5月9日(木) 晴 湿り気のある暖かさ 薄い曇に覆われた一日
なまあたたかな空気が気持ち悪いくらいに俺に纏わり付くように感じる。このところ雨も降らないの湿り気を感じると一雨欲しいと思う。サクラソウも気候の乱高下にもしっかりと花を開き続け、増えた株全てに花を着けた。 白樺の下に隠れるようにしていたニワザクラは昨年枝落としをしたためか沢山のヒコバエにも花を着けだした。ニワウメと似ているが、八重咲きの温もりのありピンク色が可愛い。
当てもなく庭を歩いてみたが、毎年冬に鹿の食害に痛めつけられているブルーベリーが花を着けた。枝先は鹿に囓り取られて大きく伸びることはないが、短い枝に花を沢山開いている。壷のような花の先から中に入れる小さな虫はまだ少ないが、あと数日で虫たちが受粉を助けてくれるだろう。
もう一つ嬉しいのは北側の石積みにあるオキナグサ。毎年一つのカブから立ち上がる花が増えている。花が終わった姿がオキナグサの所以だと云うが、濃い臙脂色とシベの黄色の配色がシックで才を重ねた男の美学のように思える。この花を見習、花の時期が終わっても太陽の光を反射させるいぶし銀の髪を持ちたいものだ。