北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】百里基地ラファール日仏共同訓練【1】F-2動き始めた基地の朝(2024-07-19)

2024-08-18 20:23:04 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■A-330-MRTT
 フランス空軍のラファールが百里基地へやってくると聞けばとりあえずいってみるのが北大路機関だ。

 F-2戦闘機が動き始めた、航空自衛隊百里基地は首都防空の要衝で、昔の方にはこの基地はファントムの基地という印象が強いそうだけれども、わたしの世代ではイーグルの基地である印象で眺めている基地、しかしいまはF-2戦闘機の基地となっています。

 ラファールがやってくる。フランス空軍が日仏合同訓練のためにラファール戦闘機4機を派遣するという発表で、まあ途中でラファールは2機へ半減しているのですけれども、そんな貴重な機会ならば是非撮影しよう、と茨城までやってきました次第です。

 茨城です茨城、阪急沿線の茨木ではない。ここ、北関東なのだし、京都や大津よりは涼しいだろう、と期待したのですけれども、北関東の方が暑かったのではないかなあ、と。しかし、温度は関係ない、ラファールが撮りたいのだ。もんだいはない。

 東京の友人と朝一番で合流といいますか、ホテルでピックアップしてもらいまして、朝一番はすずしいなあ、と強がっていたものの、すずしいのは夜明け前だけだった模様、蒸し暑いし直射日光もすごい。まあ、いいか、ラファールが撮れるのだから。

 ファントムの基地、というのは航空自衛隊のファントムはここから配備されたという、マザースコードロンの基地であって、ここで転換教育を受けて全国の飛行隊がファントムを配備しはじめた、という歴史があり、それを題材にした漫画さえもあったゆえ。

 マザースコードロンが置かれた百里、この百里を舞台にした"ファントム無頼"という作品があって、エリア88の作者の方が描いた作品という背景もあり、しかし、作品は1980年代にイーグルの配備が本格化し、時代も変わるのだなあ、と終幕を迎えるのだが。

 イーグル、映画"ガメラ大怪獣空中決戦"なんかでは、百里基地はイーグルの基地として描かれていて、わたしの世代だと航空自衛隊の基地一覧地図に、百里基地にはイーグルのシルエットが二つ並んで、あとは偵察機のRF4がファントムだった、という印象で。

 首都防空の要衝で、東京急行、ロシアからの爆撃機が北海道沖から三陸沖にでて一気に東京を目指して南下する冷戦時代のソ連から続く伝統的な経路、この東京急行という脅威ものこっていたので、だからイーグルなのだなあ、と考えていたものですが。

 ファントムの時代、そう、急に南西防衛を強化する必要が生じて、いまでこそ防衛予算は8兆円に迫る水準となっていますが、いや、来年度概算要求では8兆円をこえる水準となる見込みとの報道がありますが、当時は脅威があっても予算がなかった。

 那覇基地にイーグルを配備するためにどこから引き抜くかという話になって、結局百里のイーグルと交代する形になり、つづいて新田原のファントム飛行隊も百里のイーグルと交代するかたちになって、結局偵察機をふくめて百里は3個飛行隊がファントムに。

 韓国空軍のファントムが先月引退しましたが、日本のファントムも2021年に退役することになり、しかし那覇基地の飛行隊、もともと1個飛行隊であったのを無理して2個飛行隊にしたまま南西脅威顕在化はそのままで引き抜くことなどできず、結果は。

 F-2戦闘機の1個飛行隊のみで首都防空を担う羽目になったのがこの百里基地です。エアバスA-330MRTT空中給油輸送機が先行して到着しましたが、さてさて、目指すはラファール、ちょっと撮影位置が変かなと思いましたが、気温も高いですが待ちましょう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都幕間旅情】五山送り火二〇二四,京都と二年連続台風7号の影響と失われた送り火の復活を夢想

2024-08-18 20:00:59 | 日記
■京都御所から
 大文字を見上げるというよりは遠望しつつ。

 五山送り火、如意ヶ嶽の大文字、松ヶ崎の妙法、船形万灯籠、左大文字山の左大文字、嵐山の鳥居形と五山の送り火が順番にともされます。如意ヶ嶽の標高は472mとなっているのですが、ここに一辺あたり80mで文字通り大きく大文字が描かれる。

