■極論として"戦略自衛隊"
今回は前回の続きと共に政府が突如重視を提唱した宇宙作戦と航空自衛隊の航空宇宙自衛隊への改編への視座を考えてみましょう。
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難しい問題ではあるのですが、F-35B戦闘機は護衛艦隊に絶対必要な航空機です、F-35Bについて開発したアメリカは、高価な装備であるために様々な運用方法を研究しているためにその新しい運用が開拓され続けているのですが、その一つにイージス艦のスタンダードミサイルのイルミネータとして運用する方法があります、見通し線外の戦闘に活用する。
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スタンダードSM-6ミサイルなどは最大射程370kmに達するほどですから、これは発射したイージス艦からみることはできません、イルミネータでの誘導はできないのですが、それならばこの誘導の役割をF-35Bに行わせよう、ということ。F-35B,センサーノード機としての運用です。この一点からしても、護衛艦隊の戦闘にF-35Bは必要といえるのです。
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ヘリコプター搭載護衛艦を増強すべき、日本の防衛はもっと世界の一員として存在する事で、一国の、しかし専守防衛と云いつつ経済活動の葉には既にグローバルに展開している、こうした現状に対応するにはパワープロジェクション能力が必要であり、その為に護衛隊群の護衛隊全てにヘリコプター搭載護衛艦を配備し、広い任務に対応できるようすべきだ。
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海上自衛隊の作戦管区、しかし冒頭の視点に話を戻しますと、結局のところFOIPの利権を継承して自衛隊の作戦管区をグローバルに展開させ、二つの大洋と世界の中で位置づけを確たるものとするのか、相手は中国と北朝鮮だけだ、と切り替えるかでF-35Bの用途はだいぶん変わってきます、ここで政府の視座を知りたいのですが、現状、宇宙を見ている。
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ミサイル防衛と認知領域戦争に宇宙作戦、ミサイル防衛は20年前から自衛隊に付与されている任務ですが、こうした新任務の増大を考えますと、抜本的に自衛隊の統合運用を強化して陸海空の人材を統合任務司令部の隷下に置くか、それが無理ならば陸海空に重ならない任務に対応するべく、もう一つ自衛隊を作ってはどうかと思うのです。極論ではある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/62/2edb9289876f58a14334338b91cdca9d.jpg)
戦略自衛隊でも特務自衛隊でも、なにかエヴァンゲリオンとかガサラギとかを思い出す名前ですが、戦国自衛隊や特生自衛隊というのはあわないところですが、統合運用が進まない現状で新任務を押しつけますと、かえって縦割り行政のように、ほかの自衛隊が所管すべき任務についても手が及ばない、まわりまわって全体として後退する懸念があるのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/22/8239c63844a5245662ca80212907dd64.jpg)
衛生軍や戦力基盤軍とサイバー軍、日本にもう一つ自衛隊を、と主張しますと突飛な考えに思われるかもしれませんが、ドイツの例を見ますと2000年代に入り連邦軍隷下に衛生軍や戦力基盤軍にサイバー軍を新編しています。いや逆に軍の任務が本来業務以外に分散して戦力基盤が崩壊しているという他山の石と思われるかもしれないが、実例はあるのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/76/5270bd10824aaa37f3819a441eb7cdbf.jpg)
人員については正直なところ2000名規模の純粋な増員が必要でしょう、しかも陸上自衛隊の普通科など簡単に異動させ対応できる任務ではないため、民間人材などを活用するには相応に人件費も必要となります。ただ、宇宙領域の戦いと認知領域の戦いは基本的に小銃やミサイルは飛ばない戦闘、果たして自衛隊の任務なのか、日本の任務なのかともおもう。
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宇宙任務は重要、こうアメリカが主張するならばその通り、と考えるのです。DSPミサイル監視衛星が正常に機能する全地球規模の通信システムとICBM大陸間弾道弾部隊やSLBM潜水艦発射弾道弾を運用する戦略ミサイル原潜部隊とを通信で結ばなければ、どこの地域からアメリカへ核攻撃が行われたかが把握できず、正確な報復ができません故ね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/88/525a63f0df7d73e65478d28abbb05eaf.jpg)
宇宙領域の重要性はわかります、情報収集衛星などがキラー衛星から破壊されては情報収集が難しくなる、という視点も理解できないわけではない。それでも核兵器国や核保有国ほど切迫した重要性なのかととわれれば、なければ不便という程度ですし、なにより自衛隊自身が人工衛星を保有していないという点も、宇宙作戦能力の疑問の一つなのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/1f/dac06bca4259abe866b28a034c0d53ae.jpg)
イスラエルのように軍が、つまり自衛隊が独自の宇宙衛星打ち上げ基地を所管し、通信衛星10機近くと偵察衛星を10機程度保有し、その情報を活かす装備を持つならばわかります。しかしイスラエルが独自の宇宙作戦能力を持つ背景には、イラン核開発を筆頭に周辺国の核兵器開発状況を把握し、必要ならば、そのための装備を使う判断に使う上で必要だ。
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日本は今のところ核兵器を保有する計画はありません、イスラエルのように、ほぼ持っているだろうが明確に有無を示さないという曖昧核戦略をとるわけでもありません、秘密裏にという話さえ聞きませんので、イスラエルのように自国への核攻撃が切迫した場合に保有する通常兵器以外の兵器を使用するという選択肢は、核の無い日本には必要ないのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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今回は前回の続きと共に政府が突如重視を提唱した宇宙作戦と航空自衛隊の航空宇宙自衛隊への改編への視座を考えてみましょう。
