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ウクライナ情勢-ウクライナ軍はスジャ近郊からクルスク州方面へ再侵攻を開始

2025-01-10 07:01:22 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 ロシアクルスク州において大きな動きが。

ウクライナ軍はスジャ近郊からクルスク州方面へ再侵攻を開始したもよう。クルスク州への攻撃は装甲車両を用いた攻撃であり、ボリショエソルダツコエ方面へ攻撃を実施、また今回の攻撃については電子戦装備を多用しており、ロシア軍無人機に対してこの電子戦装備が有効に機能しているとの情報がある。

クルスク州における攻撃軸はいまだ不明であるが、国境付近にあるベルディン村がすでにウクライナ軍により占領されている状況で、この方面について道路沿いに前進した場合、クルスク原発がウクライナ軍の進路上にあることから、ウクライナ軍による再侵攻については様々な憶測を生む根拠となている模様です。

北朝鮮軍がこのクルスク方面に投入される事で、ウクライナ軍は守勢にたたされ、これまで確保していた地域の少なくない地域が押し返される状況になっているという戦況報告がありましたが、北朝鮮軍は歩兵突撃を多用しており、機械化装備を充分保有していない事から、現状の事態となった場合の対処能力は未知数といえるでしょう。

クルスク州方面では現在、ロシア軍機械化装備が枯渇している状況で、ウクライナ軍機械化装備に対してどの程度の行動が可能であるかは不明、ウクライナ軍によるクルスク州再攻撃は一つの攻撃軸ではなく複数で展開しているとの未確認情報がある。

ウクライナ軍によるクルスク州再侵攻の背景には、間もなく行われるアメリカ製円後退によるトランプ政権誕生を前に、現状のまま戦況を固定させず、現状での停戦ラインがひかれる状況に際してロシア側に対して不確定要素を維持するために、国境の北方へ進出したと見る事も出来るでしょう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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