ステイホームの呼びかけに応じて、家に閉じこもっている私は否応なく我が部屋の整理に取り掛かっているが、本棚から溢れ出た本の整理に頭を痛めている。そこで物は試しと初めての体験だがメルカリに出品してみることにした。
私がまず整理に取り掛かったのは文庫本である。司馬遼太郎、池波正太郎、五木寛之、山崎豊子等々の文庫本である。整理の仕方としては近間のBOOKOFFに買い取ってもらう方法がある。これが最も簡単な方法である。しかしBOOKOFFの場合はかなり買い叩かれてしまう。それほど利用したわけではないが、私にはその印象が強い。
そこで話題のメルカリではどうだろうか?といろいろ探ってみると、私の手持ちのような文庫本でもけっこうな価格で取引されているらしいということが判明した。手続きはそれなりの段階を踏まねばならないが、挑戦する価値がありそうだと判断した。
手続きはメルカリの出品方法のフォーマットに従って写真を添付したり、商品の説明をしたりしてクリックすれば出品は完了となる。問題は価格設定である。
メルカリのシステムでは、販売が完了した時点で手数料としてメルカリ側に販売価格の10%が差し引かれる。
さらに、メルカリの場合は商品を購買者に送る送料を出品者側が負担することが売買成立を容易にするらしい。この送料が「らくらくメルカリ便」の「ネコポス」という方法を利用すると全国一律で195円と最も安い。ところがこの「ネコポス」は重量が1kg以内なのだ。本の場合はけっこうな重さがあり、文庫本でも4~5冊まとめると1kgを超えてしまうことが判明した。次の策としては、同じく「らくらくメルカリ便」で「宅急便コンパクト」という方法がある。こちらはサイズの制限はあるものの、重量の制限がない。こちらの送料は同じく全国一律で380円とぐっと高くなる。併せてこの「宅急便コンパクト」では専用の箱を購入しなければならない。この箱が一つ65円である。文庫本をまとめて送るとなるとこちらを利用するしか方法がない。(まったく別の宅急便などを利用する方法はあると思われるが…)
さらには、もし販売が成立してその代金を現金化したいと思った時には、振込手数料が急がない場合でも200円かかるという。(急ぐ場合は倍の400円)
そうしたあれこれを勘案しながら、しかも購買者が現れやすいように手ごろな価格を設定しなければならないところがなかなか難しいところである。
今回、私の場合はあくまで“体験”することが主と考え、他の出品者の動向も参考にしながら、山崎豊子著の文庫本「白い巨塔」(1~5巻)、「沈まぬ太陽」(1~5巻)、「不毛地帯」(1~5巻)の計15冊をまとめて出品することにした。価格について、同じく山崎豊子本15冊をまとめて出品し2,300円の値を付けた方のものが売買成立したのを知り、私それより低めの2,000円の価格で出品した。
※ この中に文庫本15冊がはたして入るだろうか?ちょっと心配…。
これでもし売買が成立したとすると、私の場合は手数料として10%の200円が差し引かれ、さらに送料として箱代が65円、送料が380円かかる。とすると必要経費が675円かかり純益が1,355円ということになる。そして、もし現金化しようとすると、ここからさらに200円が手数料として差し引かれることになる、というわけである。
取らぬ狸の皮算用である。はたして売買が成立するのか?成立した場合に私は購入者に無事に文庫本をお届けできるのか?一連の体験をしてみた後、その後の展開を考えてみたい。ドキドキ…。