狸小路8丁目は狸小路商店街に入るのか?という疑問を抱きながら「くさかカバン店」を目ざした。事実、7丁目まではアーケード街であるが、8丁目はアーケードもなく、商店街の態をなしていないように見えたが、そんな一角に「くさかカバン店」はひっそりと店を構えていた。
※ 狸小路8丁目にひっそりと店を構える「くさかカバン店」の店先です。
「札幌でしかできない50のこと」の登録№033は「くさかカバン店」である。
「くさかカバン店」についてガイドマップでは「メイドイン札幌を持つ」と題して、次のように紹介している。
「狸小路8丁目にある鞄店。20年ほど鞄をはじめとした革製品を製作している『日下公司』の革のアイテムを中心に、札幌ゆかりの作家や職人の革製品も販売している。工房も併設。金~月曜日のオープン」
つまりこの紹介によると、店内に構えた工房を「日下公司」と称し、その工房で作られたものを含めた革製品を販売しているのが「くさかカバン店」ということのようだ。
「くさかカバン店」はアーケードがない狸小路8丁目商店街(商店街というのかなぁ?)の一角にひっそりとした店構えで建っていた。ウィンドウには扱っている革製品がたくさん飾られていたが、ガラスが光を反射して写真には上手く写らない。
※ 狸小路8丁目を概観したところです。商店街という雰囲気には見えない街並みですが…。
入りづらい雰囲気だったが、思い切って入店してみた。するといかにも職人といった雰囲気のご主人と、その奥さまと思しき女性がいた。客はもちろん私一人。これはもう何かを買わなくちゃいけない雰囲気だった。
※ 店内に入るとさまざまな革製品が陳列されていました。
※ いかにも高級そうな革製のリュックサックです。
私は小物を中心に私の小遣いで購入できそうなものを物色して店内の展示物を見て回った。すると主人もそれを察したようだ。積極的に私に商品の説明をしてくれる。
そうして迷った末に、私は金3,300円の値札が付いた「小銭入れ」を購入することになった。こうした取材にもけっこう資金が必要なのである。
※ 私が買い求めた小銭入れ(右)と、サービス品のストラップです。
歴史のある本州各地の都市と違って、札幌においては「日下公司」のように職人気質の質にこだわる店は希少ではないかと思われる。そうした意味において札幌では貴重な存在ということで「札幌でしかできない50のこと」にランクインしたのではないか、と想像されたのだが…。 ※ 店内の片隅にはたくさんのミシンが並べられ、工房のを兼ねていました。
《くさかカバン店 概要》
〔住 所〕札幌市中央区南3条西8丁目7-3
〔電 話〕011-210-7388
〔営業時間〕11時~19時(日曜日は17時まで)
〔定休日〕火・水・木曜日
〔駐車場〕無
小銭入れが3,300円(本体価格は3,000円かな)というのが解せないのです。
歳相応の品物を持たないといけないはわかっていますが、中身よりも入れ物のほうが遥かに値が張るというのに、どうも馴染めません。
貧乏性でスイマセン!
小銭入れなら税込み2,000円以下、札入れも1万円、頑張っても2万円以下かなー。
本当に貧乏性でスイマセン!
年相応のモノ、などと私自身はこれっぽっちも思っておりません。
ただ、当のくさかカバン店で、私の小遣いで手がでるものがあの小銭入れ程度しかなかったということです。何も買わずに店を出る勇気がなかったものですから…。