田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

白老にて

2023-06-10 15:20:00 | 道内の旅
白老のヘルシーウォーキングコース「ポロトの森と湖畔周遊、仙台藩陣屋跡・白老コース」(13.5km)をなんとか踏破してきました。今日もまた雨にたたられ、昨夕から今朝になっても雨は降り続いていました。ようやく午前10時近くになり小雨になったので、たまらずスタートしました。
幸い、30分くらい歩いたころから雨が止んだので、暑さにたまらずレインウェアの上を脱いでのウォークとなりました。
今日の収穫は「仙台藩陣屋跡」でした。歴史に疎い私はその存在すら知らなかったのですが、素晴らしい史跡が残されていました。
コース後半のポロト湖畔を一周するコースはなかなかワイルドでした。
湖畔を一周した後、「ウポポイ」の施設も覗いてきました。時間がないためにさーっと見ただけでした。できれば、ゆっくり再訪したいと思います。
これから札幌を目指します。ゆっくり帰ります。
写真は「ポロト湖」一周を開始して間もなく、ポロト湖が顔を出したところで湖越しに「ウポポイ」の施設が見えるところを撮ったものです。

鵡川にて

2023-06-09 15:49:00 | 道内の旅
胆振管内むかわ町に来ています。
今日、明日の二日間でJRヘルシーウォークの「いつでもウォーク」に設定されているむかわ町と白老町のコースを踏破しようとちょこっと遠征しました。
今朝早く家を出て午前9時前にむかわ町に着いたのですが、あいにくの雨と強風でとてもウォーキングを楽しむ状況ではありませんでした。仕方なく、雨が止むのを車の中でひたすら待ちました。
午後1時前になりようやく雨が上がり、それからの行動開始でした。コース12.5キロを踏破してゴールしたところです。田園風景が広がるのどかな風景でしたが、反面退屈なウォーキングでもありました。詳しくは帰宅してから写真と共にレポします。
これから白老町まで移動し、明日は白老町のコースを歩きます。時間的に余裕があればウポポイも寄ってみようと思っています。
写真は「鵜川駅」です。とても立派な駅舎なのに無人駅でした。

森の新緑観察会に参加しました!

2023-06-08 16:22:39 | 環境 & 自然 & 観察会
 やはり春と違って山野草の花が見られたのはほんの少しだけだった。野幌森林公園の森は緑に萌え、生命力に溢れた木々や山野草がぐいぐいと成長する空気に満ちているようだった。そんな中、ガイドから野生種のランの花を教えていただいた。
     
 今日、6月8日午前、野幌森林公園において野幌森林公園自然ふれあい交流館(ふれあい交流館)と北海道ボランティアレンジャー協議会(ボラレン)の共催による「森の新緑観察会」が開催されたので参加した。
 ふれあい交流館とボラレンのこの種の観察会は年間に8回ほど開催されているが、いつもたくさんのボランティアレンジャーの皆さんがガイドとして参加され、参加者4~5名に1人のガイドが付いてくれるために説明がよく聞き取れるうえ、どのガイドが担当されても知識豊富な説明が聴けるので私はできるだけ参加するように努めてきた。今回、私たち5名の担当となった方も豊富な知識を惜しみなく提供してくれた。
  
  ※ 野幌森林公園内は写真のように濃い緑に満ちていました。
 今回は森林公園内の「大沢コース」を往復して山野草を紹介してくれたが、その中から特に印象的だった山野草についてレポートすることにする。
 まず散策路の路傍で目立ったのが、背の高い「オオウバユリ」と「オオハナウド」である。「オオウバユリ」は成長して秋には1.5~2mにもなるが、この時期はまだ半分程度の高さだった。花が付き始めると、そこをエゾシカに食べられる被害が最近続出しているらしい。
   
  ※ オオウバユリはまだまだ成長途中でした。 
 「オオハナウド」も高さ1.5~2mになるそうだが、こちらはすでにその高さ近くまで成長し、白い小さな花をたくさん付けていた。一つの茎に雌花と雄花があるが、写真のものは中心の雌花がすでに受粉をして、実がつき始めている状態だということだった。
  
