田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

冬の風物詩 雪囲いあれこれ…

2008-11-20 17:19:08 | 環境 & 自然 & 観察会
 「降る、降る」と気象予報士が予報しながら、外れまくっていた雪が今朝とうとうやってきました。
 若い頃は「スキーができる」と雪の到来を待ち焦がれていたのに、この歳になると雪はそれほど歓迎すべきものでもなくなってしまいました。
 しみじみ思います。人間って勝手なものだと・・・。
        
        ※ 真っ白く様変わりした今朝の知事公館前の歩道です。        

 ところで冬を迎えるにあたってビルやマンションの庭を彩った木々の雪囲い(冬囲いとも称するようです)が札幌の街の一つの風物詩となっています。
 撮り溜めておいた何枚かの写真を掲載したいと思います。
        
        ※ 家庭の庭木などでも見られる一般的な雪囲いですね。

        
        ※ 角の部分を放射状に竹を美しく並べています。

        
        ※ 竹のしなりを上手く使って曲線を描いています。

        
      ※ 結びの縄が無駄なくきれいに揃っていたのを見て思わずバチリ

 以前のことはあまり承知していませんが、最近はこの雪囲いも簡略化してきているように思われるのですが、どうなのでしょうか?
 昨年は見事な雪囲いをしていた日銀や裁判所の庭も、今日の退勤時に見たところどちらも雪囲いをしていませんでした。
 予算削減の影響? それとも少雪傾向を見越した?
        
        ※ これは昨年の日銀の庭の雪囲いを撮り置いていたものです。
          今年は残念ながら見られません。

札幌ウォーク 52 厚別区・青葉地区コース

2008-11-19 19:50:05 | 札幌ウォーク & Other Walk
 すぐ近くにある札幌副都心とも称される新札幌の近代的なビル群や、そこの喧騒を忘れさせてくれるくらいの落ち着きを感じさせてくれるショートコースでした。

 コースの正式名「住宅街の青葉オアシスコース」(マップ 橙色のコース)1.5㎞は、本当に短いミニコースでした。
        
 コースは表通りから一歩入った「青葉2丁目緑地」からスタートです。
 小さな緑地(公園)はよく整備され、小さいながらも周辺住民が大切にし、ここで憩いの時を過ごしていることをうかがわせてくれました。
        
        ※ 手入れの良く行き届いた「青葉2丁目緑地」です。

 緑地を過ぎると表通りの厚別青葉通りに出ます。
 表通りに出るとやはり駅が近いせいかマンションが目立ちます。
        
        ※ 厚別青葉通りです。この写真にはマンションが写っていませんね。

 厚別青葉通りをやや行くと、「青葉中央公園」に行き当たります。
 この公園は近辺では最も大きな公園で、緑も深いようです。
 公園内には小川が流れ、春にはミズバショウを楽しむことができるとのこと。
 そうはいっても住宅街にある公園です。公園の木々の間から大きな集合住宅が顔を覗かせます。
        
        ※ この写真の奥もずーっと公園が続いています。

        
        ※ 公園の中で目を転ずると、このようなマンション群が目に入ります。

 公園内を巡った後は住宅街を抜け、ゴールの「青葉2丁目緑地」です。
 緑地のそばには落ち着いたたたずまいの住宅が目立ちました。
        
        ※ 「青葉2丁目緑地」の側には落ち着いた住宅が並んでいます。
        
 短いコースながら二つもの公園(緑地)を抱える周辺住民の方々は、緑に囲まれた快適な生活を謳歌しているんだろうなぁ、と思わせてくれた青葉コースでした。
《ウォーク実施日 ‘08/11/08》

(余話)
 関心のない人にとってどうでもいいことですが、日本サッカーがWCアフリカ大会出場を願う人にとっては今夜(明日未明)はその行方を左右する大一番です。
 明日未明午前1時からカタール・ドーハにおいての対カタール戦はどうしても落とせない一戦です。(現地で観戦すべくいろいろ手を尽くしたのですが・・・)
 これから一度寝て、深夜に起きてテレビの前で固唾をのんで見守りたいと思っています。

(余話の余話)
 今、対カタール戦が終了しました。
 厳しい戦いが予想されましたが、3対0という予想外の完勝でした。
 前半の入りはカタールの積極的な攻勢にたじろぐ場面もありましたが、前半早い時間帯の田中選手の先制点で日本のペースとなり、危なげなく勝利しました。
 まだWCが近づいたわけではありませんが、岡田ジャパンにとってまずは一息つける勝利であったことは間違いありません。頑張れ!ニッポン!

