「札幌ぶらり散歩」とは、札幌市内の歩道のできるだけ未体験のところを歩くことによって、新たな発見や心に留まった光景などをレポートしようとするものである。
この日(11月1日)の「札幌ぶらり散歩」も期待するような光景にはなかなか出会えなかった。しかし、思わぬ形で二人の方と出会うことができた。それは光景とは言えないが、これもぶらり散歩がもたらしてくれた果実の一つだろう…。
この日の私はすでに投稿したフットサルのFリーグ観戦のために「北海きたえーる」に出向くことにしていた。
その前に都心で一つ用件があったので、そこまで歩くのだから、時間にも余裕があったので「きたえーる」まで歩くことに決めた。
そして都心からは創成川沿いの一本東側の小路を南に向かって歩くことにした。
小路はビルの裏側に当たり、ふだん見慣れない光景も多々あるのだが、どうも触手を動かすまでには至らない。また、二条市場の間も通り抜けたのでけっこうディープな光景も目にしたのだが、これまた今一歩の感が拭えない。
どうもこの「札幌ぶらり散歩」を始めてから、私の中では知らず知らずのうちにハードルが高くなっているのかもしれない。
南7条大橋で豊平川を渡り、水車町に入った。ここでも車の多い通りは歩かず、豊平川に近い小路を歩くようにした。こちらになると住宅街が主となってやはり目立ったところは特になかった。
水車地区の旭小学校近くの住宅街を歩いているときだった。玄関前で何やら日曜大工のような工作をしている老年男性の姿が目に入った。どうやら冬に備えてバードテーブルを制作中のようだった。
私は思わず声をかけた。「小鳥の餌台を作っているのですか?」と…。すると男性は「ええ、いろいろ工夫しているのですが、なかなか難しいもんです」と言葉を返してくれたのをキッカケに話が弾んだ。
男性はかっこうの話し相手が見つかったかのように饒舌だった。飛んで火に入る夏(秋)の虫、とはまさ私のことか??
つまりその男性は市販のバードテーブルに飽きたらず、置いた餌が風で吹き飛ばされないように、また大型の鳥に餌が独占されないように、さらには餌台を2段にして種類の違う小鳥を呼び寄せよるように、とさまざまな工夫を凝らした餌台を製作中で、その工夫を誰かに聞いてもらいたかったのかもしれない。
薀蓄はかなりの時間に及んだが、私は話に相槌を打ちながら、その工夫を讃えた。そしてそのような工作を自宅で出来る環境をちょっぴり羨ましくも思った。

