今や恐竜研究者として、また恐竜ハンターとしても、世界にその名を知られる北大准教授の小林快次(よしつぐ)氏から「恐竜」のお話を聴いた。満員の聴衆の中には小中学生もいたため、小林氏は私にも理解できるように易しく説いてくれた。

※ 小中学生から老年まで会場いっぱいに詰めかけた聴衆の皆さんです。
4月14日(土)、「開拓判官島義勇顕彰会」講演会を聴いたその足で、私は札幌市中央図書館に向かった。この日の午後、改装なった中央図書館では「サイエンス・フォーム in さっぽろ」が行われることになっていた。
そのフォーラムの講師は北大総合博物館の小林快次准教授だったのだ。小林氏はNHKTVの「プロフェッショナル 仕事の流儀」や、TBS系の「情熱大陸」などのメディアに数多く取り上げられている日本では最も著名な恐竜学者である。
しかし、その語り口は柔らかく、分かり易く語りかけてくれる方である。

この日は「恐竜研究最前線 in 2018」と題されてお話された。会場の中央図書館講堂は小林氏の人気を反映して超満員状態だった。
小林氏のお話は、①恐竜、②白亜紀末、③ハドロサウルス、と三つのキーワードに分けてお話された。
まず「恐竜」の定義について、中生代に現れて白亜紀末に絶滅した大型の脊椎動物ということだ。よく間違えられるのが、翼竜・首長竜・魚竜などの大型の爬虫類は恐竜の仲間ではないという。ただ、日本国内で「恐竜展」などが開催される場合には、翼竜・首長竜・魚竜なども同時展示される場合も多いという。
さらに、怪獣=恐竜と考える向きもあるが、これはまったくの誤解だと指摘した。
続いて「白亜紀末」だが、今から6,600年前、メキシコ・ユカタン半島に巨大隕石(直径4㌖)が落下し、灼熱地獄が発生すると同時に、津波・酸性雨、さらには長い冬の到来で恐竜など大型生物が絶滅に追いやられたそうだ。
その絶滅した恐竜の化石を探し、発掘し続けている一人が小林快次氏なのだが、その恐竜の一つ、大型草食恐竜を「ハドロサウルス」の仲間と呼ぶそうだ。
その仲間には、北大教授の長尾巧氏などが樺太で1934(昭和9)年に発見・発掘した「ニッポノサウルス」。さらには、2013~2014年にかけて小林氏の指導の下に発掘された「ムカワリュウ」が入るそうだ。

お話は、むろんこれだけではなく多岐に及んだのだが、小林氏は現在、アメリカ・アラスカとモンゴルにおいても継続して調査を行っているそうだ。
幾千年、幾万年前の地球の歴史を紐解く、というロマンに満ちた研究に情熱を注ぐ小林氏はまだ45歳という若さである。
困難の連続と思われる調査や発掘についても軽やかに語るナイスガイからまたまた大発見のニュースがもたされるかもしれないと思うとワクワクドキドキである。

※ 休憩時間には多くのファンが著書にサインをしてもらっていました。
実は、講演があったこの日(4月14日)の夜、NTV系の「世界一受けたい授業」に小林准教授が出演する、ご本人から告知があった。もちろん私はその夜に視聴した。番組においても軽やかに語る小林氏の姿が印象的だった。

※ 小中学生から老年まで会場いっぱいに詰めかけた聴衆の皆さんです。
4月14日(土)、「開拓判官島義勇顕彰会」講演会を聴いたその足で、私は札幌市中央図書館に向かった。この日の午後、改装なった中央図書館では「サイエンス・フォーム in さっぽろ」が行われることになっていた。
そのフォーラムの講師は北大総合博物館の小林快次准教授だったのだ。小林氏はNHKTVの「プロフェッショナル 仕事の流儀」や、TBS系の「情熱大陸」などのメディアに数多く取り上げられている日本では最も著名な恐竜学者である。
しかし、その語り口は柔らかく、分かり易く語りかけてくれる方である。

この日は「恐竜研究最前線 in 2018」と題されてお話された。会場の中央図書館講堂は小林氏の人気を反映して超満員状態だった。
小林氏のお話は、①恐竜、②白亜紀末、③ハドロサウルス、と三つのキーワードに分けてお話された。
まず「恐竜」の定義について、中生代に現れて白亜紀末に絶滅した大型の脊椎動物ということだ。よく間違えられるのが、翼竜・首長竜・魚竜などの大型の爬虫類は恐竜の仲間ではないという。ただ、日本国内で「恐竜展」などが開催される場合には、翼竜・首長竜・魚竜なども同時展示される場合も多いという。
さらに、怪獣=恐竜と考える向きもあるが、これはまったくの誤解だと指摘した。
続いて「白亜紀末」だが、今から6,600年前、メキシコ・ユカタン半島に巨大隕石(直径4㌖)が落下し、灼熱地獄が発生すると同時に、津波・酸性雨、さらには長い冬の到来で恐竜など大型生物が絶滅に追いやられたそうだ。
その絶滅した恐竜の化石を探し、発掘し続けている一人が小林快次氏なのだが、その恐竜の一つ、大型草食恐竜を「ハドロサウルス」の仲間と呼ぶそうだ。
その仲間には、北大教授の長尾巧氏などが樺太で1934(昭和9)年に発見・発掘した「ニッポノサウルス」。さらには、2013~2014年にかけて小林氏の指導の下に発掘された「ムカワリュウ」が入るそうだ。

お話は、むろんこれだけではなく多岐に及んだのだが、小林氏は現在、アメリカ・アラスカとモンゴルにおいても継続して調査を行っているそうだ。
幾千年、幾万年前の地球の歴史を紐解く、というロマンに満ちた研究に情熱を注ぐ小林氏はまだ45歳という若さである。
困難の連続と思われる調査や発掘についても軽やかに語るナイスガイからまたまた大発見のニュースがもたされるかもしれないと思うとワクワクドキドキである。

※ 休憩時間には多くのファンが著書にサインをしてもらっていました。
実は、講演があったこの日(4月14日)の夜、NTV系の「世界一受けたい授業」に小林准教授が出演する、ご本人から告知があった。もちろん私はその夜に視聴した。番組においても軽やかに語る小林氏の姿が印象的だった。