北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】富士学校開校70周年富士駐屯地祭(1)日米装甲部隊式典会場入場(2024-07-21)

2024-08-24 20:18:37 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■富校祭二〇二四
 真夏も猛暑酷暑にも負けず今年もやってきたぞ富士駐屯地という富士学校祭の話題をお伝えしましょう。

 富士学校、富士教導団の置かれているのがこの富士駐屯地です。戦車がずらり並ぶ様子、といいたいところですが、戦車教導隊あらため機甲教導連隊はこの春にまた1個中隊削減されて戦車中隊は3個中隊しかのこっておらず、若干みためはさびしい。

 第1機械化大隊が参加してくれれば戦車中隊が増えるのになあ、と、富士教導団の仮設敵部隊のことをすこし考えてしまうのです。そしてあたりまえですけれどももう、74式戦車の姿はありません、ことし三月に最後の1両まで用途廃止されましたゆえ。

 機甲教導連隊、第3世代戦車と第4世代戦車、10式のことを4世代とよんで過言はないと思う、さてこの戦車の並び、主砲のほうに商店が集まるように構図をきめてみたのですが、ほかに戦車を見るには遠くなったゆえに、やはり力強くみえるもの。

 120mm戦車砲に105mm砲、16式機動戦闘車の105mm砲は独特の砲口整退器がいっけんしてよくわかる構造となっているのですけれども、並びますと、まあ、有事の際にも何とかなるのかもしれない、そんな安心感が、いや、3戦車とか無くなるとできないか。

 戦車、この春、第10戦車大隊、第9戦車大隊、第13戦車中隊がそろって廃止されましたので、本州から実戦部隊の戦車部隊は廃止されてしまい、といっても九州に2個中隊基幹の西部方面戦車隊、実質戦車は北海道だけ、となってしまいましたわけで。

 少子化による募集難といわれますが、結局普通科ならば一個小隊に30名必要ですが戦車小隊ならば12名程度、少子化というならばまた人員の損耗も避けねばならないわけで、すると戦車部隊を中心に普通科を支援する編成にきりかえたほうが、とも。

 アメリカ海兵隊の入場です。ここ数年間はアメリカ海兵隊が限られてゆく自衛隊機械化部隊を補填してくれる。軽装甲偵察中隊の装備です。海兵隊はLAV-25を軽装甲偵察大隊に配備していて、これが小型でしかも十分な前衛などを撃破する能力がある。

 LAV-25、軽装甲偵察大隊ではLAV-25を56両と対戦車型のLAV-ATを16両、汎用輸送型のLAV-Lを12両と迫撃砲搭載型のLAV-Mを8両に回収型のLAV-Rを4両と指揮通信型のLAV-C2を4両という、自衛隊の偵察部隊よりも遙かに強力な装備をあたえていまして。

 ピラーニャシリーズの初期型を1980年に海兵隊が採用したのがLAV-25,設計は古く特に装甲なんかはいまの装甲車と比較しますとかくだんに薄いのだけれども、車幅は2.5mと日本の道路運送車両法では普通の大型車扱いとなっていて、自由に運用できる。

 特殊大型車も防衛出動命令がでていれば、届出不要で自由に道路を通行できますが、毎日演習に幾たびに演習場と駐屯地のあいだに政府が防衛出動命令を発令するわけにもいかない、車輪が小さいので不整地突破能力も低く車内は狭く一個班は乗らない。

 しかし、25mm機関砲はそなえていますので、戦車の目の前に突進でもしなければできることは多いですし、浮航能力がありますから、たとえば水害の時などに災害派遣するならば、街の半分が水没している状況でも道も水上も動けるという点は重要です。

 自衛隊に必要なのは、パトリアAMVの装甲の厚さは魅力なのかもしれないけれども、軽装甲機動車とおなじLAVというこの装甲車を、毎年コマツで150両から200両程度ライセンス生産をお願いして、幅広く配備することではなかったのかなあ、とおもう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-三条商店街,小市民シリーズみたくスイーツに行ったのに氷菓に

2024-08-24 14:49:01 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 京都寺町三条のホームズ、なんて作品が在ったけれども寺町三条は観光客で混雑して暑苦しいのでもう少しすいている三条商店街の話題だ。

 小市民シリーズという氷菓の原作者さんの小説、そのアニメーションに影響されたという訳ではないのだけれども、スイーツを頂きたくなりました。スイーツ、考えると持ち帰る事とか頂き物は多いのですが、お店で頂く。まずはアーケード街の三条商店街へ。

