田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

会場を魅了した歌姫

2011-05-27 17:30:25 | ステージ & エンターテイメント
  談笑の声に満ちていた会場に、彼女のソプラノが響き渡るとそこに居合わせた人たちは一斉に聞き耳を立てた。人形浄瑠璃、そしてソプラノ独唱、会の設立30周年記念祝賀会は二つのアトラクションによって記憶に残る会となった。

 5月はいろいろな団体の年度総会などが開催される季節である。
 私が所属している三つの団体が先週から今週にかけて、立て続けに年度総会を開催した。
 いずれも私の前職に関係するものであるが、全道規模のものが一つ、札幌市の中央区在住者を対象としたものが一つ、そして私が過ごしたオホーツク地方に関するものが一つという具合である。

 総会が終了すると、当然のように宴会が用意されている。
 お付き合い程度(それ以上?)にはお酒を嗜む私はどの会合でもお酒を楽しみ、さらには二次会にも義理堅くお付き合いしたものだから肝臓の方がかなり大変だった。

 その三つの団体の中で、今年設立30周年を迎えた団体があった。
 準備の会議の中で「節目の年に相応しいアトラクションを入れましょう」ということになり、会に所属する会員のつてを頼って検討した結果、二組にお願いすることになった。
 その一つが「人形浄瑠璃」であり、もう一つが「ソプラノ独唱」だった。

 札幌に人形浄瑠璃の団体が活動しているとは初耳だったが、「さっぽろ人形浄瑠璃芝居あしり座」という団体が平成7年に発足し、活発に活動しているとのことだった。
 演目は「二人三番叟」という天下泰平、国家安全、五穀豊穣などを祈願するご祝儀舞だそうである。二体の人形が登場したが、一体の人形を三人で操り、素人の私には分からないが、意味のありそうな舞を披露してくれた。

        

 続いては「ソプラノ独唱」である。
 ソリストは亀谷泰子さんという専門の音楽教育を受け、イタリアにも留学して学んだ経験もある本格派である。

        

 「さくら横ちょう」という中田喜直作曲の歌が会場に響き渡ると、それまでざわついていた会場が徐々に静かになり、彼女の歌に惹き込まれていった。
 伴奏の小泉香織さんも亀谷さんと同じ大学に学び、亀谷さんとよくコンビを組んでいろいろなところで発表しているらしい。

        

 「さくら横ちょう」のほか、「オペラ『夕鶴』より『あたしの大事な与ひょう』」、「オペラ『ジャンニスキッキ』より『私のお父さん』」の3曲を披露していただいた。
 彼女のハッとするような真っ赤なドレスも印象的だった。

 独唱が終わると、聴いていた人たちが次々と彼女に謝意や讃辞を表しに近づいた。
 会設立30周年記念祝賀会は二つの素晴らしいアトラクションによって多くの人に記憶される祝賀会となった。