イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

変わるオリンピックへの感情と正義感(3/10 真善美とストレス)

2021-06-16 | 第四章「愛とゆるし」

1960年代から1970年にかけての学園紛争が華々しかったころに迎えた青春時代。時代の雰囲気は正義感に燃え理想を夢想するところがあった思う。当時の自分の正義感を振り返ると、当時流行っていた「欺瞞的」という言葉が、時代の正義の質を表していたように思う。この言葉のもつ両刃の剣というか、若さゆえの純粋性と攻撃性。大きく時代が変わった今から考えるとある意味懐かしい。

2010年から2020年台、コロナ禍になり少しは変わりつつあるようにも思うが、この10年の正義感はどうだったのだろうか。かつての正義感も変なところはあったが、今は正義感自体が握りつぶされるような雰囲気が蔓延していたのではないだろうか。そして、私はオリンピックに対する私たちの感情が時代の鏡のように感じてならない。1964年に中学生だった私は心が躍るなかでオリンピックを迎え、秋空に描かれたブルーインパルスの五輪の飛行機雲に感動した。それが、今は全く心が踊らない、オリンピックが来たら踊ってくるのだろうか。もちろん、皆さまは様々な印象・感情を持たれると思うが。

さて、政治やオリンピックへの関心は尽きないものではあるが、少し視点を変えて自分自身のストレス曲線(不安感、怒り、身体症状、鬱、錯乱~正義感も含まれるだろう)について考えてみたい。ストレス曲線は理想と現実のギャップと考えるとわかりやすいが、同じ事象でも人それぞれでストレス曲線は異なるものだ。理想も現実も人それぞれだからである。また自分を振り返っても、時々刻々変わる状況に応じて変わるようだ。

オリンピックに対する感情が昔と今とで、あるいは人により違う。日本では自分を周りの場に合わせるような優しい文化があり、同じような反応をする傾向が外国と比べ強いと思うが、心の内はどうだろうか。私は相当に多様だと思う。理想と現実の認識も意識されている部分もあるが、例えば生育史から湧きおこる無意識からくる感情もあり、どのような感情を持つかは実に多様なのだ。

ところでU先生の「生き甲斐の心理学」を学んできた私であるが、信じるものや思考のくせから人は自己肯定・他者肯定のスタンス(タイプ1)、自己肯定・他者否定のスタンス(タイプ2)、自己否定・他者否定のスタンス(タイプ3)のいずれかをとりがちだと思う。そして、その中である事柄についてストレス曲線を持つ。他者肯定・自己肯定というタイプ1でも、当然ながら不満をもつ。ただその不満はタイプ2やタイプ3とかなり違うように思う。オリンピックという事柄で考えてみよう。かりにタイプ1の主人公をAさんとしよう。Aさんは身体の弱いBさんに寄り添っているので、自分のこともあるがオリンピック開催に不満を感じている。自己肯定・他者否定のタイプ2のCさんは周りの人のことより自分中心に考えがちだ。Cさんはワクチン接種もしたので一安心。スポーツも好きなのでオリンピック観戦はテレビで楽しみたいと思っている(その反対もあるだろうが)。自己否定・他者否定のタイプ3のDさんは犯罪や自殺の世界に近く深い孤独感を持っている。そしてそれなりの感情をオリンピックに感じる。今の私はAさん的なところもあるがCさん的なところもあり、ひょっとするとDさんの要素もあるかもしれない。じっくり思索する必要があるようだ。

どのタイプかは人それぞれの事情でそうなっているわけで、それ自体良い悪いということではないと思うが、時々自分はタイプ1なのか2,3なのかを思索することで人生の舵をとることができるように思う。ちなみにタイプ1は愛とゆるし、和解と平和のスタンスがあり幸福に至る一番近いスタンスだという理論がある。今の私は時々自分をチェックしつつ、タイプ1の道を歩めればと思っている。

今日は正義感を中心にいろいろ考えてきたが、人生を豊かにするためには反省も必要だが、その反省を促すにもリアルな感情が大事であり、少なくとも原初感情とされる好きか・嫌いか、怖いか・怖くないかをいつも意識できることが大切だと思う。もちろんそれストレートにをストレートに表現すると社会的に波風が立つと思うので、表現するかどうかは別としても少なくとも意識化できることが大切だ。そして、その中で真善美があなたに微笑んでくれる。

3/10 真善美とストレス

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雨降って地固まるーストレスとはじめの一歩  (2/10 真善美とストレス)