札幌ウォーク 51 厚別区・ひばりが丘コース

2008-11-18 16:42:23 | 札幌ウォーク & Other Walk
 地下鉄「新札幌」から「ひばりが丘」にかけては大型のマンションが林立し、「新札幌」駅周辺にはショッピングエリアも充実し、さながら札幌の副都心のような様相を呈しています。

 以前も触れましたが、「新札幌」駅周辺はよそ者にとっては複雑すぎて目的地に着くのが大変です。今回は事前に地図でもって十分に把握して出かけました。
 このコースの正式名「ひばりが丘ふれあいコース」(マップ ピンクのコース)3.6kmのスタート地点の厚別区役所へ今回は迷わずに立つことができました。
 厚別区役所の建物は、区役所・図書館・消防署、さらには区民センターも併設しています。
        
        ※ この一角に厚別区のさまざまな公的な施設が揃っています。

 寒風が吹く中を、地下を地下鉄東西線が走る南郷通を地下鉄「ひばりが丘」駅を目ざして進みます。沿道は地下鉄沿線という地の利もあってでしょうか、大型のマンションが建ち並んでいます。
 「ひばりが丘」駅前から左折し南に向かうのですが、ここでも沿道はマンションが目立ちます。
        
        ※ こうしたマンションが本当に目立ちました。

 やがて道は北広島まで続くサイクリングロードを眼下に見ながら、シンボルロードと称される「ナナカマド通り」に入ります。すると辺りの様相は一変して一戸建ての住宅街となります。
        
        ※ サイクリングロードは道路と交差せずにトンネル化されています。

 ナナカマドが植えられ、散歩に適した広い歩道が整備されていましたが、さすがに厳しい寒さの中では行き交う人もほとんどいませんでした。
        
        ※ ナナカマドの並木が並び、歩道が広く整備されています。

 そして道は厚別中央通に出て折り返すように北に進みます。
 この広い通りの周辺も時折商店などがあるものの、ほとんどは個人住宅が建ち並んでいました。
 面白い光景を発見しました。街路樹(ヤナギの木)の形が見事な長円型に刈り揃えられているのです。高さも揃えて調整されています。大きなヤナギの木の葉をきれいに刈り揃えるのはなかなかの技術が必要なのではと思ったものでした。(頭の髪の毛を整えるよりも難しい?)
        
     ※ 写真は今ひとつはっきりしませんが、見事に駆り揃えられています。

 道はやがて南郷通にぶつかり、そこからもと来た道をスタート地点に向かって戻ります。
        
        ※ 札幌市内の幹線道路の一つ南郷通りです。

 空はどんより、北風が吹きすさぶ中、行き交う人も少なく、札幌ウォークなどという酔狂なことをやっているのは自分だけなのか思ったのですが・・・。(そんなことはないですよねぇ。この広い札幌の空の下きっと同好の輩がいると信じています…。)
《ウォーク実施日 ‘08/11/8》

道新フォーラム「『学校力』をどう高めていくか」

2008-11-17 16:32:57 | 講演・講義・フォーラム等
 このブログ上において私は「学校を語らない、語るべきでない」という姿勢を通してきたつもりです。
 それは学校現場をリタイアした者が、したり顔で教育論を展開したり、「自分はこうした」的な経験論をぶつことは、現場で苦闘している現役の人たちにとって害悪になることこそあれ、益になることなどまったくないと考えるからです。
 しかし、今回だけはその禁を破って、フォーラムを拝聴させていただいたことを基に少しだけ感想を述べさせてもらおうと考えました。お許し下さい。

