北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都幕間旅情】八坂神社-七夕,真夏は熱さこのさなかでは危険な屋外を巡るいまの京都散歩という難しさ

2024-08-14 20:22:41 | 写真
■熱い京都熱い散策
 台風が関東に近づいているといい今年もそろそろ台風が涼しさを運んでくるのだろうかと不謹慎だけれども季節の移ろいをおもうところ。

 真夏の暑い、いや、熱い、時間帯の散策というのはもはや危険なものだなあ、と実感するところで、それならば昨年は涼しかったのかと問われると肯定することはできないのですけれども、今年はやはり、改めて冷房の利いた自動車でなければ、と思うところ。

 京都を歩くと外国人ばかり、といわれるところですが、彼ら彼女らはせっかくユーラシア大陸なり太平洋なりインド洋をわたってきたのだから、熱くともホテルでゆったりなにもせず過ごす、という選択肢がない故ではないかとおもう、動くほかないのだ。

 八坂神社は、こうした中でなにしろ四条通りの中心部から交差点をわたるだけで行くことができる場所ですから多少人が出歩いているだけで、たとえば大徳寺、たとえば妙心寺、たとえば相国寺、壮大な古刹は熱いひには2021年のような静けさとなっていて。

 市バスから直接いくことのできる寺社仏閣はともかくとして、多少歩く場所となりますと、それは清水寺や金閣寺ならば別格なのかもしれないけれども、観光パンフレットの表紙に載らないような社殿や寺院となりますと、閑散とするというより熱さが危なく。

 熱さ、このさなかでは京都散歩というものも実のところ難しくなっているのではないか、平安時代に連日の暑さを嘆く日記などはあっても調べてみると気温は27度とか28度という水準と言いますので、すくなくとも外の気温ではいまとは比べものになりません。

 冷房はなかったですし、氷室なんてのは殿上人のかすかな楽しみだったわけですから。気温が38度とか気象台が発表し、車載温度計が41度都下になっているような状況ですと、路線バスでバス停の目の前に拝観受付があるような寺社仏閣でなければ、とも。

 庭園拝観、むかしは時間帯を考えればここで涼を感じられたのですが、あたりまえですが冷房なんてありません。だから庭園拝観でも、そうとう地形と風があるような庭園を選ばなければ、とてもではないのですけれども汗で大変なことになっているわけで。

 携帯式扇風機、これを持ち込んで庭園拝観をたのしむというのもどうしてもきょうがさめてしまいますし、真夏の拝観、抜けるような青空を逆手にとって楽しむ、と強がってはみたいものの、やっぱりこれは強がりのほかはないのだよなあ。

 技術で何とかしたいものですが、何かこう、ジャケットの背中が太陽光発電装置になっていて、裏地にはペルチェ端子を仕込んで熱ければ熱いほど冷却して内側が寒くなるような、そんな未来の技術が来年の大阪万博あたりで出てこないものかと思うのだ。

 空調服、を着込もうにも、あれは見た目はともかく涼しさがすごいというのだけれど、カメラバッグを肩掛けにしているとどうしても服のなかの空調を遮断してしまうことは目に見えていますし、だからといってカメラを持たずに写真撮影はできないのですね。

 気候変動、こう夏が暑いまま推移してゆきますと、7月から8月にかけては身動きに危険が伴う、そんな未来が見えてくるのですが、2075年には世界では気候難民、居住できない気温50度越えの地域が増えてくると言いまして、これも地域紛争を誘発するのだろうなあ。

 祇園祭の季節だからこそ、京都散歩は話題に事欠かないのだけれども、寺社めぐりをまじめにやってみますと熱中症、いや日射が直接原因だから日射病といっていいとおもう、そんな兆しの頭痛とともに散策する、なんともいきづらい時代となっているのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】八坂神社-七夕,七月七日は旧暦-祇園祭の祭事無事完了の社殿には笹と短冊の七夕の機運

