春になって、入学式が行われたり新年度で新しい仕事に就いたりするお話を良くお聴きする。
新しい環境になる。こうした時期に湧きおこる感情はいつもと異なることも多いのではないだろうか。
若いころ、私はコンピュータの営業を大阪で経験した。そして様々な業界(学校、研究所、大企業、中小企業、病院、官公庁・・)を訪問したりした。そして、各業界の独特の文化のなかで働く方々が何かを無意識に信じ、見えなくなっているもの、逆に見えるようになっているもの、あるいは常識というのだろうかをいろいろ感じたものだ。これは、海外と日本、関東と関西といった文化の違いにも言えたり。あるいは信仰の世界などにも濃淡はあるが通じるのだと思う。
新しい環境になるということは、大なり小なり、信じる対象や深さが変化するのではないだろうか。そして、新しい環境に入ることで、湧きおこる感情が変化しはじめる(かつての環境での見えにくくなっていた感情が見えはじめたり)。
湧きおこる感情には喜怒哀楽いろいろある。また五感は感情に彩りを添える。その感情の意味を自己肯定・他者肯定を意識して考えると思わぬヒントが得られたりすることも。嫌悪感とかネガティブな感情は、そういった感情を抱く自分を責めたりする傾向があるが、それを貴重なシグナルとして一旦受けて解釈する。新しい環境への適応とか新たな創造につながる宝物になることも。
さらに付け加えると、これは技能の世界にも少し似たところがあるかもしれない。あるレベルに到達すると見えてくるもの。知覚が変化するというのだろうか。世阿弥の花伝書などを思い出すが、技能習得に関しては日本列島には世阿弥の時代どころかもっと長い歴史があるように思えてならない。例えば縄文後期になってからの漆技術や土木技術など。
6/10 感情と付き合う
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