 表記フォーラムの開催が新聞に掲載され、前杉並区立和田中学校校長の藤原和博氏が講演、そしてパネルディスカッションに参加すると知り、殺到が予想されたのでその日のうちに整理券を求めに北海道新聞社まで走りました。

 当日(11月10日)退勤後、職場の中からも一緒に受講する方がいて、その方々と一緒に会場の道新ホール(地図)に向かいました。
 「恐らく満席では」と予想していたのですが、会場は1/3程度しか埋まっていなく、ちょっと意外な感じがしました・・・。
        

 前置きが長くなってしまいました。肝心の私の感想がなかなかまとまらなく本日を迎えたところ、とうとう北海道新聞の本日の朝刊にその時の概要が掲載されました。
 さすがにプロの記者は上手くまとめています。そこで、概要はそちらをご覧いただくことにして、ここでは独断と偏見に満ちた私なりの感想を述べてみたいと想います。

 藤原氏はリクルートから転進して和田中学校の校長を5年間務め、今春その職を辞された方です。藤原氏の明快な論旨と語りは聴いていてとても心地良く、納得できる内容でした。
 それはやはり彼が5年間の中で次々と取り組んだ和田中改革が注目を浴び、そして実を結んだという自信の表れであり、実践という裏付けを持ったものの強みを感じさせてくれるものだからでしょう。
                

 藤原氏の語録の一部を紹介します。
 「学力」とは、「情報処理力」と「情報編集力」を合わせたものである、と彼は明快に定義づけます。
「情報処理力」とは、正解を求める従来の狭義の学力。
「情報編集力」とは、生起した課題に対してインプットされた情報を駆使して納得解を求めようとする力。
 これまでも「学力」については、さまざまな論者がいろいろと表現していますが、藤原氏は藤原氏流の表現で定義づけしたようです。
 そして「情報処理力」を高めるために取り組んだのが、「よのなか」科という和田中独特の教科(?)の誕生です。
 「よのなか」科とは、地域の大人と生徒が同じテーブルで、例えば「世の中に『赤ちゃんポスト』は必要か」というような問題について一緒に話し合うような授業です。つまりは一つの正解などない課題を話し合うことによって「情報編集力」を養うというのです。
 この「よのなか」科の授業には三つの意義があると藤原氏は説きます。
1) 大人と生徒が一緒に学ぶことによる授業の活性化
2) 身近な話題をテーマにすることによって学習の動機付けを高める。
3) クリティカルシンキングを促す。(本質を見抜く、洞察力を磨く)

 そして藤原氏は、「よのなか」科の学習は子どもに「斜めの関係」を築かせることにもなると強調します。子どもたちは従来の縦と横の関係の中で閉塞感を感じていると・・・。彼は縦の関係(先生と生徒)と、横の関係(生徒同士、友だち関係)にプラスして利害関係のない斜めの関係を築くことによって子どもたちは生き生きしてくると主張します。

 藤原氏は、知られているだけでも「よのなか」科の他に、「土曜寺子屋」(土曜補習塾)、「夜スペ」(夜間スペシャル塾?)といった取り組みを展開します。
 藤原氏の実践のベースとなっているのは、「今や子どもの教育を学校だけで、教師だけで行う時代ではない。地域を巻き込んで、地域の力を活用して、子どもを育てていくべきだ」
という確固たる信念の元に数々の取り組みを実践してきたということです。

 私は彼の語ることのほとんどを共感をもちながら拝聴しました。
 藤原氏の素晴らしさは、まず時代認識の鋭さです。さすがに情報発信を生業とするリクルートに籍を置いた方です。学校現場に入りすぐさまその課題を見出したということでしょう。
 そして課題を分析する力、課題解決のための方策(アイデア)の構築力、それを周りに納得させる説得力といったようなマネジメント力の素晴らしさでしょう。まさに彼自身が情報編集力に優れていたのです。

