昨日、札幌で桜の開花宣言が出されたのを契機に札幌市内の桜の見どころを巡って歩いた。開花宣言初日だったから当然各地とも二~三部咲きがほとんどだった。それでもある所では…。
小池都知事から「密です!」、「密です!」と言われないように、“密”になる恐れのない札幌の桜の見どころ(名所ではない)を選び自転車を駆って巡り歩いた。その訪れたところとは、昨日のブログでも触れたとおり、①新川さくら並木、②軽川桜づつみ、③農試公園、④発寒河畔公園、の4ヵ所である。いずれもが川に沿った堤防であったり、河川敷だったりしたことは後から気づいたことだった。
それでは、訪れた順に開花初日の様子をレポしたい。
◇新川さくら並木
新川は札幌市の北西部に明治期に掘削された人工の川である。川は人工の川らしく一直線に石狩湾に注いでいる。その両岸に植えられているのが「新川さくら並木」である。資料では その総延長10.5キロと紹介されているが、新川そのものの長さが10キロである。また、現地で並木の始発点に立っていた看板には7.5キロと出ていた。つまり10.5キロとは両岸の長さを合わせた数のようだ。そして7.5キロというのは右岸のことを指しているようだ。私も見たところ左岸の桜はあまり目立たないので、そうした解釈で間違いないだろう。
さて肝心の桜だが、札幌の市街地に近いところでは一部花を付けていた木もあったが、ほとんどはまだ蕾のままで、これからという感じだった。
※ 新川さくら並木を造成した経緯が綴られた看板が何か所かにありました。
※ 新川さくら並木のほとんどはこのような状態で、見ごろはこれからという感じです。
◇軽川桜づつみ
「軽川」(がるがわと呼ぶ)は、新川の支流「中の川」のそのまた支流である。小さな流れであるが、両岸は整備されていて地域住民が散歩しやすい道ができていた。そこに桜の木が植わっているのだが、こちらもほとんどの木が開花前だった。
私はここだけ中の川との合流点に自転車を置き、往復約4キロを歩いたのだが、花も見られずつまらないなぁ、と思いながら歩いていたのだが、桜づつみの終着点である「前田大橋」が近づいたとき、一部の木が開花していて、遠く見える雪を戴いた手稲山をバックにした桜を撮ることができた。
※ 軽川沿いに整備された散歩道と軽川の小さな流れです。
※ わずかに咲いた桜と、その背景を飾る手稲山(アンテナがたくさん見える山)です。
◇農試公園
農試公園は琴似発寒川沿いに造られた公園である。公園はこの日のように暖かな天候であれば親子連れが多いと予想されたので、公園には入らず堤防沿いから眺めて通過することにした。
その堤防沿いに満開に近いような鮮やかに咲く桜の木を見つけた。花びらの色がソメイヨシノと比べると明らかに濃い紅色である。桜の木をカメラに収めた後、近くに寄ってみると小さな看板があるのに気付いた。見ると「エゾヤマザクラの標本木」と書かれていた。条件が良いとエゾヤマザクラの方が早く咲くのかな?
※ ピンクの桜と白いこぶし(白モクレン?)の花の競演です。
※ 一本だけ満開に近い桜の木がありました。
※ その木のそばには、このような看板が…。
◇発寒川河畔公園
農試公園に続いて発寒川河畔公園があるので、堤防続きに行けるはずと思ったところ途中にJR函館線が横切っており、大変な思いをして河畔公園に至った。
この発寒川河畔公園は訪れた4ヵ所の中では最も市の中心部に寄っているため、人出も多いのではと予想していたが、予想どおり他とは違い多くの人が出ていた。私はそそくさと写真を撮って、すぐに後にした。
この公園は桜とともに梅の花もたくさん植わっている。その梅の方が満開の時を迎えていたようだ。桜の方はまだまだこれからといった風情だった。
※ 発寒川河畔公園では紅色の梅の花が目立ちました。
※ その中でわずかに花を付けた桜の木です。
札幌にはまだまだ見どころの所は多いが、今年はやはり人出が多いと予想されるところには近づかないことが肝心だろう。よって、今年の花巡りは打ち止めとしようかな?