■シュフラン級原潜通常動力型
オーストラリアの新型潜水艦、神戸からそうりゅう型潜水艦がオーストラリアへ輸出される可能性もあったのですが、フランス原子力潜水艦通常動力型となったもよう。
フランスのDCNS社とオーストラリア政府は11日、旧式化したコリンズ級潜水艦の後継艦12隻の取得について、設計費用と建造費用及び技術協力費用や移転費用に関する500億豪州ドル、邦貨換算3兆9000億円の契約を締結しました。海上自衛隊そうりゅう型潜水艦建造費が650億円ですので、そうりゅう型60隻分という非常に壮大な防衛調達計画となります。
SEA1000計画と呼ばれるオーストラリア海軍近代化計画に基づく潜水艦導入で、コリンズ級潜水艦6隻を新型潜水艦12隻で置き換える事により、潜水艦戦力は倍増します。加えてホバート級イージス駆逐艦の導入や、満載排水量28000tのキャンベラ級強襲揚陸艦2隻の導入、同艦での米海兵隊F-35B運用や水陸両用戦部隊新編等がSEA1000計画に含まれる。
日本の潜水艦が、この新型潜水艦として採用される可能性もあったのですが、そうりゅう型潜水艦輸出へ検討が重ねられるも、最終的には2016年にフランスの潜水艦選定が発表、その後になかなか進展の報道が無く、2018年に豪州ではスコット-モリソン首相へ交替した事もあり、動静を見守っていたのですが、今回、500億豪州ドルの契約となったわけです。
コリンズ級潜水艦、豪州海軍が1996年から調達したスウェーデン潜水艦豪州建造型ですが、建造技術の限界から水中騒音と稼働率の面で深刻な問題を抱えていました。そこでコリンズ級後継艦計画が進められ、海上自衛隊そうりゅう型潜水艦やドイツ製U-216型潜水艦が検討された結果、選定終了間近にフランスのシュフラン/バラクーダ級潜水艦が選定される。
豪州海軍は広大な豪州大陸周辺を警戒監視する必要上、長大な航続距離を潜水艦に求める一方、1985年の南太平洋非核地帯条約、所謂ラロトンガ条約の関係上から長大な航続距離を有する原潜を導入できません。豪州海軍はコリンズ級の問題とともにその老朽化を前に2020年代初頭には新潜水艦の取得を希望し、そうりゅう型が当初有力視されていました、が。
しかし、そうりゅう型潜水艦はAIP動力方式を採用し、従来のディーゼルエレクトリック方式の航行に加え、液体酸素を用いるスターリングエンジンを搭載していましたが、最終型として蓄電効率に優れ高速充電性が劇的に向上したリチウムイオン電池型として性能が向上、豪州海軍は最新型を求めましたが、日本側が技術移転に従来型を提示していました。
加えて、豪州政府は2010年代に相次ぐ国内製造業の製造拠点海外移転や日本の自動車メーカー工場撤退を含む製造業撤退を前に産業保護を行う必要が生じ、巨額の防衛計画となる潜水艦計画については、何としても国内において建造する必要が生じていました。この背景には豪州の首相交代に伴う潜水艦か産業かという、安全保障政策の転換がありました。
トニー-アボット首相時代の2010年代に中国海軍の太平洋進出を前に海軍の潜水艦を急速に近代化する必要が生じ、日本から潜水艦導入の機運が高まりました。しかし、2015年に政権に就いたマルコム-ターンブル政権は対中安全保障政策よりも国内製造業保護を優先する必要が生じ、技術移転へ好意的な条件を提示したフランスDCN社案が採用されたかたち。
そうりゅう級潜水艦を神戸で建造しオーストラリア海軍へ引き渡していたらば、2016年に契約していたらば、細部を詰める必要はあったでしょうが、2017年に起工式を行ったとして今年中に一番艦を納入出来た可能性があります。勿論、戦闘システムや通信システムは海上自衛隊仕様を豪州仕様とする必要がありますので、起工まで時間を要したでしょうが。
日本の潜水艦は優秀です。具体的には優秀になった、という。昔は酷かった、とは潜水艦うずしお型潜水艦元乗員のお話、うずしお型でアメリカ海軍の攻撃型原潜とハワイ方面での対戦訓練を行った結果、うずしお型では全く発見出来ず訓練終了時間となったところでピン発振として音響で相互の位置を示しますと、ずっと真後ろに居たという、悲しい話が。
そうりゅう型は、うずしお型の後継ゆうしお型の後継はるしお型の後継おやしお型の後継です。うずしお型設計は1960年代でしたが、はるしお型以降はかなり性能が向上したといい、上記訓練の話は40年ほど前のお話です。ちなみにその方の同世代の方で元航空自衛隊の方はF-86Dを整備していたという事で、あの頃の自衛隊は全て手探りだった、という。