 そのほとんどを、と先に書きました。それは彼の考え、彼の実践には注文の付けようがないのですが、彼の考えや実践を全国の学校現場に普及させるには、彼並みの情報編集力が求められるのかな、と思ってしまいます。
 彼ほどの情報編集力がなくとも(私も含めて全国の学校現場の人間はまだまだ情報編集力に欠けているようです)、和田中のような取り組みが可能となるにはどうすれば良いのか。それには、全国の学校現場の情報編集力の足りない部分を補うようなシステムが求められるように思います。
 事実、藤原氏は今春和田中学校校長の職を辞し、そうした立場での活動を始めたとのことです。とりあえずは、大阪府を足がかりにその取り組みを進めていくようです。
 「改革とはいつも名ばかりで、いっこうに改革の進まない学校現場」とも揶揄されますが、藤原氏がこれまでとは比べものにならない大きなグランドで、そのマネジメント力が大いに発揮され、教育界に新風を吹き込んでくれることを期待したいと思います。
(ふう~っ、けっこう力の入ったレポートになっちゃいました)

        

 フォーラムは、藤原氏の講演の他に、パネルディスカッションもありました。そちらでもいろいろと傾聴に値する提言がありましたが、今回はパスすることにします。

札幌ウォーク 50 豊平区・精進川ルート

2008-11-16 17:51:43 | 札幌ウォーク & Other Walk
 このルートの正式名は「精進川と天神山ルート」(マップ 2.8km)といい、スタート地点は中の島小学校近くの豊中公園のようですが、私は反対の天神山をスタート地点としました。

 地下鉄「南平岸」駅近くのラーメン店(我っ天)で昼食を摂り、その足で天神山緑地に向かいました。天神山に向かう途中から雨が降ってきました。途中で止めるわけにもいかず、幸い傘を持っていたのでウォークを続けることにしました。

 天神山緑地の一角に平岸天神の神社があるのですが、そこの境内の紅葉が見事に赤く染まっていました。あるいは雨が一層の効果を与えてくれたかもしれません。
        
        ※ 平岸天神の境内の見事な紅葉です。

 天神山は標高85mの小高い丘なのですが、その丘の上に天神山国際ハウスの建物があります。この天神山国際ハウスは、国際交流の場として外国の研究者や文化人が宿泊をしながら国際交流を図る場として建設されたようなのですが、維持・管理の経費の問題などから現在閉鎖され、周りも閑散としていました。      

 天神山から精進川に向かうのですが、雨は降り止まず気温も下がり、けっこう大変なウォークです。おまけにルートも間違えてしまったようです。
 右往左往しながらなんとか精進川沿いに辿り着き、小さな小さな精進川の滝(落差2m?)を見つけることができました。
         
        ※ 落差2m?ほんとにかわいい滝でした。       

 精進川河畔公園は落葉が進み、まるで絨毯が敷かれたように落ち葉が敷き詰められていました。
        
        ※ 落ち葉もこれだけ敷き詰められると見事ですね。

 河畔公園を過ぎても精進川沿いをひたすら下ります。川沿いが整備されているところ、そうでないところと様々です。
 やがてコースは環状通と交差するところに出ますが、そこにメロディトンネルという人や自転車が通行できるトンネルがありました。何が「メロディなのだろう?」と思い周りを探ったのですが答えは見つかりませんでした。
 後日、思い切って豊平区役所に聞いてみました。すると、トンネルが出来た当初はトンネル内を人が通るとメロディが流れるようになっていたということでした。現在は故障しているらしいのですが、夢のあるそうした設備をぜひ復活させてほしいものです。
        
        ※ 右上の青いプレートには「メロディトンネル」と記されていました。

 メロディトンネルを過ぎ、中の島神社を経由し精進川沿いをさらに進み、今度は無名のトンネルを潜ったところに豊中公園があり、そこがゴールでした。
        
        ※ 街中に鎮座していた中の島神社でした。

《ウォーク実施日 ‘08/11/03》

札幌麺紀行 52 中華そば「我っ天」

2008-11-15 17:19:56 | 札幌麺紀行 & グルメ紀行
 中華そば「我っ天」は、地下鉄「南平岸」駅のすぐ近く、地下鉄線沿いにありました。
 私が店の前に着いたのは正午過ぎでした。ところが店の前に暖簾が下がっていないのです。開店時間は11時30分となっているのですが・・・。店内の人が見えたのでドアを開けると「開店は15分後になるので、外で待っていてほしい」と言われました。
 そのうち次々と客が現れたのですが、開店したのは結局12時30分過ぎでした。