 氷菓。氷菓、うん、氷菓、まあ、そうなるな。熱かったのでケーキよりもかき氷を頂くことにしちゃいました、ここはスイーツカフェキョウトケイゾー、古民家を改造した様な外見の奥には坪庭が望見できる長いカウンターとお洒落なテーブル席が置くへと続く。

 抹茶氷、ホントはイチゴ氷が食べたかったのだけれども、なんでもこの宇治抹茶氷というのは夏季限定で、その限定期間中はイチゴ氷は販売されないのだという。宇治抹茶は、なんでお茶甘くするのさ、と苦手なのだけれども、まあ、消去法でいくとこうなる。

 かき氷、最近は値段高騰が凄いのだけれども、たこ焼き屋さんとかのがりがり氷とくらべると、値段の張るところのものは、たしかに、甘さが上品に溶けてすうっと透きとおるような世界観という、ブルーアーカイブのアニメみたいな独特の清涼感が響きます。

 写真を撮影しているその合間にも見る見るうちに溶けてゆき、それは夏の入道雲のように瞬く間という他ない程かたちがかわってしまいますから、そう、急いでたべはじめるのだけれども。昔は急いで食べると、頭にきいいん、と疼痛が来るといわれたものだけれど。

 真夏の暑さというか熱さ、緊急冷却のようなかき氷には頭の疼痛など来ないというか来てくれない事が現実でして、毎日が熱中症と背中合わせで暮らしているのだなあ、と、仕事場が冷房完備なのに感謝する、人間弱くなった、のではなく40度前後の環境がおかしい。

 スイーツカフェキョウトケイゾー、深夜アニメの小市民シリーズ影響を受けて岐阜ではなく無関係に京都の三条へスイーツを愉しみにわくわくしながらいったつもりなのに、なにか氷菓になってしまった、これってミステリー?、いえいえこれが夏の恐怖、熱さです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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ウクライナ情勢-ロシア国防省アルミヤ24国際兵器展大幅縮小で実施,未知数の戦後課題と空白地域化懸念

2024-08-24 07:01:45 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ情勢
 北方から日本に伸びる脅威が減退することは日本として喜ばしい事ではあるのですが。

 ロシア国防省はアルミヤ2024兵器展を大幅に変更し実施しました。イギリス国防省ウクライナ戦況報告8月15日付版によれば、例年このアルミヤはロシア製兵器の海外販売に重点を置いたもので、故にロシアウクライナ戦争開戦後はロシア軍への兵器供給が優先されたために販売できる数が無く、従来は大幅に規模を縮小していた。

 アルミヤ2024は今回、海外企業のロシア誘致という新しい目標が掲げられ、ベラルーシ、イラン、北朝鮮の軍需産業をロシア国内に誘致し、ロシア国内での兵器生産能力を高めることが大きな目標となっていたもよう。なお、開戦前には各種兵器の行動展示が行われていましたが、こちらは今年も中止となっていたとのこと。

 ロシアにとり、この行事が重要な国威発揚の場であることはかわりないようで、開会式ではプーチン大統領とベローゾフ国防相が出席し、式辞をのべたとのこと。なお、国威発揚行事であってもウクライナでの莫大な損耗による兵器不足はかわらず、過去のアルミヤで契約されたロシア製兵器の引き渡し遅延も数十億ドル規模で多発しているもよう。
■防衛情報-ウクライナ情勢
 こういう話は停戦後に考えろといわれそうですが仮に空白地帯が生じて新しい勢力拡大の基点となってしまっても大変です。

 ロシア軍はウクライナ侵攻により膨大な重装備の喪失が続いています、特にソ連時代に大量生産されたT-72戦車等を近代化改修することでT-90やT-72B3など戦車製造を続けているロシアにとり、T-14戦車などゼロからの新造戦車を製造する能力が決定的に不足していて、ウクライナ侵攻は今後、軽歩兵への依存度がさらに高まると考えられます。

 問題は将来の停戦後です。停戦が有るのかと問われれば現時点では見通せません、しかし、現在はオートバイや市販車まで投入しており一日当たりの死傷者が千人を超えている状況、死者ではなく死傷者ではあるものの一年当たり36万もの死傷者を出し続けて十年二十年と戦争を継続できるようにも思えません、が、停戦後戦力再建は非常に難しくなる。

 ウクライナとしては短期間でロシア軍が戦力を再建できないよう徹底的に戦う必要があるのでしょうが、ソ連の遺産である予備装備をロシアが枯渇させた後、ロシアというユーラシア大陸に巨大な国土を有する国そのものが巨大な戦力空白に陥る事で次の緊張が生じる可能性もあり、決定的な引導を渡し早期の停戦を模索する必要もあるのかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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