先日、「笑わない数学」として書いたが、もう一度(ー1)*(ー1)=1について直観的な説明をしておこう。
多くのブログにもこのことを疑問に思う主張もあるからである。もっともここに説明するようなことをコメントで述べている人もおられるのだが。
実数を表す数直線を考えてほしい。原点に0がある。その右側は正の数である。たとえば、+1とか+2とかである。
これらの正の数にー1をかけることは数直線をこの0の周りに180度回転することである。だからこの回転によって1はー1に、2は―2に行く。
数直線上の0の左は負の数を表している。ー1をかけることは数直線を0のまわりに180度回転することだから、ー1は0の右側の1のところへ行くし、ー2は2のところに回転していく。
要するに、1を1度180度回転すれば、1はー1に行き、もう一度180度回転すれば、1のところへもどる。
これが(ー1)*(ー1)=1の意味するところである。
笑わない数学の番組ではこういう風な直観的な説明をすべきであったのであろうが、残念ながら、こういう直観的な説明ではなかった。番組ディレクターにはつっこみの一層の徹底をお願いしたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます