生育史は良いにしろ悪いにしろ原型を中心に自分の人生に影響を与え続ける。その中でも深い意味で自他肯定的な人生観を持つようになれば人生は楽しいものになっていくのだろうが、なかなかそうは行かないのも事実である。しかし、私は運が良いことに日本ではまれなU先生の「生き甲斐の心理学」という比較宗教学や比較文化論を背景としたオックスフォード流心理学を学び、さらに全く思いもかけなかったがこの数年、小説を書くようになったお蔭で、生育史を全く違う次元で再構築できるチャンスに恵まれてきたようだ。
さきの「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」はプロローグで私の個人的体験(宗教的?)を紹介して始まる。しかしタイトルからも想像されると思うが、本文は5000年前の世界であるので今の私がそのまま投影されるわけではない。そして、源氏物語に迫るような複雑な人間関係(これは、今も昔も変わらないだろうが)、さらに5000年前の調査に基づく歴史的背景、こうしたものが織り交ぜられて、私の個人的体験の表面的な部分をそぎ落とし、コアの部分を別の世界に少しかもしれないが構築できたように思う。
小説を書いてみて分かってきたことは、小説を書くことは防衛機制から見ると昇華もあるが、一番大事なのは自分にも意味ある摂取対象に再構築できるかということだ。それができれば、恐らく他者にも意味ある小説になるのだと思う。
写真は冬至(正確には1日まえの)の入り日が落ちる丹沢のヒルガタケだ。多摩境にある田端遺跡から見たものだ。次の写真は全景で右側の稜線の向こうに富士山の山頂も覗いている。3500年くらい前の祖先が、祖先の墓・ストーンサークルの聖地から見た冬至の太陽でもある。太陽が死に、そして新たに明日再生される日だ。前作の縄文小説にも登場するタバッタであるが、それから1500年たつと大きく時代も変わる。そこでの祖先はどのような希望に燃えていたのだろうか。
大人になって知る防衛機制④ 8/10
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縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。葉書
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森 裕行 | |
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