理想気体のしたがう方程式として高校の化学の時間にボイル・シャルルの法則PV=RTを学んだ。
ところが最近になって熱力学第一法則を一番初めに提唱したと言われている、マイヤーのことを調べていると私がシャルルの法則として覚えていた法則をゲイルサックの実験結果としてマイヤーは用いていると山本義隆氏の『熱学思想の史的展開』には書いてある。
それでゲイルサックの実験の方が早かったのかと思って、ちょっと年代を調べてみるとどうもシャルルの方が時代的には早そうなのである。
ところがマイヤーはシャルルの結果を知らなかったのだろうか。昔は同時代または自分よりも前の時代にわかったことでも知らないということがあったのだろうか。
そういえば、ジュールの方はマイヤーが知っていた、ゲイルサックの気体の温度変化の結果を知らなかったらしい。
それでマイヤーは熱力学第一法則についてまったく実験的根拠を欠くと思っていた。それがジュールは熱力学第一法則の最初の提唱者は自分だと主張する一番大きな理由だったらしい。
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