北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【M-5撮影特報】カブール.C-550:CAVOURイタリア海軍航空母艦横須賀初寄港(2024-08-22)

2024-08-25 20:24:12 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■アルピーノ
 カブールを一番見てみたかったのですけれども随伴艦の方も非常に興味がありましたフリゲイトがやってくるという。

 アルピーノ、イタリア海軍が誇るカルロベルガミーニ級フリゲイト対潜型で、10隻が建造され汎用型が4隻建造と建造中が2隻の合計6隻と対潜型が4隻、アルピーノは対潜型の4番艦となっています。2016年に就役、カブール空母打撃群の唯一の随伴艦だ。

 カルロベルガミーニ級フリゲイト、前々から興味がありました、というのもアメリカ海軍がこの改良型をコンステレーション級ミサイルフリゲイトとして採用したためです。まあ、独自仕様過ぎて起工式の時点で設計が終わっていないなど滅茶苦茶な計画ですが。

 イタリアは工業デザインの国、ステルス設計に特化し過ぎず必要な能力を盛り込んだ範疇でステルス化を進めたのが特色で、満載排水量5950tと護衛艦むらさめ型よりも若干小ぶりで、しかし76mm艦砲を2基搭載するなどしっかりした武装が印象的です。

 76mm艦砲2基、アスター30ミサイルを搭載するシルヴァーA50VLSを全部で16セル、射程180kmのオトマート/テセオ対艦ミサイル8発とこのミサイルを基に弾頭を短魚雷とした射程60kmのミラス対潜ミサイル8発、25mm機関砲に短魚雷発射管など。

 NH-90対潜ヘリコプターも搭載していますが、艦砲を近接防空用に2基も搭載している事と、日本のVアスロックよりも遥かに射程の長い対潜ミサイルを搭載し、なにより上部構造物の、これこそパゴダマストだ、的な形状が、何よりも印象的なのです。

 76mm艦砲が印象的だなあ、と思われるかもしれませんがここはところ変わって横須賀基地、ヴェルニー公園からの撮影です。さすがにここは、混雑が凄いものですね、観音崎は20名くらいの艦船愛好家が、もう少しいたか、牧歌的なものでしたけれども。

 カブール入港撮影、やはりといいますか、ヴェルニー公園の混雑は中々のもので何しろイタリア海軍空母日本初来日、貴重な瞬間だ、けれども過去幾度かこの場所から撮影しまして、出入港ともタグボートが数隻横付けになっている情景が、ちょっとなあ。

 観音崎でタグボートがつく前に先ず撮影しましてから、そのあとでヴェルニー公園に行こう、とまあこんな風に無難な撮影を考えたわけです。高台から撮影する、喫茶店ボナリイさんとかも考えないわけではないのですけれども、混雑が凄そうですしねえ。

 まや、カブール。そういえば、この本場のスキージャンプ台を見るのは初めてかもしれません、前回のスキージャンプ台来日は1997年の空母イラストリアス、ではないでしょうか、VTOL機を短距離滑走させる際に兵装を十分搭載するための発案でして。

 イラストリアス、イギリスのインヴィンシブル級航空母艦が来日したのは1997年、だけれどもさすがに当時、東京まで撮影に行くというよりも、イラストリアス入港という情報を、インターネット黎明期、多分、入港情報とかはWebでは公示されていない。

 逸見岸壁に接岸した訳ですけれども、此処は護衛艦いずも定位置となっている岸壁で、いずも、カブール、共に満載排水量は27000t、大きさは同じくらいなのですが、スキージャンプ台と十分な大きさの艦橋構造物の関係か、カブールは大きく、いや逞しく。

 ヴェルニー公園から、このイタリアの航空母艦をずっとずっと見ていたいところではあるのですが、雨雲レーダーはゲリラ豪雨の接近を、告げる前に、ぽつんぽつんと、大粒の雨が。これは豪雨になるなと直感、慌てて横須賀駅前の高架下に待避した次第です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【G3X撮影速報】練習艦隊江田島出航二〇二四【6】近海練習航海部隊・外洋練習航海部隊出航(2024-03-16)

2024-08-25 20:00:27 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■むらさめさんだよー
 艦番号がロービジ塗装となったあとの護衛艦むらさめ撮影はある意味新鮮なのです。

 むらさめさんだよー。第二世代型汎用護衛艦、第一世代型汎用護衛艦一番艦が護衛艦はつゆき、満載排水量は4000tでしたので、むらさめ満載排水量6200tというのは非常に大型化し、そして乗員も自動化により195名から165名へと省力化できた。

 次世代の汎用護衛艦、いままさに研究開発段階となっているのですけれども、重要なのは居住性、護衛艦を職場に選ぶ若者を確保する、という事なのではないかな、と思うのですね。それは過去、未来の護衛艦という話題を“世界の艦船”誌が特集した際に。