2021-06-13 | 第二章「五感と体感」

身近に命にかかわることを経験する。幼いころから今に至る前期高齢者(笑)までのことを考えても、人生に大きな影響を与えているようだ。読者の多くの方が現在体験されているコロナ禍も確実にそういったものの一つだと思うが、私にとって忘れがたいのは2011年の3.11である。今でも解決されていない傷跡は痛ましいものだが、特に原発事故は深い悲しみを今でも覚える。

「生き甲斐の心理学」を学ぶ中で、学術用語がキラ星のようにちりばめているロジャースの人格形成論を学ぶ。その中で命題10というのがあるが、あらましは人は直接経験することと、人から聴くなりして間接的に経験するという二つの経験があるが、どちらも同じように直接経験したかのようにして大切なことを学ぶといったことだ。ただ、間接的に経験したものは当たり前だがどこか歪められている。

3.11の時の地震の揺れの経験。数日してからの東京に降った雨の経験、ガイガーカウンターを持って安全性を実際に確かめに行ったこと。あるいは、冬になって津波の被害を受けた海岸に行った時。そうした経験はマスコミや書物からは得られない直接的な経験であり、歪められていない学びの場でもあるのだろう。

私が縄文時代に大変興味を持ち、小説を書いたりするようになったのは、2014年に町田市の田端遺跡にストーンサークルを見学したことが大きい。縄文後期中葉(3500年前)くらいから晩期まで700年くらい使われていたとのことだが、誰が何のために作ったかなどはいくつかの手がかりがあるものの殆ど分かっていない。ただ、冬至の日に丹沢の最高峰・蛭が岳に日が落ちる場所であったり、貴重な中空土偶がそばから発掘されたりしており、積石遺構(現在はレプリカ)を見ていると何かリアルに迫るもの、直接的な体験があったようだ。

当時、私は自分のルーツについても興味をもっていて母方、父方の情報を探しまわっていた。実際に司法書士の友人と戸籍を調べたり、聞き取りに訪ねたりした。しかし、せいぜい4代前に遡る程度であり、それ以前は「~かもしれない」程度しかわからない。

歴史は高校生のころから特に日本の古代に興味を持っていた。そして最近のことだが日本が公式に建国した1300年くらい前のことを「生き甲斐の心理学」のケーススタディで研究した。その時の印象だが、著名な歴史家の見る視点ではなく「生き甲斐の心理学」の視点で見ることで違う歴史を垣間見たように感じた。今まで学んできた歴史。今楽しんでいる歴史。それは、まさしく間接的な経験であり心の中に直接的に響いてこない。FAKEとまでは言わないが、ほんの一部の情報からすべてを語るには空しいところがある。

遺跡に実際行ってみる。遺物に実際に触れる(今はコロナ禍でかなわないが)。その中で何かが立ち上がる。

35歳を過ぎ、まあ「四十にして立った」あとは、自分だけでなく他者のことに思いを寄せることで、自分も幸せになれる年代ではなかろうか。「生き甲斐の心理学」で学んだ自己肯定プラス他者肯定を人生の指針として活動すると、いろいろなことが見えてくるようだ。

今から考えると、縄文小説や縄文ツアーや「生き甲斐の心理学」の勉強会は直接的経験としての田端遺跡から始まったようだ。

2/10 真善美とストレス

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自分のストレスとどう向き合うか(1/10 真善美とストレス)

2021-06-11 | 第二章「五感と体感」

初夏の良い季節ではあるが、自分も含めストレスに満ちている今日この頃。コロナ禍の影響での身体的な問題や経済的な問題、自分だけではなく他者への心配などがあり心穏やかにはなかなかなれない。

こうした中、長く学んできたU先生の「生き甲斐の心理学」を読み返し、ストレスを整理し楽になるだけでなく、それを活かして人生を豊かにする方向について思索した。

まずは、自分のストレスに眼をつけることから始める。今日は何かイライラしているなとか、落ち着きがないかなと思ったとき、他者ではなく自分のストレスを見つめる。気になることがいくつあるかとか、その中でも何とかしたいものはどれかなど。絞り込んでいくだけで随分違う。次にストレス曲線(不安、怒り、身体症状、鬱、錯乱)は理想と現実のギャップから生じるという公式を思い出し、不安を生んでいる理想や現実の把握を点検すると簡単な問題はふっと解決することさえある。

理想と現実のギャップも、他者の行動を変えたいとか過去の失敗を何とかしたいということは泥沼に陥る問題であることが多いので、理想を変えるか、現実の把握の仕方を変えるのがコツかもしれない。逆に、自分を変えてギャップを解決するのは比較的簡単であり、あらたな地平を切り開く。

