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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

新たな生き甲斐探求とストレス解消の場  (4/10 真善美とストレス)

2021-06-23 | 第九章「愛」

今週末に「生き甲斐の心理学」の勉強会を開催するので、この一週間テーマの「ストレス」のことをいろいろ思索してきた。今はコロナ禍で3密が避けられていて(最近は1密)、かつてないほどのストレスを私だけでなく多くの人が感じているのではないかと思う時がある。

さて、ストレスは話題にならない日はないくらい聞く言葉だが、ストレスの定義などきちっと議論されることは殆どないし、私も「生き甲斐の心理学」をU先生から学ぶ前は、楽しいことをして発散すればよいもの程度としか考えなかった。しかし、ストレスが何故あるのかとか、そのポジティブな意味。さらにストレスという暗い感情を明るい感情に変える仕組み、あるいはストレスを緩和する仕組みなどきちっと学ぶと眼が開かれるし生き方も大きく変わってくる。

U先生の「生き甲斐の心理学」では、理想と現実のギャップが暗い感情(ストレス曲線:不安感、怒り、身体症状、鬱、錯乱)を生むと定義している。意外に簡単な定義であり、この定義からいろいろなことが芋づる式に導かれる。一つにはストレスは理想に近づけるための現状改革のエネルギーと解釈することだ。不適当な理想は人を追い込み凶器にもなるが、適切な理想を長年掲げて歩めば不思議なほど理想に近づいていく。人は考えた通りの人間になると言われる所以である。

そして定義からストレス曲線が解消する仕組みも分かる。理想と現実のギャップがなくなる時だ。理想と現実が一致し、理想=現実が実現された時、ストレス曲線は明るい感情(幸福曲線:平安感、友好的感情、健康感、幸福感、統御感)に転換する。

ところで、理想は就職や入試の目標、配偶者の特性みたいに客観的なもののようだが、考え方次第でいろいろ変わるものである。これは現状の認識でも同じで考え方で変わる。一つ例を考えてみよう。朝の10時にAさんと会う約束をしたとする。まあ理想が10時だ。そしてAさんのところに向かう途中で思わぬハプニングがあり、10分程度遅れそうになる。その時に理想と現状のギャップが生じるので不安や怒りといったストレス曲線が生じる。この場合、Aさんは気心が知れているから10分くらい大丈夫と考えを変え10時10分を新たな理想としてのんびり向かうというタイプの人もいる。律儀にAさんに電話をして喫茶店で待ってもらうよう連絡をとるタイプの人もいて、これまた10時という理想を下げることで平安感を得ることができる。このように理想をさげたり(現実を上げたりすることも)して、一見客観的な事実のように見える理想や現実を変えてストレスを解消する。

ストレスはこうした事例のように日常の中でうまく取り扱われることもあるが、実際はもっと複雑であり生育史からの無意識の理想や現実もあり、解決できず何日も悩んだりすることもある。こうした場合は不安感が怒りに、怒りが身体症状に、身体症状が鬱に、鬱が錯乱にといったようにどんどん不健康に状態になっていく。できれば、身体症状になるまでに解決し(理想と現実を変える)健康的に過ごしたいが、うまく行かないことは私も含め多くの人が経験することのようだ。

ストレスを解消したり軽減する方法は、気づきといった新たなアイデンティティの統合によることや、いつの間にか学習している防衛機制(昇華、合理化、置き換え、同一化、摂取、逃避、退行・・)の働きが大きく、その使い方が上手であれば人に迷惑をかけずストレスをコントロールできたりする。

さて、先日懐かしい人との楽しい語らいで気づいたのだが、もう死語になっているかもしれないが、花の金曜日、花金のことを懐かしく思い出した。コロナ以前はサラリーパーソンたちが普段の仕事の憂さをはらすために、時々あるいは頻繁に仕事のあとに近くの赤ちょうちんなどで一杯飲む文化が日本にはあった。私がサラリーパーソンの時代は花金などは仕事の一部と化していた。これは3密そのものの家庭的雰囲気での語らいであり、職場では言えない本音も語り、時には「生き甲斐の心理学」でも大事にされている「傾聴」のように、心の奥の微妙な部分を表現することで、気づきが生じ問題解決のヒントが生まれたりも。そして、ストレス曲線がその後軽減し平安感や友好的感情などの幸福曲線にかわっていく。

 さらに、花金では目の前の仕事の話のほかに「生き甲斐」や「遣り甲斐」のことに話しが及び、仕事の世界だけではなく人生に影響を及ぼす気づきまで得られることがある。「生き甲斐」や「遣り甲斐」のレベルの気づき(アイデンティティの統合)は、日常の中で発生するストレスを軽くし、人生にハリを持たせ心を健康にしていく。

 私はU先生の「生き甲斐の心理学」を20年学ぶことで、幼子から臨終間際の人まで当てはまる万能薬にょうな「傾聴」や「生き甲斐」探索の方法を学んできたが、花金はこうした学びをしなくてもそれに近いことを、日本はかつて文化として行っていたようなのだ。

 ところで、かつて「生き甲斐の心理学」を応用して自立した老人による老人のための終いの住まい(グループリビング)をつくろうとしたことがあった。これは力不足でとん挫してしまったが、「生き甲斐の心理学」を基礎とした「傾聴」や「生き甲斐」を大事にし「真善美」もどこかで大事にした活動だったと思う。

 それは兎に角として、このコロナ禍コミュニケーション手段としてオンライン会議が劇的に普及した。そのおかげで、数年前なら想像つかなかった海外からの参加者も含まれる会議や、遠方の知人たちとの楽しい語らいも可能となった。もちろん3密の親しいコミュニケーションは激減し大きな問題はあるのだが、新しい窓が開かれてきた。そして、今オンライン花金というのだろうか、気楽な仲間内の会を小さなところから始めようかと考えている。オンライン花金は3密で五感・体感フル装備のかつての花金には及ばないところがあるが、遠距離コミュニケーションや場所の確保、低コストなどの面で新たな地平を開くものではないかと思っている。

4/10 真善美とストレス

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