■防衛フォーラム
今回はC-130輸送機の話題を主として小牧基地で撮影したC-130H輸送機の写真と共に紹介してゆきましょう。
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アメリカのロッキードマーティン社はC-130輸送機2700号機を納入しました。C-130輸送機はハーキュリーズ輸送機として戦術輸送機の決定版ともいわれ、装甲車両の開発などにおいても一つの重量や寸法の目安として、C-130輸送機に搭載できるかできないか、という点が海外市場において販路を左右することになるほどの一種の規格です。
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2700号機を受領したのはアメリカ海兵隊、ノースカロライナ州のチェリーポイント海兵航空基地に展開する第252海兵空中給油輸送飛行隊でした。アメリカ海兵隊ではHIMARSを空輸でき、海兵空地一体部隊運用の観点から固定翼機はもちろん、ヘリコプターに給油するべく低速飛行性能が優れたC-130を空中給油輸送機として重要視している。
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C-130輸送機は製造期間が長いことから少なくない機体が既に退役していますが、アメリカ空軍とアメリカ海兵隊を筆頭に運用国は民間型のL-100を含めて60か国以上で航空自衛隊も運用していて、最新型のC-130J輸送機だけでも世界中で22か国により540機が運用されており、その飛行時間の合計は300万時間に迫るものとなっているという。
■防衛フォーラム
C-130Jは高性能ですが性能異常に割高となった為に国際市場では新しい選択肢を示す動きが。
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ポルトガル空軍はKC-390輸送機2号機を受領しました。6月29日、ポルトガル空軍はブラジルのエンブラエル社よりKC-390輸送機2号機受領式を実施、すでに納入されている初号機は事実上訓練用に充てられている状況でしたが、ポルトガル空軍によれば、2号機受領を以てKC-390は世界規模の展開作戦に対応することになるという。
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KC-390ミレニアム輸送機、ポルトガル空軍は輸送機5機と訓練シミュレータを8億2700万ユーロで導入することとなっています。開発国であるブラジル空軍も既に4機を運用、計画では22機を調達します。ただ、ブラジル政府の慢性的財政難から一時はKC-390を15機まで調達縮小する案が検討されていた時期があり、輸出が期待されていた。
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KC-390はマッハ0.8と巡航速度が速く、最大23tの貨物を搭載した場合で航続距離は2720km、フェリー航続距離は6240kmに達します。輸送能力はC-130と大差ない性能ですが、速力は国際航空貨物路線をそのまま利用できる水準であり、日本の川崎C-2と並んで2000年代に新規開発される輸送機は高速化が潮流となっているといえましょう。
■防衛フォーラム
自衛隊のC-130Hも老朽化が進んでいますが何も考えずに後継機にC-130J-30を随意契約のように充てるのか、C-2輸送機に置換えるのか。
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アメリカのC-130とブラジルのKC-390について。C-130輸送機は傑作輸送機として開発以来連綿と改修が行われ続けているため、現代の視点で見た場合でも優れた輸送機ですが、その反面、アメリカ空軍が大量に調達していた時代が終了しているため、一機当たりの取得費用が極めて割高になっているという現状があります。
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比較対象は的確ではありませんが、現在のC-130J-130輸送機の調達費用はフライアブルコストの場合で1990年代のC-17輸送機のユニットコストを上回る水準となっていて、もちろん1990年代のフライアブルコストで比較しますとその場合はC-17の費用が逆転するのですが、C-130H輸送機の時代ほど簡単に調達できないことだけは確か。
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KC-390は、輸送機という機能に特化して取得費用をフライアブルコストで1機2億ドル以下に抑えています。ただ、機体自衛装置など戦術輸送機としての性能はC-130の方が格段に強化されており、結局、脅威度の高い地域に輸送するのか脅威度の高まる前の地域に輸送するのかでC-130とKC-390の優位性が変わってくるのかもしれません。
■防衛フォーラム
C-130Jについては多国間で運用を統一してしまう事で運用費用を抑えることは出来るようです。
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フランス空軍とドイツ空軍は初のFGMTC訓練を完了しました。FGMTCとはフランスドイツ多国籍訓練センターの略称で、フランス空軍とドイツ空軍が運用するC-130J輸送機の多国籍運用を念頭としている部隊です。ドイツ空軍とフランス空軍は共にエアバスA-400M輸送機を運用していますが、併せてこのC-130J輸送機も運用している。
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FGMTCフランスドイツ多国籍訓練センターの設置は2021年にアメリカのロッキードマーティン社が提案したもので、もともとはフランス空軍のC-130J輸送機導入に併せ、訓練装置や訓練管理システムと整備支援などの一環として、同時期にC-130J導入を計画していたドイツ空軍と一括取得することで費用を抑える方策として提案したものです。
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C-130J輸送機について、多国籍飛行隊が設置される事となったのはその延長線上で、ドイツ空軍にはC-130J輸送機6機、フランス空軍にはC-130J輸送機4機が装備されていて、この10機を以て多国籍部隊が運用、FGMTC訓練はFGMTC設置後初の訓練となっていまして、費用を抑えるとともに二国間防衛協力強化の一環ともなりました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