 護摩木をたきあげるものですから、ともっている時間は10分前後で、しかし、妙法と船形と左大文字と鳥居形が順番に灯されてゆくものですから、気合いが入っている形はバイクなんかで一生懸命全部みようとするというかたもいるものです。

 船形万灯籠は西賀茂船山に灯されまして、これは横幅200mと、護衛艦ひゅうが型と同じくらいですので、まあ、舞鶴に行かずとも護衛艦の大きさをイメージするにはちょうどいいのかな、と思う次第で。ただ、西賀茂は若干遠いので、普段見上げることの方が。

 左大文字山は、まず左大文字山の標高が230mと低く、そしてここ、金閣寺拝観の際にみあげてみますと、ハイキング中のひとが火床に座ってランチしてたりするほど、気軽に上れると言うところ。ちなみにわたしは火床とVLSの上では飲食しないことにしている。

 曼荼羅山、ホビーショップとおもわれそうな響きですが鳥居形をたきあげるのは嵯峨鳥居という嵐山の奥座敷というべきところにありますところで、なんでも松明、護摩木ではなく松ヤニを含んだ松明を掲げるために、赤みがかかった火になるという。

 五山送り火、という名前が定着したのは比較的新しく、お盆の行事ということで、そのむかしには五山に限らず複数の山で送り火が行われていたと言いまして、左大文字は歴史書をみるとかなり新しく、一方、明治初期になくなった送り火もあるといい。

 い。ブラウン管に初めて映されたことで瞬間視聴率100%を獲得したことで有名な"い"の字は明治初期まで市原、叡山電鉄の鞍馬のあたりで灯された文字だと言うことですが、点火していた山が国有地となってしまい失われたという歴史があったりする。

 絵文字、おもしろいのは鈴が竹竿に吊された、これ遠景にはわかりにくそうな送り火もあったということで、西京区の松尾山に灯されていたのだといい、明治初期にやはりなくなったのだという。残っていれば、嵐山の送り火がにぎやかになっていたのか。

 一、の字が鳴滝にあったともいいまして、これもやはり嵐山がもうすこしにぎやかになればなあ、と思うところです。これ、文字としては単純ですので、復活したらなあ、と思うところなのですが、保存会がなくなると再開は難しいのは理解する。

 長刀を描いた送り火も嵯峨にあったといいますが、昨今、オーバーツーリズムが叫ばれるところですので、こうしたものが再開されたならば、なにしろ西賀茂のあたりと嵐山のあたりが送り火が増えるわけですから、眺めにくる方も分散するのでは、と。

 送り火、昨年の記事を見てみますと、台風7号の影響で、と既視感がある話題になっていて、そうです一年前の送り火も台風接近で新幹線が計画運休になっていたのを思い出します。すると、来年、台風がこなければ東京あたりから見に来る方が増えるのか。

 炎が揺らめく様子は、御所から如意ヶ嶽はそれなりには離れているのだけれども、しかしお盆で夏が終わるのだなあと言う実感が、少なくともこの瞬間だけは感慨深いものとなっていまして、そして、雨が降らなくてよかったなあ、と幸いを噛みしめるのだ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-円山公園,かき氷と冷房で火照ったこの身を休ませる

2024-08-18 18:11:30 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 熱すぎる日は休みでも外出を避けてプロジェクターでサスペンスドラマなんかを冷房の良く効いた部屋で眺めながら過ごす。

 京都殺人案内、という藤田まことさん主演のサスペンスドラマがありまして、BSで一時期、というかCOVID-19がいちばん猛威を振るっていたころに定期的に再放送されていたのですが、このごろめっきり再放送が無く、一昨年か、DVDボックスを買いました。

 円山公園、1970年代に放映された第一回、二時間サスペンスモノなので話数は二桁しかない、その第一回をDVDでみますと、冒頭にこの円山公園で池にぼちゃんする描写があったのが印象的で熱いのだけれども久々に散策してみることに。熱いけれども。