  ※ オオハナウドは周りの白い花が雄花で、中心の雌花は受粉して実を付け始めています。
 次に、春の花「エンレイソウ」であるが、普通種は春に紫色の花を付けるが、今の時期は黒く熟した実になっていた。ところが実がつかないもの、葉の数が多いものといった変種も近くに生えていた。私にとって変種とは初耳だった。
  
  ※ エンレイソウは広い葉の中心付近に黒色の実を付けていました。
  
  ※ エンレイソウの変種は花が付く中心に緑色の花らしきものが付いています。
  
  ※ こちらの変種は3枚の葉であるはずなのに、5枚も葉が付いています。
 続いて「フタリシズカ」である。春に咲く「ヒトリシズカ」は有名であり、私も良く目にするが、「フタリシズカ」は初めてだった。「ヒトリシズカ」は花の時期が終わり、実をつけていたが、「フタリシズカ」の方は花を付けるのはこれからだという。(10日後くらい)
  
  ※ フタリシズカは確かに2本の花がこれから咲こうとしています。
   
  ※ ヒトリシズカの方はすでに実となっていて、やがて実は葉の後ろに隠れるそうです。
 次は小さな花だが、紫色が鮮やかだった「ヒトフサニワゼキショウ」である。この種は外来種が日本(北海道)に根付いた一種だという。
  
  ※ 紫色が鮮やかなヒトフサニワゼキショウです。
 最後にリード文でも触れた野生のランだが、二種教えていただいた。一つは「コケイラン」である。花の一つ一つがとても小さかったが、立派なランの一種だそうだ。
  
  ※ 小さな花を付けたコケイランです。
 もう一つ「トケンラン」であるが、ガイドからそう聞いたのでメモしたのだが、帰宅して確かめてみると、そうした種が見当たらなかった。聞き違えのようだが、今となっては調べようがないが、写真だけは掲載しておくことにする。
  
  ※ トケンランとお聞きしたのですが、聴き間違えのようです。
 まだまだ紹介された山野草はあるのだが、私にとって既知のものだったり、写真と名前が一致しなかったりしたことから割愛することにした。
 山野草は奥が深い。私のように物覚えの悪い者にとっては、ポピュラーな山野草をいくつか覚えることができたのが精一杯である。この種の観察会にはこれからも出たい思いはあるのだが「どうしょうかなぁ…」と思い始めている。          
  
  ※ 好天につられてカラスアゲハが飛び出してきました。

防綿毛ネットを設置しました!

2023-06-07 15:59:21 | ボランティア
 「防綿毛ネット?何それ?」と言われてしまいそうである。実はこの時期、私たち「近美を愛するブリリアの会」を悩ませてくれるポプラの綿毛のことなのである。その綿毛を防ぐためにこのほど「ART文字」の上にネットを被せたのである。

 道立近代美術館の庭には大きなポプラの樹が聳えている。高さはどれくらいだろうか?少なく見積もっても30mくらいはありそうなほどの大樹である。
  
※ 近代美術館の庭に立つポプラの大樹です。枝を横に広げるいわゆる雌株です。後景のマンションが19階建てですから、その大きさが分かってもらえると思います。
 このポプラの樹が毎年この時期、6月になると大量の綿毛を降り注ぐのだ。それはもう周りを真っ白に染めるほどである。これが私たち近美前の歩道の清掃活動をしている者にはやっかいなのだ。路上の綿毛を掃こうとすると綿毛が舞い上がり、集めるのにも苦労する。それより大変なのは、ポプラの樹の真下に造成している「ART文字」である。文字を象っているのはクサツゲという樹種なのだが、これが細かな葉でできているのだがこの葉の間に綿毛が絡みつき、とてもとてもそれを取り除くことはできないのだ。
 過去記事からその時の写真を取り出すことができたので以下に掲載します。
  