ヘリコプター搭載護衛艦元乗員の方曰く、追う側、つまり護衛艦と哨戒機の性能向上が結果的に潜水艦を高性能化させたといいます。P-3C哨戒機100機体制や哨戒ヘリコプター艦載運用の拡大と共に潜水艦が訓練で磨かれたといい、また、三菱重工と川崎重工が毎年潜水艦を建造し、定期的に新型潜水艦を開発していた事で高性能化が実現したともいえます。
機密の塊である潜水艦を輸出して大丈夫なのか、という懸念は日本ではありました。しかし、オーストラリア海軍はホバート級としてイージス艦をアメリカからシステム供与を受けていますので、機密保全に関する取り組みが相応に無ければ、イージス艦供与は実現しなかったでしょう、こうした意味から機密保全協定を締結するならば杞憂といえましょう。
コリンズ級潜水艦後継艦は、3兆9000億円で12隻を取得するという、一隻当たり、そうりゅう型五倍の建造費を投じます。しかし、これにより豪州は自国内に新しい潜水艦建造施設を建設する為、重整備を含め自前での整備が可能となります。また、技術移転を条件としていますので、新潜水艦が老朽化する2050年代には、その後継艦を独力で建造し得る。
そうりゅう型を単純に日本から導入した場合、定期整備は全て一旦神戸まで回航する必要がありますし、戦闘システムの更新や新型魚雷と新型ミサイル搭載に関するプログラム更新にも一々日本の支援を受けねばなりません。日豪間は包括安全保障協力協定を結んでいますが、なにしろ2050年代まで運用する潜水艦、自前で整備したい本音もありましょう。
そうりゅう型潜水艦について、最新型の提供へ日本側が難色を示したわけですが、フランス政府は最新型の提供を約束、しかし、最新型潜水艦はCG画像しかないほどに最新型であり、最新型潜水艦が欲しければ一緒に造ろう、という構図なのですね。そして海軍はいち早い新型艦を必要としていますが、実態はこれからその為の造船所を建築するという。
ただし、いばらの道だ。2050年代に後継潜水艦が必要となりますが、オーストラリアはコリンズ級をスウェーデンからの技術協力で1996年から2003年までに国内で完成させています。しかし、その際の技術移転成果は解消しているのですね。技術は造り続けねば維持できませんが、現段階でそれ程潜水艦勢力の増強を豪州海軍は考えていません。もう一つ。
シュフラン/バラクーダ級潜水艦、原潜を通常動力潜水艦へ再設計する事は簡単ではありません、デスクトップパソコンをノートパソコンへ改造するような無理がある。具体的に言えば、原子炉区画をディーゼル発電機とバッテリーへ置き換えるだけでは完了しません、何故ならば原子炉には不要なシュノーケルと吸排気系統が、通常動力艦には必要だからです。
通常動力潜水艦はバッテリーに充電し海中を電力で航行します。しかし、バッテリーは充電しなければ、遠くへはいけません。例えばドイツが1980年代に輸出した209型潜水艦では20ノットで航行した場合、数十kmでバッテリーを使い果たしてしまいます。最高速力での潜航移動できる距離は、あくまで1980年代の話ですが、魚雷と大差がないのですね。
ディーゼルエレクトリック方式という、発電には空気が必要です。通常動力潜水艦の推進方式はスノーケルを海面上に露出させ発電しつつ、航行するのですね。AIP潜水艦という燃料電池やスターリング機関を補助動力として水中でも電力を供給する潜水艦方式が今日主流となりつつありますが、基本あくまで発電が必要、当たり前ですが海中に空気は無い。
シュフラン/バラクーダ級潜水艦改造の懸念は、原潜には無かった吸気系統を艦橋内に増設せねばなりません。原潜は酸素に恵まれています、乗員が呼吸する為の酸素さえ、原子炉から得られる電力で海水を電気分解すればよい。つまり、改造に際して艦内の空気と発電用吸排気系統を丸々増設しなければならないのですが、改造で騒音が増える事は避けたい。
中国海軍の急速な海洋進出を前にコリンズ級に代わる最新型潜水艦が必要だったはずですが、若干悠長に見えなくもありません。いっそのこと前述のラロトンガ条約からオーストラリアが離脱し、シュフラン級原子力潜水艦導入の方が合理的に見えますが、原潜の通常動力潜水艦への再設計と新しい潜水艦産業の確立、野心的な試みの進展を見守りましょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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オーストラリアの新型潜水艦、神戸からそうりゅう型潜水艦がオーストラリアへ輸出される可能性もあったのですが、フランス原子力潜水艦通常動力型となったもよう。