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難しい問題ではあるのですが、F-35B戦闘機は護衛艦隊に絶対必要な航空機です、F-35Bについて開発したアメリカは、高価な装備であるために様々な運用方法を研究しているためにその新しい運用が開拓され続けているのですが、その一つにイージス艦のスタンダードミサイルのイルミネータとして運用する方法があります、見通し線外の戦闘に活用する。
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スタンダードSM-6ミサイルなどは最大射程370kmに達するほどですから、これは発射したイージス艦からみることはできません、イルミネータでの誘導はできないのですが、それならばこの誘導の役割をF-35Bに行わせよう、ということ。F-35B,センサーノード機としての運用です。この一点からしても、護衛艦隊の戦闘にF-35Bは必要といえるのです。
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ヘリコプター搭載護衛艦を増強すべき、日本の防衛はもっと世界の一員として存在する事で、一国の、しかし専守防衛と云いつつ経済活動の葉には既にグローバルに展開している、こうした現状に対応するにはパワープロジェクション能力が必要であり、その為に護衛隊群の護衛隊全てにヘリコプター搭載護衛艦を配備し、広い任務に対応できるようすべきだ。
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海上自衛隊の作戦管区、しかし冒頭の視点に話を戻しますと、結局のところFOIPの利権を継承して自衛隊の作戦管区をグローバルに展開させ、二つの大洋と世界の中で位置づけを確たるものとするのか、相手は中国と北朝鮮だけだ、と切り替えるかでF-35Bの用途はだいぶん変わってきます、ここで政府の視座を知りたいのですが、現状、宇宙を見ている。
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ミサイル防衛と認知領域戦争に宇宙作戦、ミサイル防衛は20年前から自衛隊に付与されている任務ですが、こうした新任務の増大を考えますと、抜本的に自衛隊の統合運用を強化して陸海空の人材を統合任務司令部の隷下に置くか、それが無理ならば陸海空に重ならない任務に対応するべく、もう一つ自衛隊を作ってはどうかと思うのです。極論ではある。
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戦略自衛隊でも特務自衛隊でも、なにかエヴァンゲリオンとかガサラギとかを思い出す名前ですが、戦国自衛隊や特生自衛隊というのはあわないところですが、統合運用が進まない現状で新任務を押しつけますと、かえって縦割り行政のように、ほかの自衛隊が所管すべき任務についても手が及ばない、まわりまわって全体として後退する懸念があるのです。
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衛生軍や戦力基盤軍とサイバー軍、日本にもう一つ自衛隊を、と主張しますと突飛な考えに思われるかもしれませんが、ドイツの例を見ますと2000年代に入り連邦軍隷下に衛生軍や戦力基盤軍にサイバー軍を新編しています。いや逆に軍の任務が本来業務以外に分散して戦力基盤が崩壊しているという他山の石と思われるかもしれないが、実例はあるのだ。
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人員については正直なところ2000名規模の純粋な増員が必要でしょう、しかも陸上自衛隊の普通科など簡単に異動させ対応できる任務ではないため、民間人材などを活用するには相応に人件費も必要となります。ただ、宇宙領域の戦いと認知領域の戦いは基本的に小銃やミサイルは飛ばない戦闘、果たして自衛隊の任務なのか、日本の任務なのかともおもう。
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宇宙任務は重要、こうアメリカが主張するならばその通り、と考えるのです。DSPミサイル監視衛星が正常に機能する全地球規模の通信システムとICBM大陸間弾道弾部隊やSLBM潜水艦発射弾道弾を運用する戦略ミサイル原潜部隊とを通信で結ばなければ、どこの地域からアメリカへ核攻撃が行われたかが把握できず、正確な報復ができません故ね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/88/525a63f0df7d73e65478d28abbb05eaf.jpg)
宇宙領域の重要性はわかります、情報収集衛星などがキラー衛星から破壊されては情報収集が難しくなる、という視点も理解できないわけではない。それでも核兵器国や核保有国ほど切迫した重要性なのかととわれれば、なければ不便という程度ですし、なにより自衛隊自身が人工衛星を保有していないという点も、宇宙作戦能力の疑問の一つなのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/1f/dac06bca4259abe866b28a034c0d53ae.jpg)
イスラエルのように軍が、つまり自衛隊が独自の宇宙衛星打ち上げ基地を所管し、通信衛星10機近くと偵察衛星を10機程度保有し、その情報を活かす装備を持つならばわかります。しかしイスラエルが独自の宇宙作戦能力を持つ背景には、イラン核開発を筆頭に周辺国の核兵器開発状況を把握し、必要ならば、そのための装備を使う判断に使う上で必要だ。
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日本は今のところ核兵器を保有する計画はありません、イスラエルのように、ほぼ持っているだろうが明確に有無を示さないという曖昧核戦略をとるわけでもありません、秘密裏にという話さえ聞きませんので、イスラエルのように自国への核攻撃が切迫した場合に保有する通常兵器以外の兵器を使用するという選択肢は、核の無い日本には必要ないのです。
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