三月五日、今年度最後の駐屯地祭として陸上自衛隊春日井駐屯地開庁39周年記念行事が行われた。
春日井駐屯地には、第十師団隷下の第十後方支援連隊、第十偵察隊、第十施設大隊が駐屯している。
第十師団は二年前の師団改編の際に、豊川駐屯地に第45普通科連隊を新設し甲師団化、同時に戦車大隊(今津)や特科連隊(豊川)を増強したが、同時に春日井の第十対戦車隊を廃隊し、各普通科連隊に対戦車中隊を新設した。これにより師団の対戦車ミサイルは一挙に16基から48基へと増強されている。対戦車隊の廃隊に際して、駐屯地には守山から第十後方支援連隊が移駐しており、いわば春日井駐屯地は師団の後方支援に関する一大拠点としての位置づけを有している。
式典は部隊整列、指揮官訓示、部隊巡閲、観閲行進、訓練展示、装備品展示という順で実施された。
春日井駐屯地祭は、駐屯地祭に多く足を運ぶ人でも普段目にする事が少ない後方支援車輌が多く配備されており、春日井ならではの車輌行進や訓練展示が行われ、特に訓練展示は偵察隊と衛生隊の協同対処という新機軸の模擬戦闘を展示していた。
昨年度の春日井駐屯地祭はイラク復興人道支援任務派遣訓練の関係で守山の第35普通科連隊に臨時配備されていた96式装輪装甲車が参加するなどの特筆すべき点も多く、今年度も遠方(自動車のナンバーをみると兵庫県や大分県のものがあった)からの来客も多かったようである。
式典に加え、施設科の装備や後方支援車輌に関する解説も盛り込んだ詳報は後日お送りする予定である。お楽しみに。
HARUNA
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>今年度も遠方(自動車のナンバーをみると兵庫県や大分県のものがあった)からの来客も多かったようである。
結構、人気のあるイベントなんですね。知りませんでした。
模擬訓練の一般公開も、行なわれたそうで。それは、見てみたかったなぁーと思いました。
今度行なわれる時は、見に行ってみようと思います。
あと、こちらの記事に、トラックバックさせてもらいました。
桃花台周辺の軍事系イベントでしたら、JR中央線で春日井から少し離れた守山で師団創設記念行事が行われたりします。
小牧基地航空祭も名古屋空港が盛況を取り戻すお祭りの日ですね。