フランスのDCNS社とオーストラリア政府は11日、旧式化したコリンズ級潜水艦の後継艦12隻の取得について、設計費用と建造費用及び技術協力費用や移転費用に関する500億豪州ドル、邦貨換算3兆9000億円の契約を締結しました。海上自衛隊そうりゅう型潜水艦建造費が650億円ですので、そうりゅう型60隻分という非常に壮大な防衛調達計画となります。
SEA1000計画と呼ばれるオーストラリア海軍近代化計画に基づく潜水艦導入で、コリンズ級潜水艦6隻を新型潜水艦12隻で置き換える事により、潜水艦戦力は倍増します。加えてホバート級イージス駆逐艦の導入や、満載排水量28000tのキャンベラ級強襲揚陸艦2隻の導入、同艦での米海兵隊F-35B運用や水陸両用戦部隊新編等がSEA1000計画に含まれる。
日本の潜水艦が、この新型潜水艦として採用される可能性もあったのですが、そうりゅう型潜水艦輸出へ検討が重ねられるも、最終的には2016年にフランスの潜水艦選定が発表、その後になかなか進展の報道が無く、2018年に豪州ではスコット-モリソン首相へ交替した事もあり、動静を見守っていたのですが、今回、500億豪州ドルの契約となったわけです。
コリンズ級潜水艦、豪州海軍が1996年から調達したスウェーデン潜水艦豪州建造型ですが、建造技術の限界から水中騒音と稼働率の面で深刻な問題を抱えていました。そこでコリンズ級後継艦計画が進められ、海上自衛隊そうりゅう型潜水艦やドイツ製U-216型潜水艦が検討された結果、選定終了間近にフランスのシュフラン/バラクーダ級潜水艦が選定される。
豪州海軍は広大な豪州大陸周辺を警戒監視する必要上、長大な航続距離を潜水艦に求める一方、1985年の南太平洋非核地帯条約、所謂ラロトンガ条約の関係上から長大な航続距離を有する原潜を導入できません。豪州海軍はコリンズ級の問題とともにその老朽化を前に2020年代初頭には新潜水艦の取得を希望し、そうりゅう型が当初有力視されていました、が。
しかし、そうりゅう型潜水艦はAIP動力方式を採用し、従来のディーゼルエレクトリック方式の航行に加え、液体酸素を用いるスターリングエンジンを搭載していましたが、最終型として蓄電効率に優れ高速充電性が劇的に向上したリチウムイオン電池型として性能が向上、豪州海軍は最新型を求めましたが、日本側が技術移転に従来型を提示していました。
加えて、豪州政府は2010年代に相次ぐ国内製造業の製造拠点海外移転や日本の自動車メーカー工場撤退を含む製造業撤退を前に産業保護を行う必要が生じ、巨額の防衛計画となる潜水艦計画については、何としても国内において建造する必要が生じていました。この背景には豪州の首相交代に伴う潜水艦か産業かという、安全保障政策の転換がありました。
トニー-アボット首相時代の2010年代に中国海軍の太平洋進出を前に海軍の潜水艦を急速に近代化する必要が生じ、日本から潜水艦導入の機運が高まりました。しかし、2015年に政権に就いたマルコム-ターンブル政権は対中安全保障政策よりも国内製造業保護を優先する必要が生じ、技術移転へ好意的な条件を提示したフランスDCN社案が採用されたかたち。
そうりゅう級潜水艦を神戸で建造しオーストラリア海軍へ引き渡していたらば、2016年に契約していたらば、細部を詰める必要はあったでしょうが、2017年に起工式を行ったとして今年中に一番艦を納入出来た可能性があります。勿論、戦闘システムや通信システムは海上自衛隊仕様を豪州仕様とする必要がありますので、起工まで時間を要したでしょうが。
日本の潜水艦は優秀です。具体的には優秀になった、という。昔は酷かった、とは潜水艦うずしお型潜水艦元乗員のお話、うずしお型でアメリカ海軍の攻撃型原潜とハワイ方面での対戦訓練を行った結果、うずしお型では全く発見出来ず訓練終了時間となったところでピン発振として音響で相互の位置を示しますと、ずっと真後ろに居たという、悲しい話が。
そうりゅう型は、うずしお型の後継ゆうしお型の後継はるしお型の後継おやしお型の後継です。うずしお型設計は1960年代でしたが、はるしお型以降はかなり性能が向上したといい、上記訓練の話は40年ほど前のお話です。ちなみにその方の同世代の方で元航空自衛隊の方はF-86Dを整備していたという事で、あの頃の自衛隊は全て手探りだった、という。
