我が地区は農家件数が多いので、今なお珍しい“村休み”と言うものがある。
今日は水神様の宮祭礼の為にお休みなのだ。
昔は村休みなどと、特別に休みを設けなければ
お嫁さんやらお婿さんなどが、大手を振って休めなかった言われている。
元々 今日は盆・盂蘭盆会である。
祖先の霊を供養する行事で胡瓜や茄子で牛や馬の形を作りお供えするのだが
田舎の方は旧暦や一月遅れで行う事が多い。
そうそう その宮祭礼とは水神様を祀ってるようで
詳しいいわれはわからないが
人々の生活は川を中心として、特に農業は水とは縁が深いもので
川と地域との密接な関係が築かれてきたのではないかと思われる。
このように、豊かな水に恵まれているには
同時に水害、または干ばつなど水に関わる被害も少なくはなかった。
水神様が数多く祀られている事から、
昔の人は川を神聖なものとして敬いながら、水難などないよう
川と共に生きて来たのだろう。
近くの神社では、宮総代が神社の中でお参りに来た人に
お神酒を振舞う…昔からの慣わしのようだ。
それにしても昼なお暗い神社では、蝋燭か何かの明かりの中で
数人の村人を照らし出してる様は一種独特なものがあった。