■防衛情報-ウクライナ戦争
これまで南シナ海や東シナ海を含めて行われた北朝鮮瀬どり監視任務など各国海軍の行動は無駄ではなかったもよう。
イギリス国防省は北朝鮮からロシアへの弾薬補給路について、日本海のラジン港からロシア沿海州への海上輸送ルートが用いられていると調査結果を発表しました。海上輸送された弾薬はそのままシベリア鉄道を用いカスピ海からアゾフ海にかけての物資集積所に送られ、そのままウクライナにおける地上戦闘に用いられている、と分析します。
北朝鮮とロシアはバラノフスキーハサン鉄道により結ばれていて、COVID-19新型コロナウィルス感染症拡大以前にはシベリア鉄道100Щ列車に連結する形で、概ね二週間間隔でモスクワ平壌間10267kmの直通列車が運行されていました。北朝鮮の砲弾供給路は鉄道を利用したものではなく船舶輸送を用いた意図については不明となっています。
■毎日983名が死傷
この損耗は冗談抜きに一個普通科連隊が丸々毎日消えているような規模の損耗が続いているという訳なのです。
2024年2月のロシア軍日間平均死傷者数は983名に上った、3月3日付のイギリス国防省ウクライナ戦況報告が発表しました。ちょうど一年前にもロシア軍は人的損耗を顧みずバフムト攻略に大量の人員を送り込んでいますが、一日平均983名という規模は昨年以上に大きく、開戦以来最大規模であるとイギリス国防省は分析しています。
ロシア軍は大規模な消耗戦に傾倒し戦果を優先している代償が大きくなる一方、人命を顧みない攻撃は確かにアウディイフカでのウクライナ軍撤退とその後のロシア軍前進など、ウクライナ軍を強く圧迫しているとイギリス国防省は分析しました。なお、ロシア軍の2022年開戦以来の死傷者は35万5000名に達しているとされています。
■東部戦線南部戦線
背景には航空支援と航空機損耗など。
東部戦線南部戦線共に戦闘が続くが双方に前進は確認されていない、ISWアメリカ戦争研究所3月3日付ウクライナ戦況報告です。これによればウクライナ軍ホルティツイア軍集団イェヴラシュ報道官の発言としてロシア軍はクピャンスク方面での攻撃前進をいったん中断し陣地構築を進めているとしました。この兆候はほかの戦域でもみられる。
ウクライナ軍タヴリスク群のリュホヴィイ報道官はアウディイフカ西方地域においてもロシア軍の攻撃が小康状態であり、その背景には3月2日のSu-34戦闘爆撃機2機の撃墜を受けロシア空軍がウクライナ東部での航空攻撃を停止している、ウクライナ空軍のオレシチュク司令官が指摘しています。ただ、この状況がいつまで継続かは不明という。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
これまで南シナ海や東シナ海を含めて行われた北朝鮮瀬どり監視任務など各国海軍の行動は無駄ではなかったもよう。
イギリス国防省は北朝鮮からロシアへの弾薬補給路について、日本海のラジン港からロシア沿海州への海上輸送ルートが用いられていると調査結果を発表しました。海上輸送された弾薬はそのままシベリア鉄道を用いカスピ海からアゾフ海にかけての物資集積所に送られ、そのままウクライナにおける地上戦闘に用いられている、と分析します。
北朝鮮とロシアはバラノフスキーハサン鉄道により結ばれていて、COVID-19新型コロナウィルス感染症拡大以前にはシベリア鉄道100Щ列車に連結する形で、概ね二週間間隔でモスクワ平壌間10267kmの直通列車が運行されていました。北朝鮮の砲弾供給路は鉄道を利用したものではなく船舶輸送を用いた意図については不明となっています。
■毎日983名が死傷
この損耗は冗談抜きに一個普通科連隊が丸々毎日消えているような規模の損耗が続いているという訳なのです。
2024年2月のロシア軍日間平均死傷者数は983名に上った、3月3日付のイギリス国防省ウクライナ戦況報告が発表しました。ちょうど一年前にもロシア軍は人的損耗を顧みずバフムト攻略に大量の人員を送り込んでいますが、一日平均983名という規模は昨年以上に大きく、開戦以来最大規模であるとイギリス国防省は分析しています。
ロシア軍は大規模な消耗戦に傾倒し戦果を優先している代償が大きくなる一方、人命を顧みない攻撃は確かにアウディイフカでのウクライナ軍撤退とその後のロシア軍前進など、ウクライナ軍を強く圧迫しているとイギリス国防省は分析しました。なお、ロシア軍の2022年開戦以来の死傷者は35万5000名に達しているとされています。
■東部戦線南部戦線
背景には航空支援と航空機損耗など。
東部戦線南部戦線共に戦闘が続くが双方に前進は確認されていない、ISWアメリカ戦争研究所3月3日付ウクライナ戦況報告です。これによればウクライナ軍ホルティツイア軍集団イェヴラシュ報道官の発言としてロシア軍はクピャンスク方面での攻撃前進をいったん中断し陣地構築を進めているとしました。この兆候はほかの戦域でもみられる。
ウクライナ軍タヴリスク群のリュホヴィイ報道官はアウディイフカ西方地域においてもロシア軍の攻撃が小康状態であり、その背景には3月2日のSu-34戦闘爆撃機2機の撃墜を受けロシア空軍がウクライナ東部での航空攻撃を停止している、ウクライナ空軍のオレシチュク司令官が指摘しています。ただ、この状況がいつまで継続かは不明という。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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