ヘリコプター搭載護衛艦元乗員の方曰く、追う側、つまり護衛艦と哨戒機の性能向上が結果的に潜水艦を高性能化させたといいます。P-3C哨戒機100機体制や哨戒ヘリコプター艦載運用の拡大と共に潜水艦が訓練で磨かれたといい、また、三菱重工と川崎重工が毎年潜水艦を建造し、定期的に新型潜水艦を開発していた事で高性能化が実現したともいえます。
機密の塊である潜水艦を輸出して大丈夫なのか、という懸念は日本ではありました。しかし、オーストラリア海軍はホバート級としてイージス艦をアメリカからシステム供与を受けていますので、機密保全に関する取り組みが相応に無ければ、イージス艦供与は実現しなかったでしょう、こうした意味から機密保全協定を締結するならば杞憂といえましょう。
コリンズ級潜水艦後継艦は、3兆9000億円で12隻を取得するという、一隻当たり、そうりゅう型五倍の建造費を投じます。しかし、これにより豪州は自国内に新しい潜水艦建造施設を建設する為、重整備を含め自前での整備が可能となります。また、技術移転を条件としていますので、新潜水艦が老朽化する2050年代には、その後継艦を独力で建造し得る。
そうりゅう型を単純に日本から導入した場合、定期整備は全て一旦神戸まで回航する必要がありますし、戦闘システムの更新や新型魚雷と新型ミサイル搭載に関するプログラム更新にも一々日本の支援を受けねばなりません。日豪間は包括安全保障協力協定を結んでいますが、なにしろ2050年代まで運用する潜水艦、自前で整備したい本音もありましょう。
そうりゅう型潜水艦について、最新型の提供へ日本側が難色を示したわけですが、フランス政府は最新型の提供を約束、しかし、最新型潜水艦はCG画像しかないほどに最新型であり、最新型潜水艦が欲しければ一緒に造ろう、という構図なのですね。そして海軍はいち早い新型艦を必要としていますが、実態はこれからその為の造船所を建築するという。
ただし、いばらの道だ。2050年代に後継潜水艦が必要となりますが、オーストラリアはコリンズ級をスウェーデンからの技術協力で1996年から2003年までに国内で完成させています。しかし、その際の技術移転成果は解消しているのですね。技術は造り続けねば維持できませんが、現段階でそれ程潜水艦勢力の増強を豪州海軍は考えていません。もう一つ。
シュフラン/バラクーダ級潜水艦、原潜を通常動力潜水艦へ再設計する事は簡単ではありません、デスクトップパソコンをノートパソコンへ改造するような無理がある。具体的に言えば、原子炉区画をディーゼル発電機とバッテリーへ置き換えるだけでは完了しません、何故ならば原子炉には不要なシュノーケルと吸排気系統が、通常動力艦には必要だからです。
通常動力潜水艦はバッテリーに充電し海中を電力で航行します。しかし、バッテリーは充電しなければ、遠くへはいけません。例えばドイツが1980年代に輸出した209型潜水艦では20ノットで航行した場合、数十kmでバッテリーを使い果たしてしまいます。最高速力での潜航移動できる距離は、あくまで1980年代の話ですが、魚雷と大差がないのですね。
ディーゼルエレクトリック方式という、発電には空気が必要です。通常動力潜水艦の推進方式はスノーケルを海面上に露出させ発電しつつ、航行するのですね。AIP潜水艦という燃料電池やスターリング機関を補助動力として水中でも電力を供給する潜水艦方式が今日主流となりつつありますが、基本あくまで発電が必要、当たり前ですが海中に空気は無い。
シュフラン/バラクーダ級潜水艦改造の懸念は、原潜には無かった吸気系統を艦橋内に増設せねばなりません。原潜は酸素に恵まれています、乗員が呼吸する為の酸素さえ、原子炉から得られる電力で海水を電気分解すればよい。つまり、改造に際して艦内の空気と発電用吸排気系統を丸々増設しなければならないのですが、改造で騒音が増える事は避けたい。
中国海軍の急速な海洋進出を前にコリンズ級に代わる最新型潜水艦が必要だったはずですが、若干悠長に見えなくもありません。いっそのこと前述のラロトンガ条約からオーストラリアが離脱し、シュフラン級原子力潜水艦導入の方が合理的に見えますが、原潜の通常動力潜水艦への再設計と新しい潜水艦産業の確立、野心的な試みの進展を見守りましょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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