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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道低山紀行 97 白旗山(札幌ふれあいの森コース)

2020-05-14 17:35:19 | 北海道低山紀行 & Other

 標高321.5mの小さな山と侮るなかれ。今の私には十分に登り応えのある山だった。それで北海道低山紀行のコレクションの一つとして加えることにした。上りと下りのコースを別にしたこともあり変化にとんだ楽しい登山だった。

 白旗山は周辺全域が市民のレクリェーション地区になっているようで、私も冬を中心にして何度も訪れていたが、白旗山に登ることはこれまで一度もなかった。そこで今回ようやくその気になったのである。

 白旗山周辺がレクリェーション地区になっている先述したが、白幡山に登るルートも4コースある。私は最初ということもあり、最もポピュラーな「札幌ふれあいの森」の施設が点在している「札幌ふれあいの森コース」を選択した。

   

   ※ 「札幌ふれあいの森」の大きな駐車場です。市民のレクリェーション施設のようです。

   

   ※ 「札幌ふれあいの森」の施設の一部です。登山口はこの道路の前方です。

 ふれあいの森コースもいくつかの選択肢があるが、私はこれまた最も幹線となると思われる「有明中央線」を上ることにした。この選択は良い選択とは言えなかった。というのも、おそらく管理道路を兼ねていると思われ、砂利が敷き詰められ車がいくらでも上っていけるように造成されていた。急な上りはないものの休みなくじわじわと高度を上げてゆくコースだった。山野草もまったく見当たらず、わずかに道端にスミレの類が見えるだけだった。30分ほどかかって中央峠と有明(白旗山)に向かう分岐に出た。

   

   ※ 「有明中央線」はこのような砂利道が延々と続いていました。

   

   ※ 登山口からいくらもいかないところに「有明窯」という焼き窯の施設がありました。

    ※ 「有明中央線」で唯一見かけたスミレです。下のアップ(ピンぼけ)で種が特定できるかも?

   

   

   ※ 中央峠と有明方面の分岐点です。ここで私は迷ってしまいました。

私は有明方面に向かい、途中から白旗山の山頂に向かうのだが、ここで迷ってしまった。というのも、マップには出ていない短縮ルートがあるらしい。その脇道が何度も現れるのですっかり迷ってしまい、何度も行き来してなんとか本来のルートを見つけ出すことができた。

   

   ※ こんな立派な道が正規のルートではないのですから迷います。ここからも山頂へ行けるそうです。

   

   ※ ようやく見つけた白旗山に至る正規のルートの入り口です。

ここからが本格的な上りとなった。コースは砂利道から本来(?)の山道に変わり、車も入ることができない急斜面が続いた。急斜面になると私のペースはぐーっと落ちる。何度も脚を止めざるを得ない。脚を止めたところでそれまで目にしなかった山野草のマイヅルソウやフッキソウ、ヒトリシズカなどが目に入った。

   

   ※ 写真で見るよりはるかに急斜面のコースでした。

   

   ※ マイヅルソウはこれから花の季節のようです。緑ところが白色になるはずです。

   

   ※ ヒトリシズカがワッと咲いていました。

   

   ※ スミレの花もワッと…。

   

   ※ フッキソウもワッと…。

急斜面を上り終え、平たんに道をしばらく行くと、そこが白旗山々頂だった。山頂の周りは立木が生い茂り、残念ながら眺望はゼロだった。

   

   ※ 山頂で我がポールとともに。

   

   ※ 山頂は写真のように広場の様相を呈していました。

山頂で小休止し、下山は「有明中央線」ではなく、脇道の「水辺の径」(別名:湿原の小径)を通ることにし、山頂に至ったコースと反対側を下りた。すると、山頂直下にミヤマエンレイソウ(だと思われる)が繁茂しているところに遭遇した。エンレイソウも一緒に咲いていた。

   

   ※ これを私はミヤマエンレイソウとみたのですが…。

   

   ※ 白い花弁が鋭角なところから判断しました。

   

   ※ この黄色い特異な形の花は何でしょうか?

          ※ 知人で登山愛好家のsakagさんより「エゾキケマン」という助言をいただきました。エゾエンゴサクの親類だそうです。そういえば花の形、付き方が似ているように思われます。

   

   ※ エンレイソウのミヤマエンレイソウに交じって咲いていました。

   

   ※ この分岐点から4方向にコースが分かれていたために、こうのような標識に。

「水辺の径」は快適だった。人一人が通れるくらいの細い道が谷間の底に続いていた。ところが水が一向に現れないのだ。こういうのを「枯れなんとか」と呼ぶのかな?しかし、途中からは名前どおりに湿地が現れ、やがて小さな流れが見えるようになり、文字通り「水辺の径」となった。山野草は特に目に留まらなかったが、水辺というのは心が癒される。

   

   ※ 「水辺の径」も最初はごらんのようにまったく水が見えませんでした。

   

   ※ やがてちょっと湿ったところが出てきました。

   

   ※ もう少し行くと小さな流れになっていました。

   

   ※ こうなるともう小川ですね。

   

   ※ ミズバショウが花の時期を終え、葉がお化けのように大きく成長していました。

 短い時間だったが、新緑の空気を思いっきり体中に取り込むトレッキングは心楽しいものがある。これからもできるだけフィールドに出かけたい。

   

   ※ ようやく「有明窯」と合流する地点まで帰ってきました。

【白旗山(札幌ふれあいの森コース) 登山データ】
標 高  321.5m (標高差 206m)

駐車場  札幌ふれあいの森前に大きな駐車場がある。
行 程  ※ グランドシニアの足とお考えください。
     ふれあいの森登山口→(30分)→中央峠分岐→(30分)→白旗山→(10分)→中央峠分岐(前記の分岐とは違う)→(35分)→ふれあいの森登山口

  上り(1時間)  下り(45分)

天 候  晴れ、微風

登山日  ‘20/05/14