  ※ 過去に近代美術館の庭に降り注いだポプラの綿毛です。
  
  ※ 綿毛は写真のように植物の葉に絡みつきます。
  
  ※ 路上もご覧のように綿毛が散乱します。
 悩んでいた時に会員の一人が「不織布で覆っては?」とアイデアを出してくれた。それ以来毎年この時期になると、不織布を買い求め「ART文字」全体を覆っているのだ。
 その設置作業を昨日(6月6日)の清掃活動の一環として会員と一緒に設置したのだ。ちらほらと綿毛が舞い降り始めた昨今であるが、これで今年もクサツゲを綿毛から護ることができるぞ、とホッとしているところである。
  
  ※ その綿毛からART文字を象るクサツゲを護るため不織布で覆いました。
 

御朱印収集巡り №17 星置神社

2023-06-06 16:26:57 | 神社参拝・御朱印収集関連
 星置神社は、星置地区の中心地からは少し離れた高台に上に位置していた。けっして広い境内ではなかったが、静かなたたずまいの中に静謐さを感じさせる神社境内だった。
     
 星置神社は旧社格が「無願神祠」というように決して大きな神社ではなく、札幌市郊外の星置地区を司る神社である。星置神社は星置地区の中心地からは少し離れ、JR函館本線、国道5号線を跨いで、急な崖を階段で上ったところに位置している。
   
   ※ 階段全体を写すともっと急傾斜なのが分かっていただけるのですが…。
   
   ※ 階段を上がったところから見た星置神社の本殿(拝殿)です。
 上述したようにけっし大きな神社ではないが、こじんまりとした感じが好印象を与えてくれる神社です。
   
   
 私は6月3日に実施されたJRヘルシーウォーキングで星置地区を巡り歩いた際に、コース上に星置神社があったので、立ち寄って御朱印をいただいてきたのだ。神職の方が対応してくれ、直筆の御朱印がいただけるとのことだったのだが、なんと私が御朱印帳を忘れたために、残念ながら書置きの御朱印をいただき、帰宅後に御朱印帳に張り付けることになってしまった。残念!
 境内にあった手水舎には花が生けられた花水舎となっていて参拝客を和ませてくれた。
   
   ※ 手水舎には花が飾られていました。緑色に見えるのはカエルかな?
 また、境内末社はないのだが、「弘法大師堂」があって弘法大師が祀られていた。あるレポートによると、仏教関係の人物のお堂が神社境内にあるのは珍しいと書かれていたが、そのあたり何か特別な事情があるのだろうか?
    
   ※ 境内には「弘法大師堂」がありました。
 また、星置神社はカエルスポットとしても有名だということをこのレポートを作成する際に知った。境内の手水舎の周辺にはたくさんのカエルの木像があるとのことだが、私は気づかなかった。「見れども見えず」といったところか?これまた残念である。
 せっかく訪れる札幌市内の神社のことについてもっと下調べをしたうえで訪れなきゃなりませんな。(反省…)
        
    ※ 御朱印をいただいた際に、焼印のはいった煎餅をいただきました。
【星置神社 情報】
◇旧社格:無願神祠
◇所属:北海道神社庁
◇住所 札幌市手稲区星置南1丁目8-1    
◇御朱印:あり(神職在社の場合は直筆 不在の場合は書置き 初穂料300円)
◇参拝可能時間:24時間
◇社務所受付時間: 9:00~17:00  
◇例祭日:9月 秋分の日
◇駐車場:有り
◇アクセス:JR函館本線「ほしみ駅」から徒歩約12分(約700m)
◇創建: 1887年(明治20年)    
◇代表的ご利益: 〇縁結び・恋愛成就 〇安産祈願・子授かり・子宝 〇商売繁盛 
◇御朱印記帳日 6月3日

北海道旧本庁舎(赤れんが庁舎)の改修工事を観てきました

2023-06-05 16:29:42 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 遠くから見た時「えっ!?もう改修工事はこんなに進んだの?」と思った。ところが近づいてみると、それは原寸大の写真で工事現場が覆われていたのだった。見学施設から覗くと、大々的な改修工事が行われている最中だった。
        