さて、心理学にもいろいろな学説があるが、ストレスも年相応に変化して時々の課題があるという人格形成論は役にたつように思う。今日は少年から青年、成人と成熟し人生の後半を迎えようとしている(迎えている人も)のストレスを考えてみたい。

仕事や家庭といった場で次世代の育成を考えなければならなくなるころ。先に挙げた他者との関係や管理者としての問題に遭遇することが多くなる。大切な人(自分を含め)の病や死、会社の倒産などの経済的問題、理不尽にもやりたいことができなくなるということもあるかもしれない。自分一人ではどうしようもない壁にぶつかる。

こうした時に乗り越えるコツは、既にこのブログを読んでいらっしゃる方の多くが独自に身につけられたものだと思うが、悩みが深い中で温かい恵みというようなものに出会ったり、ふとした時に悟りを得て考え方がきれいに整理されることで助かることもあるようだ。

私の場合でいえば、次の三つが直接的・間接的にストレスを幸福に転換してくれたように思う。

①自分は何のために生まれてきたのかといった自問自答を意識すること。当然回答はすぐ得られるものではないが、考え続けていくことで自分の背骨が見つかり、いつの間にか壁を乗り越えてしまうことも。考えていると人とか本、映画やテレビといったものから重大なメッセージをいただくこともある。意識は大事。

②こころをゆるして話せる人に自分の悩みを聴いてもらう。その時にアドバイスをしてもらうより、ただじっと聞いてもらうほうが良い。話しているうちに、自分の中から不思議にも回答が湧きだしてくる。ここまで書いていて、聴いてもらう相手が神仏ということもあると気づきました。

③真善美に触れることを意識してみる。私の場合は旅行や外出で真善美に触れて涙がでるほど助かった経験がある。

写真は調布市の京王フローラルガーデンANGEで撮影したもの。バラは観て美しいだけでなく素晴らしい香りをはなつものもあり五感をとおして癒される。

蛇足:

私は縄文時代の遺跡・遺構を愛しているが、これについては別に記したいと思っております。

1/10 真善美とストレス

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小さきモノから広大な世界に向かう・・・ (10/10 五感と喜怒哀楽)

2021-06-07 | 第九章「愛」

沖縄の久高島に寄ったときに新鮮な体験をした。久高島は沖縄本島から船で簡単に渡れる島であり、聖地としても有名である。ただ、聖地なのにお寺も神社も全く無い不思議な所で、海岸の小石が神聖なものとして共同体で大切にされていた、聖なるものの本質は何なんだろうか。

小さく、身近で手に取れるようなもの。それは、普段は気にもとめないものかもしれない。しかし、ある時に絢爛豪華な神社仏閣や大聖堂より広大な世界に誘ってくれる。気落ちし自分が無限に小さくなっているときに、同じ目線にたってくれる小さきモノ。逆に、ふと希望や喜びを見いだしたときに、小さなモノは踊るように背中を軽く押して広大な世界に誘ってくれる。

青年期を過ぎて20歳半ばが近づいてから30歳代に掛けて、独り立ちをする時期。私の場合だったら配偶者を見つけ社会的にも独り立ちをするころだっただろうか。私と貴方の様々な関係が熟し、厳しい環境であっても自分を広げ他者に甘えたり甘えられたりする余裕が生まれる。そんな時に身近なところに聖なる小さなモノがやってくる。感情転移なのか摂取とか同一化なのか。恵みというか善意というか・・そういうものを感じだす。

例えば神仏との関係でいえば、祖父母が小さな仏壇で祈っていたり、母が小さな十字架を大切にしていたり・・・そんな幼い頃の体験が、自分自身の経験として立ち上がってくる。愛とか慈愛とかを理解するうえで実は大事な小さなモノたちだった。

そして自分の心の親密性は例えば小石や貝殻との距離感が変わってくるように、冷たい孤独な世界から温かい世界に広がってくる。

今から4300年前ころから日本列島は大きな変化が起こり、縄文後期が始まる。気候変動とか人によっては疫病とか・・何かをきっかけに、大きな変化が日本列島を覆ったようである。そして、文化や習俗が変わって行く。積石遺構とか敷石住居、土偶、今までになかったことも始まってくる。遠い距離を歩いて川から石を選び抜いて持ち込んだりするなど、村や共同体挙げての活動まであったようだ。

(北斗市 金生遺跡)

厳しい時代だからこそ親密性が重要になってくる。もちろん長い年月で残った小石だけではなく、様々な生活の用具も何か息づいている。

日本神話や昔話などに出てくる小さな神や主人公。後の時代の素朴な仏像を見ても、身近で素朴な神仏は大切なことを表している。キリスト教でも三位一体の神ということで実に身近な側面がある。手に届かないような神仏ではなく、身近でどんなときにも救いをもたらす。考えてみれば、幼いころに読んだ絵本でもかぐや姫や一寸法師の印象は強烈だ。

今日は神仏との親密性を中心に述べてきたが、私とあなたの関係は神仏だけではない。身近な家族や友人、共同体でも同じなのであろう。

6月になり都内も博物館がオープンされ縄文時代の遺物を見ることができるようになってきた。美術的価値のある土器なども素晴らしいが、中には土器を丁寧に修復した跡のある土器を見ることもある。モノ対する目配りの良さと大切にする姿勢は、親密性と関係し、さらに愛や慈愛とも関係するのだろう。消費文化の反対側にある小さきモノを大事にする文化。

10/10 五感と喜怒哀楽

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転機の中の役割について考えてみた(9/10 五感と喜怒哀楽)

2021-06-02 | 第九章「愛」

人生いろいろな転機があるが、その中で「役割」に関係することは結構多い。入学、就職、結婚、・・・振り返ってみると、確かに入学や専門の選択は職業に関係し、結婚などは家庭を築くので夫や父と言った役割。趣味・特技も、仲間との関係があり、宗教や哲学の選択も深い部分の「役割」と大いに関係する。

今はコロナ禍で社会の激動の時。私自身もいろいろな変化を感じるし役割もそれなりに変わらざるを得ない。

そして、「役割」を担うためには、身体の面もあるが必要な技能を身に着けたり、人間力?も付ける必要もある。「役割」なので他者との関係も実に大きいからである。今であれば、デジタル技術の動向も一般市民ですら気にしなければいけないようでソフトへの目配りもしないといけない。年をとるとつらいところもある。

さて、二十歳すこし前から三十五歳くらいの青年期、成人期の時期のことを思い出す。かつてのように親や社会から保護される立場から独り立ちの時期。この時期にいろいろ経験し一人前になっていく。もちろん、私の年になっても環境が激変したり、身体的状態が変わったり(老化など)で、役割も変化していくので、「役割」は生涯考え続けなければならないテーマなのかもしれない。

そして、周りを見ても自分自身のことを考えても、「役割」の変化はいろいろなストレス(理想と現実のギャップ)を産み、怒りや哀しみをもたらす。

ただ、ストレス曲線という感情(不安、怒り、身体症状、鬱、錯乱)はどうしようもないネガティブなものでは本来なく、幸福曲線(平安、友好的感情、健康観、幸福感、統御感)への道しるべという学説を大事にしたい。中年を過ぎて青春時代を振り返ってみれば、ストレス曲線(理想と現実のギャップ・感情)で理想を見直したり、現実の把握の仕方を変えたり、あるいはギャップを縮める努力により、ストレス曲線が変化し楽しく美味しいビールを飲むことができたり、予想もしなかった出会いで一挙に幸福曲線に移行する経験を積む。

この数日、自分の青春時代の五感や喜怒哀楽のことを思い出していた。辛い経験は無理に思い出す必要はないと思うが、楽しい記憶、至福の記憶は、それに至った労苦に打ち勝ったことでもあり元気を呼び起こしてくれるようだ。

それからもう一つ、嫌なことはどうしてもあるものだ。ただ、それをどう受け入れていくかはいろいろ。人生を楽しくすることは結構できるものだ。おいしいものを食べる(味覚)などは一つだが、自分にご褒美を上げるようにしたり、つまらないと思うことでも将来役にたつことと考えることができれば、希望を見出すこともできる。まあ、いろいろだ。

さらに、英語や簿記などという実用的な技能も大事だが、伝統的な思想や宗教を馬鹿にせず関心を持つことも大事だと思う。長い時代を生きてきたものは何かあるものだ。何のために生きているのかという自問自答は一見何の役にも立たないようで、実は大いに役立つ。「役割」を考えるうえで、もっとも重要な「役割」の本質が見えてきたりもする。

写真はハンノキの実。先日ハンノキを触ったが、犬や猫を撫でるのとは違うが生命体の癒しというのだろうか。何かほっとした。私もほっとしたが、きっと明治の人も縄文時代の人も同じように癒されたのかなと思うと胸が熱くなった。

9/10 五感と喜怒哀楽

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