あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

脳梗塞の新薬――(t-PA)

2008-01-14 22:57:44 | 介護
寒くなってくると急上昇するのがお年寄りの脳梗塞で
我が家のばぁちゃんが寝たきりになったのは脳梗塞が原因だった。
左脳が壊死して右半身全廃で失語症まで発症して
たぶん、これから先も話せることはないし動き回れる事もない。

脳梗塞は、動脈硬化で脳の動脈が狭くなったり
心臓などから血栓がはがれて流れて来たりして、脳の血管が詰まる病気で
脳細胞に栄養や酸素が送られないと細胞が死に、半身まひなどの後遺症や死亡につながる。
毎年8万人以上の命を奪う怖い病気で、従来血栓を溶かす効果的な方法がなく
脳梗塞が広がるのを防ぐ薬などが投与されてきた。

しかし、今の医療は日進月歩どこではなく秒進分歩だなぁ~

今日お掃除をしていたら、つけっ放しのテレビで脳梗塞の番組をやっていた。
密着!!医療最前線』…途中あっちこっちしか見てなかったのだが…。
脳梗塞に画期的な新薬が3年ほど前に承認されたという事で
t-PA(組織性プラスミノーゲン活性化因子)』のお話。

実際にテレビで投薬の様子も映していて、脳梗塞で救急に来た男性
左の脳をやられていて言語障害…いわば失語症も併発していた。
そこに『t-PA』を投与、みるまに一時間もしたら言葉が出るようになり
重度の脳梗塞だったに関わらず、約二週間ほどで退院していった。

しかし! これは発病後三時間以内とされているようで
気がつかなくて時間が過ぎてしまえば元も子もないようだ。

t-PAの詳しい情報はこちら  ポチッと!

もっと…もっと早くに
ばぁちゃんが発症した頃にこんな薬が使われていたらなぁ~と
病院で脳梗塞だとの疑いに、言語科の医師に名前を聞かれて
困ったような照れたような…でも名前の言葉が出てこなかった
そんな、ばぁちゃんの顔を思い出した。

脳梗塞と分かって、それでも安易に考えていた私は
退院する頃には、杖とかで日向ぼっこ出来るくらいにはなるだろう…と
そんな考えは打ち砕かれ、医師には今の状態が一番良い時で
これから年と共に悪くなっていくんですよ…。
頑張ってください!って力強く握手されたのは遙か遠い話だった。

よく病院をたらい回しされて、手遅れで亡くなってしまうニュースを見るが
札幌市の病院では、この『t-PA』処置出来る病院を交代制で
脳梗塞の患者さんを引き受けるような体制になっているらしい。

こんな田舎の総合病院じゃ、対応できなかったのかもしれないし
人にはそれぞれの運命みたいなものがあるのかなぁ~とは思うのだが
ただ、せめて早期に分かれば、それなりの対応の仕方も違う。

初期症状に『片方の手足など半身の動きが急に悪くなる(片麻痺)
突然ろれつが回らなくなる、言葉が出にくくなる(構音障害)(運動性失語)(感覚性失語)
片方の目が見えにくくなる、視野が狭くなる(一過性黒内症)(半盲)(複視)
突然ふらつき、歩けなくなる(失調)などの平衡障害』『意識がなくなる意識障害』等など。

そんな症状に本人または家族が気づいたら、すぐに救急車を呼んで対処して欲しいと思う。
心筋梗塞などは一瞬にして終わってしまう事があるが、脳は半分壊死しても生きて行ける。
この半分or部分壊死ってのが厄介で、長い介護生活へと続いていく事となる。

という事で、ヒメとの散歩に見た夕方の風景をUP!







コメント (19)
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