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関野吉晴氏のグレートジャーニーを録画していたので何故か早朝5時から観ていたら荒野っぽいところに行きたくなり自転車で出撃!
関野氏は南米パタゴニアの氷河を歩いていたが、こちらはいきなりそんな場所に行けるはずも無く、向かったのは近くのダート林道。あまり雰囲気のいい場所ではないが、幅広のダートで気分は荒野(?)。しかし金網が無粋この上なし。
普段ならしかめっ面をするすれ違う自動車のホコリだが荒野っぽさを演出していていい感じ。冬枯れの景色の中をのんびりと走る。
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最近付けたサンマルコロールスも馴染んでいる。
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わき道に逸れ山道も少々。
よし、今年は久しぶりに自転車にサイドバッグを括り付け、テントその他を積んでどっか行くぞ(荒野ではないケド)!
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先日我が家にやってきたカンチブレーキ「ダイアコンペ987」。
調べてみるとやはり割といいカンチブレーキのようで、評判も中々のもの。
しかし私のウデでキチンと効くように調整できるかがやや不安だったが、GARYFISHERのリジッドMTBに付けてみることにした。
左右のリターンスプリング調整がこれまで使ったカンチブレーキとは違う方法だったこともあり苦労したが、とりあえず無事装着。
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効き具合を試してみると効きが悪かったのでシューの位置を何度か調整しようやく普通には効く状態に。懸案だった鳴きは無さそう。
試運転はまだこれからだが見た目と自己満足以外の効果があるのかは不明。
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正月に栃木の実家に行き、初山歩きと称し(?)大平山~晃石山往復を歩いたが、その時の目的の一つだった大平山から望む東京スカイツリーが見えなかったのでその二日後の澄んだ空の朝に寒い中再び大平山に出かけた。まずは↑の富士山。距離的には東京スカイツリーよりもさらに遠いがこれまでも何度か見ている。
そしてその左55度ぐらいの関東平野の遥か先には例の尖ったヤツが…。
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見えた!
田園風景のその先には立派にそびえ立つ東京スカイツリー。東京スカイツリーが出来たことにより栃木県にも経済効果が370億円あるという試算があるようだがそれも頷ける(?)この眺望。これを見ていると栃木から東京は意外と近いんだなぁ、と実感出来る。
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購入して11年。我が第二の自転車人生へのきっかけとなったGTのクロスバイクを実家に置かせてもらうことにし、隠居生活を送ることになった。
思えば学生時代の輝かしい(?)自転車でのキャンプツーリング時代を終え、体重が劇的に増加した我が体を正常値まで戻してくれたこの自転車。キャリアにテントを括りつけ長野のビーナスラインを走ったり、友人と房総半島一周したのも今は懐かしい思い出。
実家送りになった理由が単に自宅に置ききれなくなってしまったということなのでまだまだ帰省の時には活躍してもらう予定なのだがやはり少し寂しい。これからは栃木の峠を一緒に越えてくれよ!と思うばかりなのであります。
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某所より入手した自転車パーツ。
オーバーサイズのスレッドステムとカンチブレーキ本体。付ける自転車はもちろんフルリジッドのゲイリーフィッシャーのMTB。
ステムは元々シュレッドレスコンバーターにアヘッドのステムが付いていたので出来れば当時風のスレッドステムにしたかった。そしてカンチブレーキはダイアコンペの上位機種である987。
カンチブレーキは調整に時間がかかりそうなので時間がある時にじっくりやることにして急ぐ必要もないのだが大急ぎでステム交換をして正月休み最終日の夕方に多摩湖自転車道へ試運転!
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ポジションは元とほぼ同じなので変化は見た目のみ。太めのステムが無骨でイメージ通り。
折角だからということで近所の山道で遊んだ。
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発売当時の雰囲気に少し近づいたかな?