今回はC-130輸送機の話題を主として小牧基地で撮影したC-130H輸送機の写真と共に紹介してゆきましょう。
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アメリカのロッキードマーティン社はC-130輸送機2700号機を納入しました。C-130輸送機はハーキュリーズ輸送機として戦術輸送機の決定版ともいわれ、装甲車両の開発などにおいても一つの重量や寸法の目安として、C-130輸送機に搭載できるかできないか、という点が海外市場において販路を左右することになるほどの一種の規格です。
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2700号機を受領したのはアメリカ海兵隊、ノースカロライナ州のチェリーポイント海兵航空基地に展開する第252海兵空中給油輸送飛行隊でした。アメリカ海兵隊ではHIMARSを空輸でき、海兵空地一体部隊運用の観点から固定翼機はもちろん、ヘリコプターに給油するべく低速飛行性能が優れたC-130を空中給油輸送機として重要視している。
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C-130輸送機は製造期間が長いことから少なくない機体が既に退役していますが、アメリカ空軍とアメリカ海兵隊を筆頭に運用国は民間型のL-100を含めて60か国以上で航空自衛隊も運用していて、最新型のC-130J輸送機だけでも世界中で22か国により540機が運用されており、その飛行時間の合計は300万時間に迫るものとなっているという。
■防衛フォーラム
C-130Jは高性能ですが性能異常に割高となった為に国際市場では新しい選択肢を示す動きが。
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ポルトガル空軍はKC-390輸送機2号機を受領しました。6月29日、ポルトガル空軍はブラジルのエンブラエル社よりKC-390輸送機2号機受領式を実施、すでに納入されている初号機は事実上訓練用に充てられている状況でしたが、ポルトガル空軍によれば、2号機受領を以てKC-390は世界規模の展開作戦に対応することになるという。
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KC-390ミレニアム輸送機、ポルトガル空軍は輸送機5機と訓練シミュレータを8億2700万ユーロで導入することとなっています。開発国であるブラジル空軍も既に4機を運用、計画では22機を調達します。ただ、ブラジル政府の慢性的財政難から一時はKC-390を15機まで調達縮小する案が検討されていた時期があり、輸出が期待されていた。
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KC-390はマッハ0.8と巡航速度が速く、最大23tの貨物を搭載した場合で航続距離は2720km、フェリー航続距離は6240kmに達します。輸送能力はC-130と大差ない性能ですが、速力は国際航空貨物路線をそのまま利用できる水準であり、日本の川崎C-2と並んで2000年代に新規開発される輸送機は高速化が潮流となっているといえましょう。
■防衛フォーラム
自衛隊のC-130Hも老朽化が進んでいますが何も考えずに後継機にC-130J-30を随意契約のように充てるのか、C-2輸送機に置換えるのか。
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アメリカのC-130とブラジルのKC-390について。C-130輸送機は傑作輸送機として開発以来連綿と改修が行われ続けているため、現代の視点で見た場合でも優れた輸送機ですが、その反面、アメリカ空軍が大量に調達していた時代が終了しているため、一機当たりの取得費用が極めて割高になっているという現状があります。
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比較対象は的確ではありませんが、現在のC-130J-130輸送機の調達費用はフライアブルコストの場合で1990年代のC-17輸送機のユニットコストを上回る水準となっていて、もちろん1990年代のフライアブルコストで比較しますとその場合はC-17の費用が逆転するのですが、C-130H輸送機の時代ほど簡単に調達できないことだけは確か。
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KC-390は、輸送機という機能に特化して取得費用をフライアブルコストで1機2億ドル以下に抑えています。ただ、機体自衛装置など戦術輸送機としての性能はC-130の方が格段に強化されており、結局、脅威度の高い地域に輸送するのか脅威度の高まる前の地域に輸送するのかでC-130とKC-390の優位性が変わってくるのかもしれません。
■防衛フォーラム
C-130Jについては多国間で運用を統一してしまう事で運用費用を抑えることは出来るようです。
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フランス空軍とドイツ空軍は初のFGMTC訓練を完了しました。FGMTCとはフランスドイツ多国籍訓練センターの略称で、フランス空軍とドイツ空軍が運用するC-130J輸送機の多国籍運用を念頭としている部隊です。ドイツ空軍とフランス空軍は共にエアバスA-400M輸送機を運用していますが、併せてこのC-130J輸送機も運用している。
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FGMTCフランスドイツ多国籍訓練センターの設置は2021年にアメリカのロッキードマーティン社が提案したもので、もともとはフランス空軍のC-130J輸送機導入に併せ、訓練装置や訓練管理システムと整備支援などの一環として、同時期にC-130J導入を計画していたドイツ空軍と一括取得することで費用を抑える方策として提案したものです。
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C-130J輸送機について、多国籍飛行隊が設置される事となったのはその延長線上で、ドイツ空軍にはC-130J輸送機6機、フランス空軍にはC-130J輸送機4機が装備されていて、この10機を以て多国籍部隊が運用、FGMTC訓練はFGMTC設置後初の訓練となっていまして、費用を抑えるとともに二国間防衛協力強化の一環ともなりました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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