2024-08-14 20:00:45 | 写真
■旧暦の七夕
 七夕は旧暦ですと今の八月上旬になるのです。

 祇園祭が一段落しまして、これは八坂神社の祭事でしたので7月28日に御輿あらいがおこなわれ、これでほぼ神事が終了したところとなりました。考えてみるとほぼほぼ一ヶ月、京都の中心部をそのまま祭事で占有するわけでして、これはすごいことなのだなあ。

 祭事も、この2024年という年ではようやくCOVID-19前の水準まで戻っているのですけれども、結局のところCOVID-19の時代とを比べますと、緊急事態宣言が発令された直後にはさすがに出歩かなかったものですが、近所の方いわくこの界隈はやはり無人だったと。

 八坂神社の歴史が祇園祭の歴史でもあるのですが、その祭事の願いは疾病祓いであり、もっとも、祈るほか無かった時代にあって感染対策とは真逆の、集まって一カ所で祈るという祭事、この祭事のかたちはCOVID-19のさなかには形而上だけのものに収斂します。

 祭事の継承、有形無形の祭事にかんする様々な手続きやしきたりや準備というものは、これ、当初は数年途絶えることで継承が難しくなるとは言われていたのですが、実際のところはやはり、生きてこそ、ではないのですが人が生きていれば十分つなげるもの。

 継承で困難となったのは逆に小さな行事や祭事のほうだともいわれましたので、祇園祭に関してはこうしたことは意識することもなく、これは当事者ではなくあくまで第三者出会ったためと言われるかもしれませんけれども、ほかの祭事でも重なるもので。

 さくら祭、やすらい祭、競馬神事、これも全国の規模でみればかなり大規模な祭事になるのだ、と言われるところでなるほど傍目には比べる対象が大きいものですとそうなのかなあ、とおもいつつなのですが、こちらも祭事の中断を経ても継承できました。

 七夕祭は、八坂神社にあまたある祭事の一つとなっていまして、これ、しょうしょう真夏の暑さにやられてしまった感のある笹に短冊を取り付けていまして、なるほどなあという定番の願い事からくすっと笑ってしまう願い事までが綺麗に本殿まえにならぶ。

 短冊を眺めつつ、そう、こちらもひところの定番になりそうだったコロナ退散というような願いも、ようやく日常の願い事が、相殺するような、いわばコロナがウィズコロナになったのだなあ、そんな感慨深い気持ちで笹の短冊を眺めていました次第で。

 COVID-19を冷静にその現状をみますと、最初の2年間よりも国内死者数はかなりの規模には上っているのですが、最初の2年間に危惧されたのは当初厚労省が想定した、一年間40万、という制御できなくなる状況であり、ワクチン開発によりこれは回避できた。

 八坂神社は、考えるのは、前よりも増えたのではないか、ということです。そう、オーバーツーリズムの再来というところで、これは考えられたのだから建物規制のない南部のあたりや京都駅周辺再開発に際してもう少しホテルなどが必要なのだろうなあ。

 2021年にくらべて2022年の人出は、と2年前に記述していることを写真とともに思い返しますと、やはりあの最初の三年間は異世界のような京都の静けさがありましたので、それもただ、意識して情景写真を撮るようになった2000年代はじめと比べてもこれは。

 日常風景といいたいところなのですけれども、やはりオーバーツーリズムのほうをかなり意識しなければならない、市バスは混雑し人手不足で便数も減り、食事の際には価格高騰が顕著で、中心部は国際化が進みすぎて、というこれが、日常になったのですね。

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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-名古屋,名駅エスカ-こんなところにレモンステーキ佐世保の香り

2024-08-14 18:23:47 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 美味しいものの記憶というのは不思議とときを経ても文字情報なんかよりも消えにくいものが有ります。

 護衛艦くらま除籍ののち、佐世保というのはそれほど行きたいとおもえないような街となっているのですが、時折、夜の佐世保という楽しい話題を思い出すのです。佐世保は日本でのハンバーガー発祥の地、九州の鳥さしなど、おいしいものがもりだくさん。