 水上打撃力強化とかトマホーク搭載とかステルス設計云々と軍事評論家や軍事ヒョーロン家が持論を挙げる中で、海上自衛隊OBの方はただ一人、帰りたくなる我が家、そんな視点を挙げました。それは居住性を犠牲にしてはならない、ということですね。

 45型防空駆逐艦、イギリス海軍の、初めて東京港を親善訪問した際には撮影させていただいたものですが、その駆逐艦は艦内を極力個室として、特に士官は個室、そしてパブやサロンのような多目的区画を配置し、半年単位の任務に備えていた点が印象的で。

 船体が大型化することによる弊害、というものを考えますと一つはダメージコントロールの負担増大、一つはステルス性の問題、というものが思い浮かびます。ただ、人的リソース確保の観点からしますと、現状の居住性でよいのか、とはおもうところでして。

 サンライズ瀬戸、サンライズ出雲、あのBコンパートメント程度の居住空間を科員居住区に確保するということは不可能ではないのではないか、と。具体的にはステルス設計により上部構造物も船体も傾斜により使用しない区画が生まれる訳で、此処を使えば。

 更に日本の護衛艦の場合は禁酒ではあるのですけれども、1990年代までは週末の飲酒許可などが、PKO派遣の際の同乗ルポなどに記されていた訳で、再度の飲酒許可といいますか、艦内に時間限定で欧州艦のパブやBARにあたる施設を造っていいのではないか。

 帝国海軍の時代には艦内飲酒は許可されていたのですし、現代の視点から見ましても艦内飲酒を許可していないのは日米と、あと台湾海軍、回教国の艦艇くらいではないか、中国は飲酒事故が90年代に多発して、そのあと禁止されたとも聞くのですけれども。

 将来の護衛艦、FFM多機能護衛艦がFFGミサイルフリゲイトに発展するくらいですので、例えばトマホークやスタンダードSM-6を搭載しても、レーザー砲やレールガンを備えていても驚かないのですが、居住性が今のままであれば、ちょっと時代錯誤と思う。

 練習艦隊出航、この話題を考えると少々脱線が、とおもうのですけれども、これから新任幹部として、そして外洋練習航海部隊の参加者はそのまま飛行幹部となり、艦隊航空の主力を担う要員が乗艦しているのですから、母艦についてこう考えてしまうのです。

 江田島撮影、この高台から撮影するのですが、帰路は高田港から広島へ向かうか、路線バスで小用港を経て呉に向かうか、と選択肢があります。高台はもう少し上りますと岩風呂神社という社殿があるのですが、徒歩では更に10分ほどかかり、体力も使う。

 将官艇、海上幕僚長乗船の将官艇も帰路に就いた事ですしこちらも、広島か、呉か、考えつつ帰路に就くこととしました。艦隊出航は考えてみると長い時間ではないのですが、写真などの充実感と共に今回も完了する事が出来、さあ一杯やりに動き始めました。

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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-三重県,伊勢市明野駐屯地隣-熱波襲来いのちの危機を救う冷やし中華

2024-08-25 18:24:35 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 熱すぎてヤバい。

 NHKスペシャル、“熱中症”がなんと驚くことに題材となっていました。“熱波襲来 〜いのち・暮らしの危機〜”、そう、暑いという単語は五月とか十月の単語であって、熱い季節というのが七月と八月、それに六月下旬と九月上旬という、そんな時代です。

 OH-1観測ヘリコプター、250機を調達するという1990年代の決定とともに、しかしミサイル防衛などの予算捻出のために取得費用が削られ続け、とうとう31機しか製造されなかったこの航空機、撮影しましたのは三重県伊勢市の明野駐屯地にて。

 AH-64Eアパッチガーディアンを撮影するのが、この真夏に明野まで歩み進めた背景なのですけれども、この日は滅茶苦茶暑かった、熱かった、なにしろこの明野駐屯地の南側滑走路エンド付近は日陰となる木立が全くない、辛うじて自販機は離れたところに。

 冷やし中華だ、冷やし中華しかない。明野駐屯地から国道の方に、しかし地味に距離があるのだけれども700mか、思い望遠レンズ他を背負った熱中症間近の身体には酷な距離なのだけれども、そこをなんとか頑張って歩いてゆくと太極殿というお店が。

 太極殿さん、通し営業でランチタイムの後もディナータイムまで営業してくれている、らしい、やってなかったらタクシーか救急車で近くの病院かな、と思いつつ歩み進めますと営業中、さあ、コクのある酸っぱい出汁ときんきんの冷えた麺とを頂く。