 個人経営の場合、こうしたルーズさがどうしても出てしまうのかなと思います。おそらく何かの事情はあったのかもしれませんが、こうしたことが信用失墜に繋がり、店の経営にも影響が出てくるのでは、などといらない心配をしてしまいました。

 前置きがながくなりましたが、私が注文したのはこの店一押しの「和風とんこつ醤油」(720円)です。
 小さな店ですので厨房の様子も良く見えます。
 見ているとなかなか丁寧に作られていることが分かります。
 丼はお湯で温め、チャーシューは炭火で焦げ目を付けています。背脂も湯煎しながらゆっくりと溶かしていました。
 このような丁寧さと、時間のルーズさはどう解釈すればよいのでしょう?

 出てきたラーメンはとんこつ系ですから当然こってり系です。しかし「和風」というだけあって魚介の香りも感じられ、それほどしつこくはありません。
 香ばしい焼き色の入ったチャーシューは柔らかく、チャーシューをそれほど得意としない私にも美味しく感じられました。
        

 美味しいラーメン店の一店として推薦できる店でした。(う~ん。時間をちゃんと守ろうね)

中華そば「我っ天」 データー
札幌市豊平区平岸3条14丁目3-12 第2協同ビル1F(地図)
電 話   011-842-1261
営業時間  11:30~1:00LO
定休日   不定
駐車場   5台
座席    10席(カウンター)
入店日   ‘08/11/03


(余話)
 私は麺紀行の場合、店に入る前に店外の写真を撮ってから入店するというルーティンのようなものがあるのです。
しかし、今回の場合は店外で待たされている人がいたため、ラーメンを食してから店外の写真をと思っていたところ、ラーメンに満足した私はすっかり写真のことが頭から消えてしまっていました。
気付いたときには後の祭り、ということで今回初めて店の外観を伝えることができませんでした。

札幌ウォーク 49 豊平区・旧豊平町ルート

2008-11-14 21:48:01 | 札幌ウォーク & Other Walk
 このルートの正式名は「水車町・旭町から旧豊平町を巡るルート」(マップ)4.4㎞という長い名称です。
 マップを見てお分かりの通り、ずいぶん複雑なコース設定になっています。
 
 スタート地点の豊平橋の袂に向かうため、地下鉄「豊水すすきの」駅で下車し、豊平橋を渡り、豊平橋緑地に立ちました。
 緑地には豊平川右岸の渡船場の渡り守だった「志村鐵一」の記念碑が建っています。(志村鐵一についての説明はこちら
                

 豊平川河畔に別れを告げ、コースは水車町公園に導かれます。ここは明治30年代から大正末期にかけて、豊平川の枝川の水車川の水を利用して水車を回していたそうです。最盛期には7台の水車を回す水車小屋があったということです。
 公園にはそのことを記す水車のモニュメントのようなものがありました。
        
        ※ 私がモニュメントのようなと言ったのは、奥に見える白い
          営造物です。(ちょっと見えませんね)

 その水車小屋の実物模型が近くの旭小学校の校庭にありました。
 夏季間は実際に回しているようですが、冬間近の今は休止していました。こうした地域の産業・文化を後世に伝えていこうとする営みは大切にしたいものですね。
        
        ※ 右奥に見えるのが水車です。(実物模型?)

