北海道内でハンドベルを愛好する人たちの祭典にお邪魔した。延々5時間半(休憩を挟みながら)にわたって清冷なる調べを堪能した。第30回北海道ハンドベルフェスティバルは新しい発見ももらしてくれた。
別にハンドベルが好きだというわけではない。たまたま近くでフェスティバルが開催されると知って、好奇心の塊(?)を自認する私はのこのこと出かけたのだった。
11月8日(土)午後、日本ハンドベル連盟北海道支部が主催する「第30回北海道ハンドベルフェスティバル」が教育文化会館において開催され、お邪魔してきた。
フェスティバルには全23団体(チーム)が出場した。うち4団体は30回記念ということで東京から駆けつけてきた団体だった。
ステージに上がった団体は、言葉は悪いが玉石混交といった感じだった。
主婦や高齢者の趣味のサークル、学校の部活動的な団体、本格的にハンドベルを極めようと取り組んでいるサークル、等々…。
そもそもハンドベルの発祥が教会の鐘の打ち方を練習するために生れたという経緯もあって、学校として取り組んでいるところはクリスチャン系の学校で取り組んでいるところが多いようだ。(遺愛女子中学校、とあのもり三愛高校、北星学園大学、札幌国際大学、立教大学、etc.)
※ この日、演奏中の写真はNGだったので、休憩中にベルを準備する光景を撮らせてもらった。
小学生やレベルが低いグループは、私のような素人が見ていても微笑ましく感ずるが、レベルが高くなってくると、何人もが同時に複雑にベルを操作し、多くの音が重なって聴こえてくるところにハンドベルの魅力が感じられた。
多くのグループの中から、二つのグループが特徴的だったので、そのことに触れてみたい。
一つは、士別市から参加した「アンドーレ・リンガーズ」という14人の3~40代の主婦層を中心としたグループである。まず、ユニフォーム(服装)である。ジーンズにTシャツという出で立ちで登場した。指揮者も同じだった。他のグループとは明らかに異質に感じられた。
そして演奏もいわゆるポップ的な演奏なのだ。指揮者もステージを縦横に歩き回るようにして指揮していた。
演奏技術としてはかなりのレベルであったが、私には違和感が残った。ハンドベルのイメージからはかなりかけ離れた演奏に聴こえたのだ。
そのことを否定しようとは思わない。現代ではさまざまな分野で垣根を越えて、さまざまな可能性を探ることがあってもいいのだろう。
ただ、私にはそうした音楽を志向するのなら、なにもハンドベルでなくてもいいだろう、という思いは拭えなかった。
もう一つは東京から参加した「ハンドベルベリーズ」という5人のグループである。一つのグループとしては最小人数の編成だった。
ところが!このグループが私には最も素晴らしいグループに映った。まったく少人数を感じさせない演奏なのだ。見ていると、一人ひとりが7~8個のベルを操っているのである。(他のグループでは多くて4個くらい?)それはまるでマジックを見ているような鮮やかさで、5人が踊るがごとくベルを操っていた。
「これぞ!ハンドベル!」…、そんな思いを抱かせてくれる演奏だった。
※ 写真はロビーに掲示されていた第1回の全道フェスのポスターです。1985年と記されています。
ハンドベルの音色を聴き続けること5時間半、この日私はハンドベルの清冷なる調べに酔った半日だった…。
別にハンドベルが好きだというわけではない。たまたま近くでフェスティバルが開催されると知って、好奇心の塊(?)を自認する私はのこのこと出かけたのだった。
11月8日(土)午後、日本ハンドベル連盟北海道支部が主催する「第30回北海道ハンドベルフェスティバル」が教育文化会館において開催され、お邪魔してきた。
フェスティバルには全23団体(チーム)が出場した。うち4団体は30回記念ということで東京から駆けつけてきた団体だった。
ステージに上がった団体は、言葉は悪いが玉石混交といった感じだった。
主婦や高齢者の趣味のサークル、学校の部活動的な団体、本格的にハンドベルを極めようと取り組んでいるサークル、等々…。
そもそもハンドベルの発祥が教会の鐘の打ち方を練習するために生れたという経緯もあって、学校として取り組んでいるところはクリスチャン系の学校で取り組んでいるところが多いようだ。(遺愛女子中学校、とあのもり三愛高校、北星学園大学、札幌国際大学、立教大学、etc.)
※ この日、演奏中の写真はNGだったので、休憩中にベルを準備する光景を撮らせてもらった。
小学生やレベルが低いグループは、私のような素人が見ていても微笑ましく感ずるが、レベルが高くなってくると、何人もが同時に複雑にベルを操作し、多くの音が重なって聴こえてくるところにハンドベルの魅力が感じられた。
多くのグループの中から、二つのグループが特徴的だったので、そのことに触れてみたい。
一つは、士別市から参加した「アンドーレ・リンガーズ」という14人の3~40代の主婦層を中心としたグループである。まず、ユニフォーム(服装)である。ジーンズにTシャツという出で立ちで登場した。指揮者も同じだった。他のグループとは明らかに異質に感じられた。
そして演奏もいわゆるポップ的な演奏なのだ。指揮者もステージを縦横に歩き回るようにして指揮していた。
演奏技術としてはかなりのレベルであったが、私には違和感が残った。ハンドベルのイメージからはかなりかけ離れた演奏に聴こえたのだ。
そのことを否定しようとは思わない。現代ではさまざまな分野で垣根を越えて、さまざまな可能性を探ることがあってもいいのだろう。
ただ、私にはそうした音楽を志向するのなら、なにもハンドベルでなくてもいいだろう、という思いは拭えなかった。
もう一つは東京から参加した「ハンドベルベリーズ」という5人のグループである。一つのグループとしては最小人数の編成だった。
ところが!このグループが私には最も素晴らしいグループに映った。まったく少人数を感じさせない演奏なのだ。見ていると、一人ひとりが7~8個のベルを操っているのである。(他のグループでは多くて4個くらい?)それはまるでマジックを見ているような鮮やかさで、5人が踊るがごとくベルを操っていた。
「これぞ!ハンドベル!」…、そんな思いを抱かせてくれる演奏だった。
※ 写真はロビーに掲示されていた第1回の全道フェスのポスターです。1985年と記されています。
ハンドベルの音色を聴き続けること5時間半、この日私はハンドベルの清冷なる調べに酔った半日だった…。