一流のプロの演奏家の演奏を無料で楽しめるPMF Connects LIVE!はお小遣いの乏しいシニア族にとっては嬉しい企画である。アンサンブルの王道(?)弦楽四重奏を由緒ある札幌時計台ホールで楽しんだ。
※ 演奏会場となった札幌時計台の外観です。
昨夜(12月16日)、札幌時計台ホールで「PMF Connects LIVE! 時計台」と題するクラシックコンサートが開催されたので参加した。参加するにあたってコロナの伝染が心配されたが、主催者から万全の体制をとっていると伝えられていたことから参加することにした。
PMF Connects LIVEは以前にも説明したが、今年度札幌市においてPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)が開催されなかったことから、過去にPMFに参加した修了生(日本人)が来札し、数度にわたるコンサートを行っているものである。私は数えたところ今回で5回目の参加だった。
※ 演奏前のステージの様子です。クラーク博士の座像が見守っています。
さて、今回は前述したように弦楽四重奏のアンサンブルコンサートだった。出演は、
◇ヴァイオリン 芹田 碧(PMF2015修了生)
◇ヴァイオリン 香田 早智(PMF2017、18修了生)
◇ヴィオラ 福井 萌(PMF2013修了生)
◇チェロ 中条 誠一(PMF2013修了生)
いずれもが中央でプロとして第一線で活躍されている方々ばかりである。
演奏された曲目を順に紹介すると…
① W.A.モーツァルト/ディヴェルティメント ニ長調K.136
② W.A.モーツァルト/アイネクライネナハトムジーク変曲(?) ※後述する
③ 久石譲/となりのトトロより「風のとおり道」
④ LiSA/鬼滅の刃 主題歌「紅蓮華」
⑤ フランツ・クサーヴァー・グルーバー/きよしこの夜
⑥ フレッド・クーツ/サンタが街にやってくる
⑦ ルロイ・アンダーソン/そりすべり
⑧ L.v.ベートーベン/弦楽四重奏曲第1番 へ長調 作品181から第1楽章
⑨ ヴィットーリオ・モンティ/チャルダッシュ
〔アンコール〕
◇ ロウェル・メイソン/もろびとこぞりて
※ この日の演奏会のパンフレットです。
以上10曲をおよそ1時間の中で演奏してくれた。一応曲名を紹介したが、あらかじめ渡されたパンフレットと内容が違っていて、耳で聞いたものをメモしたものをもとにして紹介したので正確でないところもあるかもしれないことを断っておきたい。
その中でも※印を付けた「アイネクライネナハトムジーク変曲」は、演奏者から「アイネクライネナハトムジークの旋律をメインにしていますが、途中から他の曲目も混じってきます」という案内があり、曲名の紹介が無かった。確かに主旋律は「アイネクライネナハトムジーク」なのだが、途中から他の曲が混入するという演奏だった。そこで私が勝手に曲名の最後に「変曲」と付け加えたことをお断りしておきます。
演奏した4人は20代後半から30代前半の年代と見受けた。演奏家としてはちょうど円熟味を増しつつある年代といえるのではないか?伝統あるクラッシックあり、新たな試みをする曲あり、今風の曲あり、とサービス精神旺盛なプログラムを用意してくれた。
クラーク博士の座像が見守る中、「演舞場」と大書された由緒ある時計台ホールに上質なクラシックの音が響き渡った夜だった。
※ 会場内は座席を離してコロナ対策をしっかりとっていました。
※ 演奏中の写真撮影はもちろんNGだったので、演奏会前の会場を写した写真を載せることにします。