 コースは複雑に折れ曲がり難得神社という小さな神社の境内で銀杏を拾い、北海学園大学の建物が林立する旭町に向かいます。(難得神社についての説明はこちら
        

 コースが複雑なために、コースを外れないようにと気の抜けないウォークが続きます。

 豊平小学校前を通過し、旧定山渓鉄道豊平駅跡を目ざしました。
 その駅の面影が見られるという豊平4条9丁目に立ったのですが、周りをいくら探してもそれらしきものが見えません。
 あきらめきれない私は地域の古老のような方を見つけ聞いたところ、すでに取り払われてしまったということでした。(残念!)その古老から「線路の跡が分かるよ」ということでしたので、改めて見てみると、確かにマンションの前に不自然な形で駐車場が出来ていましたがどうやらそこが線路跡のようでした。

 そこから国道36号線を少し歩くと、「ここに豊平町役場ありき」という旧豊平町役場の碑が道路横に建っていました。
 以前、「あんぱん道路ルート」(そのレポートはこちら)をウォークした時にも「旧豊平町役場跡」というのがありましたが、調べてみるとこちらから明治43年にあんぱんルート沿いの月寒に移転し、さらに現在の豊平区役所へと変遷を重ねたようです。
        

 コースはその後、国道453号線に移り北海学園大学近くの豊陵公園でゴールでした。
 複雑なコースはけっこう神経が疲れました。(ふーっ)
《ウォーク実施日 ‘08/11/03》

映画 4 クラークシアター2008 活弁映画体験

2008-11-13 20:07:31 | 映画観賞・感想

 活動弁士付きの無声映画「チャプリンの移民」は、活動弁士の流暢な語りと北大ジャズ研の音楽が相まって、楽しく心地良いひとときでした。

 過日、北大構内のイチョウ並木の黄葉を観賞に行ったときでした。構内に大きな看板が立っていました。そこには「CLARK THEATER 2008 この秋、北大に映画館ができる!!」というキャッチコピーとともに、10/30~11/03までの期間に上映される映画のラインナップが表示されていました。
        

 数多くのラインナップはなかなか魅力的でしたが、その中でも私の目を惹いたのは「活弁上映」という四文字でした。活動弁士として活躍中の佐々木亜希子という方が来演し、チャプリンの映画が見られるというプログラムでした。
 その足で早速北大生協に行き、前売り券(700円)を購入しました。

 会場のクラーク会館(地図)に何度も行ったことがあるわけではありませんが、映写設備をもったホールがあることを初めて知りました。最近のホールと違い、深く座る座席がちょっと時代を感じさせましたが・・・。
 
 活動弁士の佐々木亜希子さんは30代半ばの方で、スーツにパンツ姿でなかなか美形の現代的女性でした。私はあるいは羽織袴姿で登場するのではなどと思っていましたから、その想像は見事に裏切られました。
 佐々木さんはNHKのアナウンサーを経験され、現在は活動弁士を専業にされていて、ホームページ(ホームページはこちら)を拝見するとかなりの頻度で全国を飛びまわっている方のようです。
        
        ※ 右側がインタビューを受ける活動弁士の佐々木さんです。       

 映画が始まりました。
 上映作品は「チャプリンの移民」と日本の作品「子宝騒動」の2本立てです。
 チャプリンは例によってだぶだぶのズボンとドタ靴、山高帽にちょび髭のおなじみのスタイルでドタバタを繰り広げます。アメリカに向かう移民船の中での出来事を、笑いと涙と、そして淡い恋も交えて綴ります。
 活動弁士佐々木さんの語りは、時代がかったような語りではなく、現代調の語りで的確にスクリーンを追いかけてくれます。時にはチャプリンのセリフも交えながら・・・。
 そこに北大ジャズ研のバンドが効果的に音楽を供給してくれます。
        
    ※ ストーリーに効果的に音楽を付けてくれた北大ジャズ研のメンバーです。

 私にとって初めての体験でしたが、まったく違和感なく二つの作品を楽しむことかできました。
 「さすがにプロの技だわい」と感服した私でした。


かでるウィーク 桂枝光の芸に酔う

2008-11-12 19:37:39 | ステージ & エンターテイメント
 機関銃のように言葉が飛び出すテンポの良さ・・・
 時流を得た小話を挿入する巧さ・・・ 
 人柄が滲み出たような明るい語り・・・ 
 桂枝光師匠の芸に酔わされた一夜でした。

