北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

地震列島への備え 自衛艦名古屋港寄港

2006-09-16 00:15:17 | 海上自衛隊 催事

■多用途支援艦「すおう」、掃海艇「すがしま」名古屋入港

 九月一日、海上自衛隊の「すおう」「すがしま」が知多半島島嶼地域での防災訓練に参加すべく名古屋に入港した。

Img_7178  東海地震を想定した大規模地震対策特別措置法の制定から30年以上の時を経て、近年では東南海、南海地震の複合地震災害の危険性が指摘されるに至っている。また、津波災害の危険性がインドネシア沖地震を契機に再認識されるにいたり、特に孤立する危険性が高い島嶼部での震災被害局限に重点を置いた防災訓練が九月二日、愛知県南部において実施された。この訓練は、地元住民、消防、警察、海上保安庁とともに自衛隊も参加した。

Img_7055  この自衛艦艇が名古屋港において一般公開されているという情報が寄せられ、小生は名古屋港へ向かった。

 名古屋市営地下鉄は初乗り200円で結構先まで行け、金山駅から名古屋港駅まで260円であった。京都市営地下鉄が初乗りからすぐに250円になってしまうということを考えると、本数も多く、また路線が充実しており、羨ましいというのが本音である(京都市営は近鉄乗り入れで大久保まで一本で行けるのが利点)。

Img_7058  「すおう」は「ひうち」型の二番艦で、現在三番艦「あまくさ」までが就役、五番艦までが建造中である。

 特務艇81号型の後継艦として建造された本艦は、地方隊に所属し、標的曳航による護衛艦の訓練支援や故障艦艇の曳航、訓練魚雷の回収などに加え、後部甲板に最大四台の車輌を収容する事が出来、災害派遣でも一定の能力を発揮できる事が期待されている。

Img_7103  名古屋ポートタワーと「すがしま」「すおう」。喫水の低い掃海艇は災害後の港湾設備麻痺という状況下でも運用が可能である。

 「ひうち」型は消火設備に重点を置いており、また前述の資材搭載能力は最大で13㌧までである。将来的には後継としての多用途支援艦はデンマークのスタンフレックス300級のようなモジュラーシステム艦として、多用途支援の枠を強化する事が望まれる。

HARUNA

(本ブログの本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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