※ 製作していた餌台は写真のように2段式で、上段は良く見てください。大きな鳥が入りにくいようにプラ板で小さく穴を作ってます。

※ この日は土曜日だったが、旭小学校で親子の楽しみ会があったらしい。その帰りの子どもたちが男性と親しそうに話していた。

※ これは男性の住宅の前の庭だと思われる。ここで学校の花壇の球根を育てているとのことだった。
話すこと20分くらいに及んだろうか?男性は迷惑がるどころか、まだまだ話したかったようだったが、私は先のこともあり失礼した。
男性と別れて1~2ブロック行ったところだっただろうか?小さな道路を横断したときだった。通りかかった車から一人の男性が降りてきて、「○○先生じゃないですか?」(〇○は私の名前)と声をかけてくる人がいた。
「なんだ?こんなところで名前を呼ばれるはずがないが?」と思いながら、良く顔を見てみると、なんと!私が勤めていた学校に在籍したY先生ではないか!私の学校で彼は新卒教師だった。
「顔が似ていたので、間違いないと思い声をかけた」というではないか。近くに北海道サッカー協会の事務所があり、彼が指導するサッカー少年団を韓国に引率するために打ち合せに来た帰りだということだった。
彼は高校時代、私の息子とサッカー部で同僚という間柄だった。そして大学卒業後は少年サッカーの指導に情熱を注いでいたが、私が退職してから2校も転勤して、現在は網走市で学校勤務の傍ら少年サッカーを指導しているということだった。
路上での立ち話だったので、長話はできなかったが、思いもかけない奇遇に驚いたり、嬉しかったりした一瞬だった。松本清張の作品に「点と線」という作品があるが、私たちの場合は、まさに「点と点」がこの広い地球の中で偶然にも接触した奇跡の瞬間だったのではないか、と称したらオーバー過ぎると顰蹙をかってしまうだろうか?
ただ、残念なことに奇遇に驚くあまり、写真に彼を収めることを失念してしまった。かえすがえすも残念なことだった。
このように期待していなかった思わぬ出会いというのは、割合どなたも経験していることかもしれないが、「札幌ぶらり散歩」の中でこうした経験ができたことを何より嬉しく思う。
心が動かされる光景には出会えなかったが、心が動かされる二人の方に出会えた11月1日の「札幌ぶらり散歩」だった。
そしてこの日、私の刻んだ歩数は18,310歩を数えていた。
この日(11月1日)の「札幌ぶらり散歩」も期待するような光景にはなかなか出会えなかった。しかし、思わぬ形で二人の方と出会うことができた。それは光景とは言えないが、これもぶらり散歩がもたらしてくれた果実の一つだろう…。
この日の私はすでに投稿したフットサルのFリーグ観戦のために「北海きたえーる」に出向くことにしていた。
その前に都心で一つ用件があったので、そこまで歩くのだから、時間にも余裕があったので「きたえーる」まで歩くことに決めた。
そして都心からは創成川沿いの一本東側の小路を南に向かって歩くことにした。
小路はビルの裏側に当たり、ふだん見慣れない光景も多々あるのだが、どうも触手を動かすまでには至らない。また、二条市場の間も通り抜けたのでけっこうディープな光景も目にしたのだが、これまた今一歩の感が拭えない。
どうもこの「札幌ぶらり散歩」を始めてから、私の中では知らず知らずのうちにハードルが高くなっているのかもしれない。
南7条大橋で豊平川を渡り、水車町に入った。ここでも車の多い通りは歩かず、豊平川に近い小路を歩くようにした。こちらになると住宅街が主となってやはり目立ったところは特になかった。
水車地区の旭小学校近くの住宅街を歩いているときだった。玄関前で何やら日曜大工のような工作をしている老年男性の姿が目に入った。どうやら冬に備えてバードテーブルを制作中のようだった。
私は思わず声をかけた。「小鳥の餌台を作っているのですか?」と…。すると男性は「ええ、いろいろ工夫しているのですが、なかなか難しいもんです」と言葉を返してくれたのをキッカケに話が弾んだ。
男性はかっこうの話し相手が見つかったかのように饒舌だった。飛んで火に入る夏(秋)の虫、とはまさ私のことか??
つまりその男性は市販のバードテーブルに飽きたらず、置いた餌が風で吹き飛ばされないように、また大型の鳥に餌が独占されないように、さらには餌台を2段にして種類の違う小鳥を呼び寄せよるように、とさまざまな工夫を凝らした餌台を製作中で、その工夫を誰かに聞いてもらいたかったのかもしれない。
薀蓄はかなりの時間に及んだが、私は話に相槌を打ちながら、その工夫を讃えた。そしてそのような工作を自宅で出来る環境をちょっぴり羨ましくも思った。

※ 製作していた餌台は写真のように2段式で、上段は良く見てください。大きな鳥が入りにくいようにプラ板で小さく穴を作ってます。

※ この日は土曜日だったが、旭小学校で親子の楽しみ会があったらしい。その帰りの子どもたちが男性と親しそうに話していた。

※ これは男性の住宅の前の庭だと思われる。ここで学校の花壇の球根を育てているとのことだった。
話すこと20分くらいに及んだろうか?男性は迷惑がるどころか、まだまだ話したかったようだったが、私は先のこともあり失礼した。
男性と別れて1~2ブロック行ったところだっただろうか?小さな道路を横断したときだった。通りかかった車から一人の男性が降りてきて、「○○先生じゃないですか?」(〇○は私の名前)と声をかけてくる人がいた。
「なんだ?こんなところで名前を呼ばれるはずがないが?」と思いながら、良く顔を見てみると、なんと!私が勤めていた学校に在籍したY先生ではないか!私の学校で彼は新卒教師だった。
「顔が似ていたので、間違いないと思い声をかけた」というではないか。近くに北海道サッカー協会の事務所があり、彼が指導するサッカー少年団を韓国に引率するために打ち合せに来た帰りだということだった。
彼は高校時代、私の息子とサッカー部で同僚という間柄だった。そして大学卒業後は少年サッカーの指導に情熱を注いでいたが、私が退職してから2校も転勤して、現在は網走市で学校勤務の傍ら少年サッカーを指導しているということだった。
路上での立ち話だったので、長話はできなかったが、思いもかけない奇遇に驚いたり、嬉しかったりした一瞬だった。松本清張の作品に「点と線」という作品があるが、私たちの場合は、まさに「点と点」がこの広い地球の中で偶然にも接触した奇跡の瞬間だったのではないか、と称したらオーバー過ぎると顰蹙をかってしまうだろうか?
ただ、残念なことに奇遇に驚くあまり、写真に彼を収めることを失念してしまった。かえすがえすも残念なことだった。
このように期待していなかった思わぬ出会いというのは、割合どなたも経験していることかもしれないが、「札幌ぶらり散歩」の中でこうした経験ができたことを何より嬉しく思う。
心が動かされる光景には出会えなかったが、心が動かされる二人の方に出会えた11月1日の「札幌ぶらり散歩」だった。
そしてこの日、私の刻んだ歩数は18,310歩を数えていた。