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【京都発幕間旅情】岡崎城(愛知県岡崎),徳川家康の生誕地はNHK大河ドラマに描かれた歴史と歩む市民の城郭

2023-01-18 20:23:55 | 旅行記
■角松が迎える岡崎城探訪
 城郭というのは石垣と掘割が残るだけで心躍るものですが再建構造物が有りますとよりわかりやすくなり親しみも深まる。

 岡崎城、NHK大河ドラマの影響を受けて、という訳ではありませんがこの冬の角松の季節に城郭探訪という事で一つ愛知県までお散歩に行って参りました。岡崎市、八丁味噌発祥の地という事で所縁或る街並みですが、古くからの知己もあり親しみあるまちとなっています。

 徳川家康の生誕地、NHK大河ドラマ“どうする家康”が放映開始となりました、背景に大胆に巨大スクリーンを用いました思い切った低予算路線でSFチックに広げられた作品、実は第一話の日に北習志野のやきとり屋さんに居ましたのでみる機会を逸したのですが、まあ、それはそれ。

 大手門から堂々たる気風なのですが、つい最近という印象があります2010年に東隅櫓が再建されまして、白壁が続く城郭の様子は、これからも広がってゆくでしょう真新しいもののこれから長い歴史と共に磨かれ街中の情景に溶け込んでゆくことを期待するところです。

 北大路欣也の徳川家康、映画として完成形のものがありますが昨今NHK大河ドラマは“鎌倉殿の十三人”のように、思い切った表題を示さず群像劇を目指したものの描ききれない、ぴんぼけの写真の様なものが増えていまして、さて今回のものもどうなるのか、とおもう。

 城下町岡崎、しかし、大河ドラマには充分乗っかるきの様で、岡崎城にはNHK大河ドラマに負けない低予算でコンテナ方式の大河ドラマ館が大急ぎで準備されているといい、もっと作品として盛上るような、歴史大河を視てみたいと思うのはわたしだけでしょうか。

 愛知県岡崎市康生町、岡崎城は東海道本線岡崎駅からは少し離れているのですが名古屋鉄道の東岡崎駅から徒歩で少し、愛知環状鉄道の中岡崎駅から徒歩数分、迷う事を考えれば十分か、隔てています。江戸時代には広大な縄張りを有した城郭もいまは再建構造物のみ。

 岡竒城、こう呼ばれました城郭の歴史はかなり古いものがあります、西郷稠頼という武将、この人は三河国守護職仁木氏の守護代を務めた武将なのですが、室町時代の永享年間、西暦では1429年から1441年の頃に平岩城という城塞をこの当たりに造営したのが始まり。

 城郭は三代続き西郷信貞の時代、この方は松平昌安という松平姓を名乗る一人なのですが、大永4年こと西暦1524年このころに安生に拠点を置く松平清康により包囲されまして開城します、その際にえにしあって松平姓となったのですが、松平家の拠点は岡崎へと移る。

 平岩城、岡崎城は現在復興天守が造営されているのですが、この始まりとなりました城郭はもう少し川沿いの方に広がっていたといい、それは菅生川北岸にあります龍頭山の山頂にあったという、山と云いましても標高25mの半島状段丘ですが、川を自然防御とした。

 龍城という別名でも知られる岡崎城は、こうした龍頭山の山頂に造営された、という点が起因しているようです。しかし、ここは明治時代の廃城令により徹底した破壊に見舞われ、大半の遺構が残っていないという厳しい歴史がありますが、よくぞ再整備できたとおもう。

 複合連結式望楼型三重三階天守閣が1617年に築づかれたという、ただ当然すが非現存のものです、戦後の1959年に再建されたという歴史があるのですが、掘割と石垣の一部が残っているというだけでも、此処を巡ってみますと意外な広さに驚かされるものです、ひろい。

 石垣は、風化により立ち入り禁止の区域が散見されます、どういった角度からの構図が城郭の勇ましさを強調できるのかと、ちょっと頑張って歩き回るのですが、資料館などの造詣が城郭を意識したもの故に壮大さを感じさせる、生きている城郭という事を感じました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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