 冷やし中華、なにもかもが美味、旨い、美味しい。酸味が火照ったからだに透き通る、が、なにより空っぽだったらしい胃の腑に染みわたり、そうか朝は何も食べずにアパッチガーディアンへ電車を乗り継いできたことを思い出します、空腹だったのか。

 酢豚とライスを中華注文、いや追加注文、そう、熱中症直前の、云われてみると手だけは痙攣していたような気がする中で中枢神経が熱にやられていたのか、空腹感も感じられていなかったのですね、冷やし中華で胃の腑が落ち着いたので、追加注文だ。

 美味そうな写真ですが実物はもっとすごい、干天の慈雨というような旨い中華料理屋、伊勢の砂漠に中華のオアシス、そうだよなあ、シルクロードは中国を通っているのだしオアシスといえば中華もあるのかもしれない、そんなことを思い出す酢豚です。

 太極殿さん、酢豚を目の前に置いてみてふと思ったのはここ、同じ名前の甘味処が京都の高倉通のところに在ったよなあ、ということなのだけれどもこちらの太極殿さんは冷麺だけでも焼き豚やエビに五目と四種類、もちろんほかのメニューも凄い。

 おつゆもご飯と共に付けまして、何かこう、疑似酢豚定食のようになった。冷麺で胃の腑が落ち着いたからこそ、考えると、この、〆ものを最初に入れたことが、よかったのかなあ。チンジャオロースとか、滑蛋ロースとか、今度はたべてみようか。

 お店の方に、タクシーの配車をお願いできるか聞いてみますと、できますよとのことでしたので、その前に詰めたいウーロン茶を一杯注文します、グラスまでキンキンに冷えたウーロン茶は酸く運ばれてきまして、熱中症手前、これでなんとか乗り切ったか。

 ウーロン茶とともに。熱中症、対策は一応していた、だから一歩手前で済んだともいえるのだけれども、凍ったペットボトル飲料を両脇に挟んで、そして多めに水分を執ったり塩分を含んだタブレット、iPadじゃないほうの、を準備したりして。

 太極殿さん、結局一番の熱中症対策は、涼しいところでしっかり食べてゆっくり休んで、ということなのかもしれない。こういう日中には二時間ほど休憩時間を挟まなければ危険な熱さ、生命への危険というものを考える時代になっているのですね。

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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-千本今出川,茶道華道戦車道とそして珈道は未知との遭遇の凄いコーヒー

2024-08-25 07:01:43 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 日常の中にも驚きというものは数多あるもので気付くかもしくは少し歩み進める方角をそう例えば僅かに数ミル変えるかで出会うかそうでないかが決まるのかもしれません。

 京都には様々な珈琲の名店が並んでいまして、いや実は多少は知り尽くした程とはいかずとも既に全国700以上の喫茶店を巡っていますのでそれなりに珈琲にはどんなものがあるのかを知り尽くしたつもりではあったのですけれども、奥深さには実は果てが無い。

 ビールのなかでも黒ビールは焦がした麦芽を用いるという事で、その焦がす過程が珈琲のような風味を醸す、とはいわれているのですがそれならばビールのような珈琲が何故ないのか、というのは黒ビールのグラス片手には思うところでしたが、逆はないのか、と。

 珈道、これは華道や茶道に戦車道といろいろな道があるのですが、ここ珈道というのは千本今出川にあります喫茶店でして、それも偶然と時代行列が目の前を通るまで、予定より一時間ほど遅れているようです、と警備の機動隊員さんに聞いた故にたちよりました。

 コーヒー、黒ビールのような、といいますとどんな想像をされるかはお任せしますが、言い換えるならば禁酒中の方が口にしたならば騙されるのではないかな、というほど、いやお店では別に黒ビール風味をうたっている訳ではないのですが、きつい酸味がそう醸す。

 トニックウォーターを多層のアイスコーヒーに浮かべている、こう書きますとビールのようなという表現が理解して頂けるでしょうか、マスターさんいわく、急にかき混ぜると炭酸が発泡して溢れてしまいますといわれましたがなるほどトニックウォーターゆえん。

 アイスコーヒーで、しかし急いで飲むものではなくゆったり嗜むのような珈琲、最初からうっすらと甘みが醸されていまして、ここに珈琲由来の酸味とトニックウォーターの炭酸のもともとのぱちぱちした感覚が相乗して、不思議な味覚と味わいを醸成するのですね。

 ああ、こんな珈琲もあったのか、この珈道さんは一階部分がカウンター中心の配置ですが二階部分はゆったりとしたソファーで時間をそれこそ贅沢に過ごせる塩梅となっていまして、不思議な珈琲と出会いたい方には、ちょっとお勧めできるお店なのかもしれません。

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