オバマ新大統領おめでとうございます。
黒人初とか、黒人の大統領とかいっていますが、ケニア人の父親とアメリカ人の母親との間に生まれた子どもですから、白人側から見れば「黒人」でしょうが、黒人側からみれば「白人」となるのでしょうか。
黒人と白人のハーフ(または、ダブル)なのに黒人、黒人と言われるのには何か違和感を覚えるのですが、皆さんはどうですか?
まあ、どんなにひどくても、戦争狂のブッシュ親子のようにはならないでしょう。
あわよくば、日本に対しても「属国」扱いしないで、対等に物申していただければありがたい。
何といっても日本はアメリカに対する最大の債権国なのですから。
200兆円以上の債権を保有している日本に対しては、それなりの敬意を表していただきたいものです。
本来ならアメリカこそ日本に傅(かしず)かなければならないのですから。
というわけで、ということとは全く関係ないことですが、上の写真は何を隠そう、何も隠してはいませんが、マルクス・エンゲルスによる【資本論】です。
4分冊となっていますが、巻数は3巻です。
岩波書店から出版されたもので、いずれも初版は昭和42年10月5日となっています。 でも私が購入したのは昭和46年の第4刷のものです。
訳者は”向坂逸郎”(一発で変換できました)です。 私が学生時代の最後の最後ににかなり無理して購入したものです。
第1巻は1200円、第2巻は800円、第3巻の第1部が800円、第2部は900円ですので、合計で3700円。 約40年近く前の物価としてはかなりの価格です。
なぜ買ったか? 当時の大学の風潮として”資本論”というか、マルクス・エンゲルスの著作を読まない学生は学生ではないというような空気がありまして、また個人的にも当時の日本国を変革するには”資本論”等の著作を読んでそこから自分なりに理論を導き出したいという熱望があったためですが、恥ずかしながら当時も現在も読了はしていません。 読了どころか、ほとんど読み進んではいません。
でも、死ぬまでには何とかして読了してみたいという強い願望があります。 現状を分析する緻密な方法を会得したいと思いますし、何といっても世界を変革した(その後ソ連は崩壊してしまったり、中国も毛沢東の独自の理論やその後の政治変動でかなり?、大きく?変わってきてはいますが)基となった著作ですので、この世から消え去るまでには、何とかして読了してみたいと思っています。
現代世界では資本主義が完全に勝利して、社会主義は過去のものという流れになっています。
でも資本主義も、市場主義や規制緩和の行き着いたところが現在の悲惨な、惨憺たるアメリカ社会ということを考えれば、今改めて資本論を読んで見る価値があるのではないかと思う次第です。