 私が勤務する事務所が入っている北海道立道民活動センター「かでる2・7」(地図)では、11月に「かでるウィーク」と称して館主催の文化的事業を集中して開催しています。
 今年も6本のさまざまな催しを展開中です。
 そのトップバッターを飾って行われた「古典芸能の夕べ<落語と津軽三味線+講談>に観賞することにしました。(チケットは1,800円)
        

 出演は、◇落語・桂枝光 ◇三味線・佐藤敏彦 ◇講談・日向ひまわりといった面々です。
 桂枝光さんはご存知のように札幌を中心に活躍する落語家です。
 佐藤敏彦さんも札幌を根拠地として活動されていて、佐藤流三弦会を主宰しています。
 唯一、日向ひまわりさんだけが東京からゲスト的に参加されたようです。

 三人の舞台とはいっても、メインはあくまでも桂枝光師匠です。
 桂師匠は2度舞台に登場しましたが、主任(トリ)の演目は「地獄八景亡者戯」(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)というもので演目時間が60分という長編でした。
 話の中身は演題通りあの世の話なのですが、まあ60分もの間テンポ良くよどみなく語り続けることができるなぁ、と感心してしまいます。私は相当の鍛練の末暗唱されているのでは、と思いながら聴いていました。ところがその中につい2~3日前のニュースネタや話題が違和感なく挿入され、笑いを誘うのです。
 これはもう長年にわたる鍛練によって身に付けた高度の技としか言いようがありません。

 桂師匠は札幌を根拠地の一つとして活動を続けていると先に紹介しましたが、彼が主宰(?)する「平成開進亭」は月一度のペースで、公共施設を会場に開催されていて、私も一度参加したことがあります。
 桂枝光師匠の芸に注目していきたいと思っています。

札幌ウォーク 48 西区・山の手ショートコース

2008-11-11 18:40:27 | 札幌ウォーク & Other Walk
 ショートコースとはいえ、なかなか侮れぬ骨っぽい(?)コースでした!!

 「なぜこんな短いコースを・・・」と思いましたが、歩き始めて「うん。これはなかなか骨の折れるコースだわい」と思わされた「山の手見晴らしショートコース」(マップ)1.1㎞です。

 スタートは北1条宮の沢通り沿いにある浄国寺というお寺のところから始まります。
 この浄国寺はなかなか名刹のようで、街に近いところにありながら広大な敷地をもち、墓地も併設しているお寺です。おそらく開寺当時は札幌の外れに位置し、小高い丘の上という絶好の立地だったと想像されます。それが今では住宅街に囲まれた中に立地しています。
        
        ※ 前庭から浄国寺本殿を見たところです。
        
 さてコースですが、その浄国寺から急激に上るコースとなります。積雪時の車の走行は相当困難なのではと想像されるほどの斜度です。(写真を見て想像してください)
        
        ※ 各家屋の土台を見てください。
          傾斜が相当きついことがお分かりいただけると思います。     

 きつい上りを終えたところが、三角山の散策路(登山路)の登り口となっていました。
        
        ※ 三角山散策路の案内板です。

 登り口からUターンして、浄国寺の墓地の上方からは西区の町並が眺められます。
 墓地の一角が住宅街になっているのは、何かの事情でお寺が所持していた土地を開放したことによるのでしょうか?
        
        ※ 浄国寺の墓地上方から西区の街が見渡せます。        

 そんな住宅街でこの季節に相応しい大根干しの光景を目にしました。
 私たちの世代にとっては懐かしい光景ですが、こうした風物詩も札幌のような都会では(いや地方も同じかな?)今や風前の灯といった感がします。
        
        ※ 懐かしい大根干しの光景です。

 再び浄国寺に戻って短いコースは終わりです。
 浄国寺の境内はきれいに整備され、木々の紅葉も美しかったので三角山を遠景として一枚写真を撮ったのですが、ここから見る三角山はちょっと三角形が崩れて見えました。
        
        ※ 浄国寺前庭から三角山を望んだところです。
《ウォーク実施日 ‘08/11/01》