今朝は抜けるような青空。寒かったけれど、近くの冨士山定点観測地点にいそいそと出かけて撮った写真。ちょうど下弦の月も出ていて、何かほっとする朝になりました。
この写真は、昨年の初めに、Sさんが親切にも紹介してくださったSonyのカメラで撮ったもので、Sさんとの出会いがなければ素人の私には撮れずじまいだったと思います。人生の後半で、このような恵に預かりSさんに本当に感謝です。
さて、私も良く出会う「感謝」ですが。かつて、「生き甲斐の心理学」(臨床心理学)を学びはじめたころ、「感謝」が実に大切であることを知りました。
「感謝」は、ロジャースの理論からすると、昨日の北風と太陽の話ではないですが、その北風と太陽の境界線上に現れる最後の恵のようなのです。
今朝のニュースでは、血で血を洗うシリアの政府側と反政府側の対話について国連の仲介が報じられていました。平和が訪れて欲しいと願います。
それはともかく、日々私たちの日常の人間関係でも、自分自身との付き合い方でも、大なり小なり、こうした対立というか北風が吹きまくる時があります。
そんなときに、この「感謝」は実に大切です。
良く、心理学者はコップの水の例を使います。コップの水が半分位残っているとき、「もうこんなに減ってしまった」と嘆くか、「まだこんなに残っている」と感謝するかのたとえです。厳しい状況下で感謝を思い出すことは、恐らく訓練によります。なにか、こころが寒くなっているときに「感謝を大切にしているだろうか?」と自問自答し、物事を見つめ直すことが大事です。
そして、「感謝」という境界を大事にすることで、自己否定や他者否定の泥沼に陥ることを防ぎ、自他肯定的な平和の世界に近づくことができるようです。
愛ある問いかけ ③ 5/10