flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

伊賀上野

2006-04-09 01:52:20 | 城郭・城下町
 三重の小京都と呼ばれるこの場所も、奈良に行く途中何度となく通ってはいるが、今まで立ち寄ったことはなかった。
平成の時代とは思えない沿線の車窓景色を見ながら伊賀上野駅に到着した。
近鉄線は関西線構内にあり、ワンマンカーで、忍者パッキングされた電車が走る。
降りるときは、切符は駅の箱に入れといてという感じで乗務員が集めるでもなく、JR近鉄共、有人改札も居たり居なかったりという感じで非常にのんびりしていた。
朝一番の人身事故運休、乗り換え毎約30分待ちということもあり、上野市駅で降りたときは昼となっていた。
市庁へ寄り、昼であったので役所の食堂に入った。
各部署も先頃の合併、配置転換等で職員が把握しきれてない感じだったが、誠実な対応であった。 

 石垣の高さ日本一の上野城。伊予今治から移った、藤堂高虎の城である。
木造の天守は、昭和10年に個人が私財を投じて建設されたもので伊賀産業文化城という。
慶長年間、台風により完成を見ないで倒壊以後、天守の無い時代が廃城まで続いた。
城からは、伊賀盆地を360度望むことができる。
城のある上野公園内には、芭蕉翁記念館があり、また近くの市歴史民俗資料館で往古からの歴史を知った。
更に日本六古窯の一つ、伊賀焼の文化財古陶を展示するコレクション館を観、寂れ行く商店街と上野天神宮に参って、伊賀盆地をあとにした。
        
コメント (2)
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