「ハナイカダ」(花筏)はミズキ科の落葉低木で、日陰と湿気のある林内に自生します。
特徴的な花と実の着き方から、名が付きました。
雌雄異株なので、雌株と雄株を一緒にして、池脇の松とモミジの間に植えてあります。
7月11日、果実がすべて黒く熟しました。 この後数日の内に、ヒヨドリがすべて食べ
尽しました。( 試食では少し甘みがありますが、食べたいほどではありません。)
1枚の葉に1個が普通ですが、中には1か所から2個の実が生っている所もあります。
艶々と黒光りした果実、黄緑の葉に映えて美しい!
振り返って、
花が咲いたのは5月上旬でした。主脈と花の軸が癒着して、葉の中央に花が咲きます。
雌木に咲いた雌花です。 小さくて目立たないので、うっかりすると見落としてしまいます。
1か所から3個の雌花が出た葉もありました。
次は、雄木に咲いた雄花です。4本のオシベがあります。
雄木には雌花が咲かないので、実は着きません。
5月末、雌木で緑の実が肥大しました。
葉と同色の黄緑色です。
6月上旬の実生り姿です。
7月初め、まだ緑果もありますが、茶色から黒色へと果実の色が変わってきました。
7月8日、雨風で落果したところもありますが、ほぼ黒熟しました。
コウホネは日本と朝鮮半島に分布する水生植物で、浅い池や沼に自生します。
白っぽくゴツゴツした根茎が、骨のように見えることから河骨、川骨の名が付きました。
「ヒメコウホネ」は小型種で、水上葉が6~7センチの円形です。
睡蓮と同様に根茎を鉢植して、その鉢をプラ容器に入れて水を満たし、日当たり良い
玄関前通路脇に睡蓮鉢などと並べて置きます。
6月上旬から7月上旬にかけて、3回花を咲かせました。
6月6日、今年最初の開花でした。
花径5cmほどで、5枚の厚い花弁に見えるのはガクです。
翌日、ガクの内側にある細長い爪のような花びらが開きました。
続いて、その内側にあるたくさんのオシベが開いてきました。
真ん中にあるのが、メシベの柱頭です。 開花3日目、その翌日には花茎を倒しました。
6月27日、2回目の開花です。
雄しべも開いた翌日の花です。
7月8日、3回目の開花です。
初めに大きなガクを開き、細長い花弁も開きました。
オシベはまだメシベの周りに固まっています。
翌日にはオシベもすべて開きました。
まだ9月までに開花するかもしれませんが、鉢に植えた根茎が長く伸び出ており、
肥料も与えていないので、今年は終わりかな?
鉢植えの山アジサイ「白妙」(しろたえ)は、山梨と静岡県境で発見された、八重咲の白花種です。
5月下旬、淡黄緑から白色に変わってきました。
6月上旬、白い花は強い陽射しで傷み易いので、要注意です。
6月下旬、装飾花が緑色を帯び、反転してきました。
7月10日の花姿です。 中心にある両性花が種子を結ぶことは無かったようです。
地域変異の多いウチョウランの仲間です。
「アワチドリ」(安房千鳥)は千葉県の安房地方の低山にのみ自生します。
自生種では無く、交配による改良品種なので、次の「ウチョウラン白紫点花」と同じ
ように見えます。
本来は、ウチョウランよりも距が短く、葉の枚数が多く、小さな花がたくさん咲くようです。
ウチョウランの仲間の中で、一番早く6月中旬から咲き出しました。
次はウチョウランの「白紫点花」です。
白い花弁に紫色の斑紋が明瞭です。
6月下旬から咲き出して、現在も一部開花しています。
丈夫でたくさんの花を咲かせました。
冬季は東側軒下で、雪下越冬しています。
「プラム」(すもも・李)は、中国原産のバラ科の果樹です。
「ビューティ」という品種は、自家結実性があるので1本で実が生り、花も果実も
美しい品種です。
7月1日、まだ緑色の未熟果もありますが、赤く色付いて熟した果実を選んで収穫
します。 右端の果実は、早朝の内にヒヨドリが食べ始めました。
7月7日の実生り状態です。淡黄色から、淡桃色を経て、赤く熟していきます。
一斉には熟さないので、毎日見て、ヒヨドリとの競争です。
樹全体に防鳥網をかけるよりも、毎日実生りの変化を見て楽しんでいます。
鳥は熟したものしか食べませんから、
この程度の色付きで採って、常温で追熟させてもOKです。
下は7月10日の収穫です。 1日置くと、黒味を帯びた完熟果になります。
傷み易いので、大阪には送れず、果汁ほぼ100%の完熟プラムを2人で毎日
いただきました。
振り返ってみると、白花が満開だったのが4月上旬でした。
花後、小さな緑実が大きくなった6月中旬です。
6月下旬になると、果実の色が緑から淡黄色へと変わってきました。
6月末、ポツポツと赤く熟した果実が出てきました。 収穫の始まりです。
7月中旬で収穫が終わりました。
元が高木で放任すれば10mにもなるそうなので、強剪定して小さく管理します。