ともかく寒かった…。焚き火をするときも、車中で寝る時も…。それでも今年初の車中泊はたくさんの資料を提供してくれた貴重な車中泊だった。感ずるままに書き綴りたい。
※ 水平線に沈もうとする日没直前の太陽です。
焚き火を楽しんだ
今回の車中泊の第一の目的は「焚き火を楽しむ」ことだった。10日ほど前に海岸でウォーキングを楽しんだ際にたくさんの流木を目にして、若き日のキャンプで焚き火を楽しんだことを思い出し、ぜひもう一度のあの楽しみを味わいたいと思ったのだ。
とある海岸の適当なところに車を停め、流木を拾い出した。あるある、それはもう流木が無数にある、という状態だった。
海岸での直火の焚き火は禁止されているので、焚き火台を持参した。すると、集めた流木はそのままでは長すぎて焚き火台に乗らない。そこで活躍したのがノコギリである。ノコギリで焚き火台に乗る程度の長さに切って流木を使った。
日の入りを待って、いよいよ点火。けっして乾いた流木ばかりでなかったので点火には苦労した。安定的な火になるのに少し時間はかかったが、無事に焚き火を楽しむ態勢ができた。ところが!5月の初旬の夜の海辺はまだまだ気温が低かった。私はアウターの中にフリースを着込んでいたのだが、それでも寒く、ゆっくり座って焚き火を楽しむ余裕はなかった。
「独り酒を楽しむ」などといっていたが、椅子に座る余裕もなく、立ったままウィスキーを含むのがせいぜいだった。
暗い中、赤々と燃える火を眺めるのはなんとも表現ができないのだが、人の心を虜にする。聞こえてくるのは波の音だけ…。そんな中で私は2時間にもわたって焚き火を眺め続けた。
焚き火を眺め続けていたら、若き日のことではなく、つい3年前の夏に息子と二人朱鞠内湖畔でキャンプをしたことが思い出された。その時も焚き火を囲み、二人で酒を介して話し合ったことが懐かしく思い出された。
焚き火っていいなあ…。でも寒かったぁ…。
※ 振り返ると、7日がちょうど満月で人影ができるほどの月が輝いていました。
意外に寒かった車中
午後9時に残り少なくなった焚き火に、これも持参したスコップで砂を厚くかけて消火し、車に入り就寝体制を取った。今回は試行の意味もあったので、これまで使用したことのないスウェットの上下をパジャマ代わりに持参した。そのスウェットを着用して、夏用の寝袋を二枚重ねた中に滑り込んだ。酒の酔いもありスムーズに寝られるだろう、と思っていたのだがなかなか寝入れなかった。そうしているうちに寒気が私の体全体を覆った。「これはまずい!」と思ったが、幸いに私はもう一つ、羽毛製の寝袋を持参していた。その寝袋を取り出し、つまり寝袋を3枚重ねにして寝ることにした。そうすることでなんとか寒さを凌ぐことができた。5月初旬というとまだまだ寒く、外気に敏感な車中では温度管理をしっかりしなければならないことを学んだ。
まだまだ今回の車中泊体験で学んだことがある。明日続編を綴ることにしたい。