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前回のつづき。
ダート林道も終わりいよいよ山道。少し進む度に「小山芳姫の墓」の案内表示。
角度がキツい訳ではないが、杉の倒木やガレた石ころで歩きにくい。私が進むのを拒むかのように大小の枝で道が塞がれたような場所もある。
次第に森が深くなりあたりは暗くなる。熊除けの笛を忘れてきたので指笛を何度も鳴らしながら進む。
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谷沿いに歩いて行くと道は更に荒れ、角度も急に。何だか雰囲気が悪いなぁ、と思いつつ小休止。すると左前方の斜面に何か動くものが。
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ドキッとして目を凝らすと比較的大きな動物。しかも集団。これまで奥多摩あたりで何度も見ている猿の集団かと思ったが色が違う。猿は白っぽい(気がする)。一頭、また一頭とつづら折の獣道を下りてくる。熊ではない。熊が集団でいたら恐すぎるし、熊は黒い(多分)。
それが7~8頭のイノシシの集団だと分った頃には斜面を随分と下りて来ていて、私が見えているのかどうかは分らないがこちらに向かっている様子。一応存在をアピールする為咳払いを少々…。
血の気が引きそうになったが眉間にググッと力をいれ「向かって来たら自転車で応戦するしかないな」と持つ手を確認。
斜面から谷底に出てきたので「いよいよか!?」と思ったら私の数メートル前を横切りそのまま右の斜面を駆け上って去って行った。
その様はカルガモの親子のようだったがカルガモではなくイノシシという事実。たまたま私の数メートル先が彼らの通り道だったようで、私に用は無かったのだ。
戦意喪失し、心の中及び小さな声で「慌てんなよ慌てんなよ慌てんなよ慌てんなよ慌てんなよ慌てんなよ…」と呪文のように唱えつつ来た道を引き返す。
山で会うイノシシはある意味熊よりも恐ろしいと聞いていただけにかなりビビッてしまった。
ようやく林道に戻り、そのまま帰るのもアレなのでその少し先にある大越路峠の旧道でも行って帰ろうと思い再び自転車を漕ぐ。
すると…。
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崩落の為通行止!今年一発目の峠越えは惨敗に終わった。
そして帰宅してから調べて見ると、最初に越えようとしていた粕尾道古道の峠こそ大越路峠の古道らしい。出来れば再挑戦したいがイノシシには会いたくないしなぁ。
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本年の峠越えは栃木の実家近くの古道の峠を目指すことにした。
とは言っても古道の峠らしいということを知ったのはその上り口の古い石碑を見たからだ。
例により下調べなしで地図を見つつ「さて、どこへ行くか?」と考えていると車道で永野地区~粕尾地区を結ぶ大越路峠の南にある破線ルートを見つけ興味を持った。
実家から30分ほどで峠への入口でもある栃木市星野町に到着。ここは遺跡がある場所という記憶がある。もしかするとここから尾根を乗っ越しその向こう側に向かう道は太古の昔から使われていたのかもしれない。
正月の朝だけあってひっそりと静まり返った星野の里を抜けると古い石碑が。
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こんなに雰囲気のある道標がこんな場所にあることに驚きつつもしばし観賞。右の「岩倉山」は地図で見る限り「谷倉山」なのだが詳細は不明。「イワクラ」が「ヤグラ」に転訛したものなのだろうか。
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とにかく私が目指すのは粕尾道。比較的フラットなダート林道をしばらく走る。この先には南北朝時代の歴史上の人物である小山芳姫の墓があるらしい。なんだか益々雰囲気タップリになってきた(色んな意味で)。
つづく。
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本年の初山歩きはここのところ毎年行っている栃木の太平山~晃石山の往復コース。
見晴らしのいい場所からの富士山と東京スカイツリーを期待していたのだが南風が吹く日だったからか霞んでいて展望はイマイチ。それでも太平山神社に参詣を済ませ登山道へ。正月の朝にしては暖かい。
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冬枯れの尾根を歩くと割と多くの人にすれ違う。気持ちよい挨拶をしつつズンズン歩く。
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展望のきく場所から何とか見えた筑波山をパチり。登り坂の後だったので結構暑い。
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最後の急登をエイヤッと登れば目的の晃石山。低い山でも登頂するとやはり気分がいい。祠に手を合わせてから北を見ると男体山を始めとする日光連山がうっすらと見えた。今年はどれくらいこの気分を味わうことが出来るだろうか。