    ※ 受付でいただいた改修工事を説明するパンフレットです。
 本日は特に予定もなかったことから、以前から一度覗いてみたいと思っていた北海道旧本庁舎(赤れんが庁舎)の改修工事を観てきた。
 赤れんが庁舎は、北海道開拓使が建設した八角塔の展望層を備えた洋風の開拓使札幌本庁舎が明治12年に焼失した後、明治21年に改めてレンガ造りで、開拓使本庁舎同様に八角塔を備えた洋風の庁舎を建てたのである。その庁舎はれんが造りの外観から「赤れんが庁舎」と呼ばれて道民から親しまれてきたという。そして今は北海道庁の本庁舎前に重要文化財として保存され、札幌市の重要な観光スポットの一つとなっている。
 その「赤れんが庁舎」が老朽化したのに伴い、令和3(2021)年からおよそ5年の工期を経て令和7年にリニューアルして復元した姿を見せてくれる計画になっているようだ。
 その間、工事の様子を見ることができる仮設見学施設を設けて、市民や観光客に提供していると聞いて本日午後訪れてみたのだ。
  
  ※ この様子を遠目から見たら「あれっ?」と思いますよねぇ~。

  
  ※ 庁舎右横に見学施設の入口があります。
 見学施設は赤れんが庁舎本体の前に、本体から取り外した八角塔を取り囲むように3階建ての仮の見学施設を建てて、八角塔及び庁舎本体の一部を窓越しに見えるように造ったうえに、内部には関連するさまざまなパネルが展示されていて札幌の歴史も知ることができる仕組みになっていた。
      
   ※ 見学施設の1階から見た八角塔です。

  
  ※ 見学施設の2階から見た八角塔です。屋根の一部が銅色になっていて近年補修されたことが分かります。
     
  ※ 見学施設の3回では八角塔の先端に付けられる北海道旗が突き出ていました。
 工事は主として、「保存修理工事」と「耐震改修工事」だという。「保存修理工事」は屋根の葺き替えや壁の欠損部の修復、内装材の張替えなど、「耐震改修工事」はれんが壁に鋼材を挿入するなど建物全体の耐震性を向上させるという。また、同時に改修後の公開時に見学者の便宜を図る施設の新設なども計画されているようだ。
  
  ※ 見学施設の窓からは赤れんが庁舎本体の改修工事の様子が見られました。
 今回の見学の大きな目玉は、八角塔を間近で見られることである。改修された後では高いところに設置されるために仰ぎ見ることしかできない。間近で見る八角塔の屋根部分は銅葺きで緑青色となっていたが、一部に銅色のところがあった。近年に補修されたところのようである。この八角塔の屋根は今回全てが葺き替えられるという。ということは改修後数年は銅色の屋根ということだ。緑青色に変色するには10年程度かかるという。完成後の八角塔の屋根に注目したい。
 パネル展示で興味深かったのは、赤れんが庁舎が建設された明治21年当時の札幌の街がパノラマ化された地図で表記されていたのが私には興味深かった。
  
  ※ 写真ではイマイチですが、周囲の建物の写真と真ん中の地図を見比べるのが興味深かったです。
 また、庁舎室内の壁に塗る「漆喰」について説明する動画を見ることができたが、改めて日本古来の壁材の素晴らしさを再認識させられた。
  
  ※ 見学施設3回から見た赤れんが庁舎の前庭の様子です。
 というように観る者によって観点は様々かもしれないが、一度は見る価値がある見学施設のように思う。見学期間は来年5月までだという。事前予約も必要なしで、誰もが見学可能である。何かのついでに道庁の近くを通った際にぜひ見学されることをお勧めします。


さっぽろラウンドウォークオープン記念シンポジウム

2023-06-04 18:42:52 | 講演・講義・フォーラム等
 札幌の市街地をぐるっと一周する140kmのウォーキングコースの設定が完了したという。そのコースのオープンを記念するシンポジウムが開催されたので参加し、関係者のお話に耳を傾けた。
     
     ※ シンポジウムで配布されたマップ(概念図)の表紙です。
 本日午前、北海道大学観光高等研究センターが主催する「さっぽろラウンドウォークオープン記念シンポジウム」が北大の学術交流会館で開催された。
 シンポジウムの内容は、第1部の基調講演として北大観光高等研究センターの木村宏教授が「『さっぽろラウンドウォーク』の概要とこれまでの軌跡」と題してお話された。第2部はパネルディスカッションとして街歩き研究家の和田哲氏、エコ・ネットワーク代表の小川巌氏、それに木村教授がパネリストとして登壇し「歩く観光の可能性について」と題してデスカッションが行われた。
 さっぽろラウンドウォークとは、札幌市の市街地をぐるっと取り囲むように公園や緑地などを通過しながら、札幌の主たる景観を結ぶように設定された総計140kmのウォーキングコースである。木村教授のお話によると、「さっぽろラウンドウォーク」構想は2019年に北大の観光高等研究センター、札幌市、エコ・ネットワークの三者が滞在交流型観光を実装化することを目的に立ち上げた研究会での調査研究から構想されたのだそうだ。その構想を実現するためにNPO法人「ウォークラボ札幌」が2020年に設立され、会員による現地踏査、それに基づいたマップの作成などに取り組み、このほど正式にコース概要を発表するに至ったということだ。
     
     ※ 講演される木村宏教授です。
 パネルディスカッションでは、和田氏は「歩くことによって札幌の魅力を再発見することがたくさんある」と指摘した。また小川氏は数多くのロングトレイルなどを歩いた体験から「札幌のラウンドウォークのコースは公園が多く、トイレも整備されているのが良い」とした。そして木村教授は「さっぽろラウンドウォークが定着し、観光資源として発展していくためには、まず地元である札幌の人たちに愛されるコースになることだ」と強調された。
   
   ※ パネリストのお二人です。左は小川巌氏、右は和田哲氏です。
 「さっぽろラウンドウォーク」の存在を知った時、私は「これは面白い」と思った。というのも、このウォーキングコースは自分の力量に応じて、何度でも分けて歩くことにより全体を一周することができると考えたからだ。これだと近年体力の衰えを自覚する私でも挑めるのではないかと思えたのだ。
 今年はすでに取り組み始めている「JRヘルシーウォーキング」に集中しようと思っているが、来年の目標として良い目標ができたと考えている。本日、正式にラウンドコースが発表されたことによって、多くの体験談が公表されると思われる。それらを参考にしながら来年挑戦する構想を練ってみたいと思っている。
※ 渡されたコースの概念図を2葉を合わせてみました。コース全体が凡そは分かるのではないでしょうか?

ヘルシーウォーキング⑥ in 星観緑地と山口運河・星置ウォーク

2023-06-03 19:26:31 | JRヘルシーウォーキング
 途中から小雨降るウォークとなったが、快調にウォーキングを楽しむことができた。それにしてもJRウォーキングのコースはよく考えられたコ―ス設定だといつも感心しながら歩いている。
      
 ヘルシーウォーキングとして私自身は今年第5弾である。今回は札幌の郊外「星置駅」をスタート&ゴールとする12kmの周回コースだった。
 「星置駅」は崖状のところに立地しているため、とても変わった構造の駅である。北口と西口は階段を上り、反対に南口は階段を下りたところに駅舎があるという構造であり、改札口を出るとさらに階段を下りねばならないという特殊な位置に立地している。
   
※ 星置駅の北口です。駅舎は写真のように3階建てになっています。線路は2階部分だと思います。
 ウォーキングのスタートは、南口からまずは坂道を上り山に向かって進み、本来は名所の「星置ノ滝」を目指すのだが、崩落の危険があるということから、そこをパスしてコースは下り方向となり、星置地区を目ざした。
   
   ※ この日のコースで最も高いところを往く参加者たちです。
 天気は夜間雨に見舞われていたが、スタート時は曇り空でやや気温は低かったものの、雨は降っていなかった。
 下り方向となり少し行くとコース上に「星置神社」があり、私はそこで参拝し、同時に「御朱印」もいただいてきた。(後日レポート)
   
   ※ ちょっと小ぶりな星置神社の本殿(拝殿)です。
 星置地区は小樽市との市境に近く、石狩湾からも近い低地帯に平坦に広がる地域である。コースはJRの「星観駅」近くの小樽市との市境となっている「星観緑地」を横目に見ながら進み、やがてこのコースの見どころの一つでもある「山口運河」に導かれた。
   
   ※ JRの跨線橋を渡って星置地区の住宅街に向かいます。
   
   ※ 手前の低いところに星置川が走り、その向こうが「星観緑地」です。
 「山口運河」は開拓期の明治28年から明治30年にかけて農産物や生活物資の水上輸送のために造られたそうだが、汽車の発達とともにその役目を終えたそうだ。しかし、地域の人たちが歴史的な産業遺産を遺そうと保護運動を繰り広げたこともあり、残された運河の一部を水辺の散歩道として整備されたそうだ。しかし、今日歩いてみて水路には水草が生い茂り、散歩道も雑草が目立つなど、ちょっと残念な姿だった。地域的に多くの人たちが訪れることは難しいかもしれないが、なんとか気持ちの良い状態に維持できないものだろうか?
   
   ※ 運河内に水草が繁茂し、通路も雑草だらけ、ちょっと残念な光景です。
   
   ※ こちらは かなり整備されていましたが、全体としては残念な光景でした。
   
   ※ 畑で栽培されているのは、手稲名物のスイカでしょうか?カボチャでしょうか?
 コースはその後住宅街へと導かれていくが、コース上には確か夏でもアイスホッケーが楽しめる「星置スケート場」が見えたり、新興住宅街に造られた真新しい「明日風公園」(写真を撮り忘れた!)などを横目に見たりしながら進んだ。この辺りからだったろうか?雨がぽつぽつと降ってきたが、傘を差すまでないだろうとそのまま進んだが、他の参加者の中には傘を差しながら歩いている人も目立ち始めた。
   
   ※ 山口運河を超えるとこのようなワイルドなところにも導かれました。
   
   ※ 通年スケートが楽しめる星置スケート場です。
 コースの後半、「手稲土功川」の川沿いを歩くコースに導かれた。こちらは運河ではなく、周辺の湿地帯を干拓するために造られた排水溝だという。この排水溝のおかげで周辺では農耕が可能となり、手稲地区の農業が盛んとなったようである。
   
   ※ 左側の柵の外側に「手稲土功川」が見え、その脇には遊歩道が続いていました。
 その「手稲土功川」の延長線上に、私が一昨昨年にパークゴルフで訪れたことのある「曙西緑地」があった。パークゴルフなど楽しめないほど荒れていたが、今日通った時も同じような状態だった。ちょっと残念である。
   
   ※ 「曙西緑地」はご覧のように雑草が伸び放題の残念な光景でした。
 コース後半、いよいよ雨が本格的な様相を呈し始めた。ここで私もザックから傘を取り出し、傘を差しながらのウォーキングとなった。
 星置地区は今や農業地帯から札幌市のベットタウンに変貌を遂げている。「星置駅」の近くにはスーパーや商店なども目立ち始めている。
 雨や寒さもあり、休憩もとらずに一気に歩き通したためにけっこうな疲れを伴いながらゴールし、会員カードに1ポイントを付与してもらい本日のウォーキングを終了した。
 リード文で触れたコース設定のことだが、これまで数多くのウォーキングコースを歩いた経験のある私だが、これまで歩いたJRヘルシーウォーキングのコースは良く考えられたコース設定だなぁ、といつも感心しながら歩いている。JRヘルシーウォーキングの場合、JR駅をスタート&ゴールとする制約が第一にある。その上、コース距離は概ね12~13km程度に収めねばならない。このような制約がある中で、効率よく地域の名所的なところを巡るように設定することが求められているようだ。今日の場合も地域の名所である「星置の滝」は崩落の危険があり除外されたが、「星置神社」、「星観緑地」、「山口運河」、「明日風公園」、「手稲土功川」といった名所を効率よく繋いだコース設定には苦労もあったに違いないが、参加する私たちにとってはとても有難く思っている。これからのコースではどんな景色を見せてくれるのだろうか?とても楽しみである。
                                            

バロック音楽をバロック楽器で!

2023-06-02 17:00:59 | ステージ & エンターテイメント
 J.S.バッハが活躍した1600~1750年代はバロック音楽が隆盛した時代である。その時代に用いられたバロック時代の楽器を用いての教会音楽を聴く機会を得た。ちょっぴりバロック時代に邂逅した気分だった…。
     
 昨日1日(木)お昼、札幌北一条教会において「昼休みコンサート」が開催され参加した。出演はバロックトランペットの内藤由美子さん、バロックヴァイオリンの池上衣さん、バロックオーボエの鷲見てるみさんのトリオに、北一条教会のオルガニストの工藤洋子さんというメンバーだった。バロック楽器を操る三人はいずれも藤女子中学高等学校オーケストラ部の指揮者やトレーナーを務めている方々だった。
 コンサートが始まる前にバロック楽器についての説明があった。楽器の形状についての説明もあったのだが、演奏したところが教会堂の2階バルコニーと客席から遠かったこともあって良く見えなかったのが残念だったが、その特徴について概ね次のように説明された。
 バロックトランペットはモダントランペット(現代のトランペット)のようなバルブが付いていないのが大きな特徴だということだった。そのための演奏の難しさは伴うようだった。
   
※ 上がモダントランペット、下がバロックトランペットです。
 バロックヴァイオリンの形状にはモダンヴァイオリンといろいろ違いがあるようだが、最も大きな違いは、「弓(ボウ)」たそうだ。モダンヴァイオリンの「弓」の形状は「∑」の字のように中間部が凹んだ曲線を描いているが、バロックのほうは直線、または反対に中間部が膨らんだ曲線になっているそうだ。そのほかにもいろいろと違いがあるようだ。
   
   ※ 上がバロックヴァイオリンの弓、下がモダンヴァイオリンの弓です。
 次にバロックオーボエはモダンオーボエとは見た目がかなり違います。バロックオーボエは木に穴が開いただけで、下のほうに金属で穴をふさぐパーツが付いているということだ。
        
        ※ 左がバロックオーボエ、右がモダンオーボエです。
というようにモダンと比べて、バロック楽器は演奏者にとっては技巧を要する楽器のようである。そうした楽器を使ってのコンサートは……、
演奏曲目は次の5曲だった。
◇J.クラーク/デンマーク王子の行進曲
◇G.フィンガー/ソナタ ハ長調
◇J.S.バッハ/アリア
◇J.S.バッハ/ガヴォット
◇J.S.バッハ/主よ人の望みの喜びよ
 バロック楽器の響きに大きな違いを感ずることはできなかったが、やはり教会で聴くのに相応しい響きを持っているように感じられた。曲として良かったなぁと思われたのは一曲目の「デンマーク王子の行進曲」は、あのロンドンのセントポール寺院で行われたチャールズ王子とダイアナ妃の結婚式に演奏された曲だということで、どこかて聴いたような懐かしさを伴って耳に届いた。
また、J.S.バッハの「ガヴォット」はバロックヴァイオリンのソロにオルガンの伴奏が伴う曲だったが、こちらも教会堂で聴くに最もふさわしい一曲に思えた。
なかなか聴く機会のないバロック時代の楽器の演奏を聴くことができた貴重な機会だった。


とうとう参上!トリック × イリュージョン展

2023-06-01 19:40:14 | 講演・講義・フォーラム等
 昨日午後、満を持してついに「トリック × イリュージョン展」が開催されている道立近代美術館に足を運んだ。関連講座を聴くこと4回、私はどこかに既視感のようなものを感じながら展示作品を見て回った…。
     

 会期末(6月11日)を間近に控えた昨日午後は、平日の午後ということもあり考えていたようにそれほど観覧者は多くなく、割合ゆったりと作品を見て回れる好条件だった。
 美術には全く疎いと自覚している私は観覧前に関連講座を4度も受講したのだが、まだどこかに不安を感じていたこともあり入口で「音声ガイド」も購入し展覧会に臨んだ。
 展覧会は講座で案内されたとおり、次の4章からなっていた。
 ◆第1章 「リアル」をめぐって 〈23〉
 ◆第2章 幻惑のオプ・アート  〈12〉
 ◆第3章 交錯するイメージ   〈28〉
 ◆第4章 デジタル・トリック  〈3〉   ※ 〈〉内は展示作品数
 第1章の「『リアル』をめぐって」は、音声ガイドでも「まるで写真のような…」というのが決まり文句のように何度も語っていたが、いずれ劣らぬ超写実的な技法は私たち素人も十分楽しめた。圧巻はやはり今特別展のポスターにも掲載された上田薫作の「なま玉子 B」だと思えた。227×182.0(cm)の大キャンパスに描かれた画は迫力十分だった。そして写真と見紛うようでありながら、近くで子細に見ると写真とはまた違った良さも味わえた。
      
     
 写実主義といえば、私の中では野田弘志である。彼の個人展を今冬に札幌芸術の森美術館で多数拝見してその素晴らしさに触れていたが、本展では「TOKIJIKU(非時)Ⅶ Pyramid」1点だけの出展だったが、その写真を掲載する。
      
 第2章の「幻惑のオプ・アート」とは、「オプティカル・アート」の略称で、錯視や視覚の原理を利用した絵画、彫刻の一様式で、平面上の幾何学模様と色彩の操作で遠近、明滅、振動などの錯視効果を狙ったものだという。
 この分野ではこれまでも紹介してきたがヴィクトル・ヴァザルリという方が第一人者のようで、本展でも4点の作品が展示されているが、私はこの日が初見だったがブリジット・ライリーの「アレストⅠ」の方が素直に驚き、発想の素晴らしさを感じた作品だった。
              
 第3章の「交錯するイメージ」は、さまざまな技法を駆使して観る人たち「あっ!」と言わせるような作品が展示されていたが、この章では日本人作家の作品も数多く展示されていた。その日本人の一人である歌川国芳は江戸末期の有名な浮世絵師であるが、戯画でも名をはせた絵師である。いわゆる「寄せ絵」と呼ばれ、人間の目、鼻、口から眉毛、丁髷にいたるまで、さまざまな姿態の人間を組み合わせて一つに絵に表現する作品を数多く残している。掲載した作品は作品名も凝っている。「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」である。
        
 そして鬼才バドール・ダリの「ダンス(ロックンロール)セブン・ライブラリー・アーツより」は、作品の中にDALIという自分の名を潜ませてあるそうだ。
   
 その他、この章では森村泰彦、福田美蘭、福田繁雄などの日本人画家(作家?)の作品が展示されていたが、その中でも福田繁雄の「ランチはヘルメットをかぶって」は写真撮影が可能だったこともあるが、なんことないスプーンの残骸の塊が光の向け方によってオートバイの影絵が現われてきたところが、とても面白く感じた。
  
 最後の第4章「デジタル・トリック」は、PCの技術を取り入れた最新のデジタルアートであるが、本展では札幌市立大学の藤木淳教授が妻である寛子夫人と「フジ森」というユニットを組んで3つの作品を出展していた。その一つ「花びんと鳥かご」は、スリットアニメーションという手法で、スリット(隙間)シートを複数作り、その上からスライドシートを重ねて動かすと、あたかも鳥かごの中で鳥が動いているように見えるという作品である。前章の福田繁雄を作品もそうだったが、緻密に計算されつくした作品は見ている者を驚かせるだけの力があることを教えられた。
   
 全66作品をゆっくりと見て回ることができたが、さて私はその作品の良さ、素晴らしさを十分に感得できたかというといささか自信がない。芸術などは私にとって遠い世界のものなのかもしれない。しかし、これからも地の利を生かして(?)作品の見方、味わい方を学びながら、近代美術館の作品に触れていきたいものである。 
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