というのは、そのスーパーにはグリーンスタンプの商品交換所があり
ここのところの暑さに、会社でも冷たい水はあるのだが
なんせ大勢で飲むものだから、なかなか冷たい水にありつけないと
水筒が欲しいなぁ~とポツリと…ならばたまっていたポイントで交換してあげようと
遅ればせながらの父の日のプレゼントと考えてもらっても良いかな~とか。
その帰り道すがら…目に入った愛宕神社の入り口にちょっと寄り道を決める。
入口から見上げた愛宕神社
愛宕神社とは、全国的に見かけられる神社だけど
京都市を総本社として全国約900社くらいあるらしいが
会津では、直江兼続を象徴する甲冑にある「愛」の文字が
軍神を祀る愛宕神社の愛の字に深い関わりがあるとされている。
昔、門田の庄の沼に大蛇がおり人々を大変に困らせていたところ
それを知った玉泉という修験者が大蛇を追い払い、
愛宕山権現を勧請、それ以来大蛇の害はすっかりなくなったと伝えられている。
と、まぁ 巳年の守り本尊となっている…と、調べた結果だけど。
愛宕神社の石段はハンパなく長い…さすがに全部昇りきる勇気はなく
っていうか、最近会津では熊出没のニュースが流れている。
まさか…ここまでって事はないとは思うが用心には用心を重ねて
い、いや 決して長い石段を昇りたくないわけではなく
この梅雨の晴れ間の厳しい蒸し暑さは、pochiko農園に居る時とはわけが違うし(笑)
そんな言いわけをしつつ、車で石段の中間地点まで『いにしえ夢街道』を通って
少し広い場所へと車を停めた。
ちょうど中間地点となる愛宕神社への道
そこからまた石段は続くが、愛宕神社の影も形も見えていない。
ようやく愛宕神社が見えたが、まだまだ石段は続く…。
中間地点からしばらく昇って行ったが、見上げると随分上の方に愛宕神社があり
仕方なくゆっくりとまた昇り始めるが、かなりの蒸し暑さに息があがる。
運動不足だな…自分に言い聞かせるようにつぶやきながら
ようやく階段を登りきる頃には、太ももはブルブルで…次の日は筋肉痛決定かなぁ^^;
しばしの休息の後、愛宕神社に手を合わせて新撰組の近藤勇の墓へと
会津若松市にも土方歳三が持ち帰った遺体の一部を葬ったとされる墓があり
ちなみに、米沢市の高国寺にも近藤勇の従兄弟近藤金太郎が
首をひそかに持ち帰り埋葬したとされる墓があるようだ。
いったい全国に何か所近藤勇の墓があるのだろうか?
愛宕神社から右手に細い笹藪の中を歩き、見上げれば梅雨に中休みの日差しは強く
じっとりと汗ばむ半袖から出た腕を、ちょっと油断するとシマ蚊の攻撃を受ける。
笹藪が途切れたところから市街地が眺めながら…ものの数分。
そこにひっそりと忘れられたかのように近藤勇の墓はあった。
静かな佇まいの中安らかに眠っているであろうか…近藤勇。
墓の脇には辞世の句が掘りこまれた石碑。
孤軍援絶作囚俘 顧念君恩涙更流 一片丹衷能殉節 雎陽千古是吾儔
靡他今日復何言 取義捨生吾所尊 快受電光三尺剣 只将一死報君恩
孤軍たすけ絶えて俘囚となる。顧みて君恩を思えば涙さらに流る。
一片の丹衷よく節に殉ず。雎陽千古これ吾がともがしら。他になびき今日また何をか言わん。
義を取り生を捨つるは吾が尊ぶ所。快く受けん電光三尺の剣。只まさに一死をもって君恩に報いん。
何となく近藤勇の無念さが伝わって来るような気がする。
正直なところ会津に生まれ育って
愛宕神社も近藤勇の墓がある事も知っていたが
今まで一度として訪れたという記憶はなかった。
自分の住んで生活をしている場所を知る事は、とても大切な事で
まだ私の知らない歴史深い会津が、見渡せば周りにはたくさんある事だろう。
少しずつゆっくりと…そんな会津を深く知る事が出来たら良いなぁと思った。