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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

統御感のある人生を送るには・・(3/10 愛の孤独から)

2022-03-14 | 第四章「愛とゆるし」

エンディングノートを書かなければならない年になってきたが、悔いのない人生を送るということをよく考えるようになった。その一つのイメージは、この世から旅立つ時に錯乱の中ではなく統御感の中で元気よく周りの人に冗談の一つでも言いながら旅立つことがある。

統御感というのは生き甲斐の心理学でよく言われる感情であるが、反対の概念が錯乱。そして統御感を得るには人のまねをしたりせず、自分で納得できる道を選びあゆむ必要があると言われている。忖度や空気を読むばかりでは統御感は身につかないようで、自分の道を選び歩む人に与えられるめぐみのようだ。

そんなことで、残りの人生の歩み方をいろいろ考えているわけだが、自分の道を考える上で大事なことは私にとって憂鬱な問題だったり、錯乱するような問題がヒントになる。美しい春なのに信じられないようなウクライナ侵攻。もう十年くらい経つが3.11の大地震による原発のメルトダウンや津波。それは・・・20歳ごろに大学で専攻を決めるころの鬱々としたころに原型があるかもしれない。それらの問題は罪悪感や無力感、怒りをはじめとする様々な感情を湧き起こす。しかし、こうした感情はこれからの希望への一歩となるかもしれない。

私が20歳前後のころ、公害問題が大いに話題になった。大気汚染、海や川の汚染は酷く、水俣病が最も話題になり、「苦海浄土」を驚きをもって読んだりした。私の父の広島の郷里が瀬戸内海沿岸で公害問題も無縁ではなかった。汚染された海や魚を見ながら将来私は化学を勉強すべきなのだろうかと真面目に考えたりした。今と比べるとまだまだ自然が残り古代や縄文時代?につながるような風習や文化が息づいていた時代だった。にも拘わらず科学技術に支えられた社会は、皆が真面目に働いているようだったがトンデモない問題を引き起こしていたのだった。

20歳の夏。ブドウ畑で祖父と流行り始めて町にもできたボーリング場の話をした時、祖父は真面目に孫の話を聞いてはくれたが、ボーリングが何故楽しいのか理解できず怪訝な表情をしていたことを思い出す。戦後は公害だけでなく様々な不思議なものを産みだしているようだった。

ブドウ畑での祖父とボウリング場という不思議な対比は、縄文文化と現代みたいな不思議な対比に似ているところがある。現代は便利で華々しいが、何か起こると破滅的な状況になってしまう倒錯の世界。縄文時代は弥生文化が入り500年くらいかけて消えていくが、その後も北海道や沖縄の方はしばらく継続していく。10,000年以上つづく強靭な縄文時代はウクライナ、3.11,公害問題、あるいは私は戦争を知らない世代であるが、父母の時代の3.10を代表とする戦争を産んだ文化とは何か違う。その本質は精神的な何かだと思うが獏としてつかめない。こうした問いに何か答えたい。そして表現できたらなあと獏とした夢を抱いている。

しかし、何故縄文小説とかにのめり込んで行ったのだろうか。たまたま、昔の幼稚園の時のアルバムが残っていて先ほどぼんやりと眺めていたが、担任の幼稚園の先生は私に「いろいろ考えて作るのが好きでした」というコメントをされていた。自分ではよくわからないものだが、その5歳くらいの私の傾向は人生の最終段階でも変わらないようである。

3/10 愛の孤独から

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