 名古屋にて。佐世保と名古屋はCOVID-19前にはバスターミナルから長崎まで高速バスがでていたことで、東京の方が安く九州に行くさい、新幹線と併用していたことで一部の方に有名ですが、ここはその名古屋駅前地下街のエスカ、ここにふと立ち寄ったさい。

 レモンステーキがこの名古屋でもいただくことができると、知った。ここ、昔友人と時間調整のさいに利用したことがあるのだけれども、当時はEOS-30Dが新製品だった頃、友人と買ってみるか様子見か話し合ったほど、むかしのはなしではあります。

 佐世保の味だ、レモンステーキ、これ、戦後進駐軍がひさびさの牛肉を日本に持ち込んだ際、佐世保の洋食屋さんが戦後牛肉を食べ慣れていないお客さんにはいりょして、すき焼き用をやや厚切りにしたお肉にレモンをたくさん載せて醤油仕立てとしたもの。

 おいしい、というより佐世保の味だ、思い出すのは佐世保のアーケード街で二階にあるレモンステーキ屋さんでチリワインのボトルとともに楽しんだ、むかしの佐世保、店の名前は忘れてしまったが、上陸善哉と書いた店が隣の通りにあったのを記憶して。

 牛肉は薄手の、しかし赤みの存在感で多少堅さのあるところをレモンの酸味でほぐすような焼き方と醤油の存在感で食べてゆく、なるほど懐かしいというか、レモンの載ったステーキは多いけれど、こういう佐世保を思い出せるようなレモンステーキは久しぶり。

 基地の街佐世保、高速バスで一晩過ごすのはこのところ体力の限界を感じるようになってきてしまったけれども、佐世保、久しぶりにいってみたくなる、名古屋メシの並ぶ名古屋駅のエスカで佐世保の味にふれあいまして、ふとそんなことを思ったのですね。

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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-愛知小牧,C-130H頭上を飛ぶ落ち着いた喫茶店のモーニング

2024-08-14 07:02:20 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 朝はゆったりとコーヒーを愉しみたいのですよ頭上を何が飛び立とうともさ。

 北大路機関が自衛隊行事はないものの毎月一度は自衛隊関係の写真を撮影しよう、という際に考えるのは舞鶴基地と岐阜基地、そして確実に短時間で撮影できるのは所要ついでに立ち寄る小牧基地です。いや、前島埠頭から撮影すると舞鶴も直ぐなのか。

 喫茶店モーニング、愛知県と岐阜県ではコーヒー一杯の値段で午前中、飲み物を注文するとトーストなんかがついてくるサービスがありまして、なんでも昔、岐阜市と一宮市の繊維問屋街で食事をとる食堂やレストランが無かったころ、喫茶店が始めた、と。

 グランチェスター。ここは小牧基地ちかくの県道25号線外堀五丁目交差点と常普請三丁目交差点のちょうど中間にある喫茶店なのですが、これこそ喫茶店モーニングだ、という一品を出してくれます。いろいろオプションも付けられるのですが、定番はこれ。

 トーストはブラウンシュガートーストというものを選びまして、このほかにバタートーストと小倉トースト、名古屋名物だ、これを選ぶことができる。昔はここにウィンナーまでついていたのですが、物価高で価格を維持するために喫茶店は凄く苦労する。

 ブラウンシュガートーストはその名の通り、ほんのり甘いのですが、バタートーストにグラニュー糖を塗すと間にか給食のパンを思い出すような風味となりまして、バタートーストにするかをちょっと考えたもの。小倉トーストは、カロリー背徳感が良い。

 コーヒーと共に頂くモーニング、直ぐ南側に小牧基地の滑走路がありまして早々とC-130H輸送機のエンジン音が聞こえてきます、気が散りそうですけれどもそんななかで、馥郁と薫り高いコーヒーを静かに、可能な限りゆったりと、ああ輸送機、愉しむのだい。

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