西日本豪雨ののちに一度も雨が降っていない、という七月初旬に一ヶ月分の雨が降ったという異常気象、しかし七月下旬の今日までその後一度も雨が降らないという異常気象に繋がっていまして、祇園祭の山鉾を散策しつつ、気候変動を真剣に考える機会となりました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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