 みぞれ氷、熱すぎた、というか熱中症というやつですね、その入り口ぐらいか、とてもこれは危ないと言うことで、円山公園の茶店に転がり込むように退避しまして、さてさて、とおもい、冬を思い浮かべてこのみぞれ氷を注文しましたしだいで。

 観光地化著しい円山公園、なにしろ八坂神社と知恩院にかこまれている好立地ですので、観光地価格になっている茶店ではあるのですが、かずあるかき氷にあって、なぜかこのみぞれ氷だけは昔のお値段と言いますか、親近感あるお手頃価格であったのです。

 かき氷のなかで色気はなさそうなみぞれ氷、が、うまい。白雪というかき氷のような、見た目はシロップも透明で存在感はそんなものなのですが、さっぱりとした甘さが、というよりもシロップのように氷を溶かさないので、きいいん、とした冷たさが。

 ブルーハワイというかき氷を最近見ることが減ったような、コーヒー牛乳が法律上牛乳の割合が低いためにコーヒー飲料としか名乗れなくなったように、ハワイがはいっていないのでブルーハワイを名乗れなくなったのかなあ、とそういえば思い出す。

 円山公園の片隅に、店内はこれ桜の季節ならば行列ができるほど満員満員という印象の茶店ですが、このところは熱すぎて人出が少なくなっているのだろうか、しかしすいているからこそのよく利いた冷房を満喫し、さて熱いまちなかへ戻る決心がつきました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

陸上自衛隊多用途攻撃用UAVはMQ-9リーパー無人攻撃機か?来年度予算概算要求公示前報道

2024-08-18 07:00:48 | 先端軍事テクノロジー
■AH-1S/AH-64D後継
 MQ-9の写真を撮影に行かなければなあと思いつつ近場で運用されておらずにこうした話題の際には困る次第で。

 陸上自衛隊が導入する多用途攻撃用UAVについて、来年度予算概算要求に盛り込まれる可能性を関係者が示しているとの報道がいくつか出てきました。多用途攻撃用UAVについて、防衛省がイメージ図として公開したをみるかぎり、この導入を計画している機種はアメリカのゼネラルアトミクス社製MQ-9リーパー無人攻撃機を想定しているとみられます。

 AH-1S対戦車ヘリコプターとAH-64D戦闘ヘリコプターの後継機となる多用途攻撃用UAV、AH-1S対戦車ヘリコプターの減勢が続く中で一刻も早い無人機の導入が望まれていましたが、MQ-9Bシーガーディアンについては海上保安庁と海上自衛隊が試験運用を開始しています。この運用実績を陸上自衛隊がどの程度、情報に接しているかは不明ですが。

 MQ-9リーパーは滞空時間が14時間から28時間と長く、巡航速度は313km/hと戦闘ヘリコプターを大幅に上回ります、けれどもCOIN機のような固定翼航空機と同じ様にMQ-9の運用には滑走路が必要となっていて、野戦飛行場において運用される対戦車ヘリコプターとは運用特性が異なり、また匍匐飛行など経空脅威状況下での運用能力はありません。

 しかし、行動半径は、九州を拠点とした場合、中国大陸内陸部まで進出が可能というほどに大きく、これは陸上自衛隊が今後整備を進める反撃能力、射程2000km規模の地対地ミサイルの運用を考えた場合、先ず目標に関する情報を得る場合、情報収集衛星のような手段以外、自衛隊には独自の情報を得る手段が無く、MQ-9はこの点を覆す可能性もあります。

 一方、MQ-9は、島嶼部防衛を考えた場合では、中国海軍は射程100km以上の艦対空ミサイルを標準装備した広域防空艦を多数運用しており、匍匐飛行も行わず高高度を戦闘機などと比べれば低速で飛行し、ステルス性も持たない航空機が、有事の際に多数の戦闘機と防空艦のさなかを、どの程度運用できるのか、という疑問符が生まれないでもありません。

 陸上自衛隊は無人航空機の運用では、標的機を改造した無人偵察機については比較的早い時代から運用していましたが、普及の度合いという事を考えますとまだまだ端緒というところであり、果たして、AH-1Sの後継機として充分な能力を発揮出来るまでどの程度時間を要するのか、果たして可能であるのかも未知数ですが先ずは最初の一歩、となる訳です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする