鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

がまかつ その5

2006-05-10 22:58:32 | 思いつくまま
 久し振りに?記事がないから?昔の思い出になってしまう。読みたくない人は、ここでお止めください、遠慮なく。

 前回までは、ファインスペシャルがたったの2~3回のあおりで折れてしまったところまででした。

 しかし、まだオトリは1匹残っているし、予備竿の使用もOKだし、まだ諦めるわけにはいかないと思い返し、気を取り直して再挑戦!!!
 予備竿は、昔々購入した「ヴィンテージ引抜急瀬90」です。重さ300gを越える豪竿といってもいいと思います。未練がましく、竿を折ったところの下流に入り、貴重な残りのおとり鮎を泳がせる。大きくはないが、よく泳いでくれた。しかし、かからない、釣れない。そのまま緩やかな瀬を釣り下る。どのくらい下ったか、50メートルくらいも下ったか。下流に選手が二人いた。
 見ていると、釣れている。釣り人は、自分が釣れず、人が釣れているのを見ると、自然にそこに吸い寄せられてしまう、そういう習性がある。特に、私はその傾向が強い。混雑しているところでも、何とか近付こうとしてしまう。抵抗感はない。
 
釣れる場所が分かれば、彼に釣れて私に釣れないことはないと思うし、気分的にも嬉しくなるし、やる気も出てくる。
 右岸へチの少し絞り込まれている瀬の上にオトリを入れる、泳がせる。そしたら、きました!!漸く来ました!!私にも春じゃない、夏が!!!ガツーンという強い当り。たまらない!!そうそうこれが鮎釣り。これは、大きいぞ、ヤッタアーと喜びが顔に出る、言葉になる。「よし!これで元になった。これからが勝負だあああーー」と、竿を立てて取り込みの体制に入る。
 引抜急瀬の竿にふさわしい鮎の引きだ、と思いつつ竿を頭上に持ち上げて抜こうとしたら、????ふわあー、一気に抵抗感がなくなる、力が抜ける、なに?これはなに?何があったのだ?何が起きたのだ??

 一瞬の間に、おとりと折角かかったばかりのかかり鮎の二匹を失ってしまう。親子丼?と思ったが、違っていた、異なっていた、・・・。全く予想も出来なかったことが起きていました。鮎釣りを初めて何十年?にもなるのに、今まで全くなかったことが、よりによって大事な大事な大会で起きるなんて・・・。
 水中糸の上部の付け糸の部分からの『すっぽ抜け』。編み込みのところから、下の部分がすっかり抜け落ちてしまっていたのです。

 これで東日本ブロック大会の全ては終了してしまった。午前9時前。約90分で2匹のおとりを無くしてしまい、亡くしてしまい、終わってしまった。試合時間は11時までと言うのに。
 なんという惨めさ、これ以上の情けなさはない。
 
 4号車の本部前にとぼとぼ歩いていく。大会関係者に話をする、顛末を話す。雑談をしたりして、時間を過ごすも、それにしては残された時間が多い、多すぎる、長すぎる。
 竿はある。おとりさえあれば、釣りはできる。このままおめおめと引き下がっていられない、何とか少しでも挽回できないものか?諦めが悪いと言うのか、往生際が悪い典型!
 竿を折ったところに行くことにした。駄目もとでもう1回竿を探し、そこから劣り鮎を何とか回収できないものかと。
 探しにいくとき、一応恥を忍んで、大会関係者に事情を説明しました。まだ時間はあるし、おとりが回収できれば再度挑戦してもいいですかと聞いて、確認しました。いいけど、あまり動き回って荒らしたり、迷惑にならないようにと言われましたが。
 しかし、探してみたが、竿は見つからず。根かかりだから、流されるはずがない、きっとどこかにはあるはず。でも、しかしながら竿は見つからず。
 諦めてまた引き返しました。11時まで河原に座って時間を潰す、こんな屈辱的なことはありませんでした。いま思い出しても悔しさがにじみ出てきます。

 でも、まだこれで終わりではありません。次回は、いつか。
コメント (2)
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