オークションに出ていた宗門誓詞書物を眺めていたら、面白そうに思われて読み下しにチャレンジしてみた。
宗門誓詞書物
切支丹宗門就御改仕上請文前書
私儀切支丹宗門持類族ニ而無御座候従前之禅宗ニ而泰勝寺
塔中慈眼庵檀那ニ紛無御座候則檀那坊主ニ裏書判形取之
差上申候勿論被 仰出候御觸之趣相守可申候若自今以後切支丹
宗門之者有之彼宗旨を勧申といふとも決而同心不仕早速其段
可申上候
右之趣若於違背仕者
沗茂
梵天帝釈四大王惣而日本六十餘州大小之神袛別而熊野大権現
春日大明神天満大自在天神 當國之鎮守阿蘇大明神藤崎
八幡大菩薩各罷蒙 御罰於今生者受白癩黒癩之重病
於来世者墜罪無門地獄更不可有浮世者也仍起請文件如
右之通申上候而茂若心底ニ切支丹宗門を相守候儀茂可有之哉候彼宗旨之罰文
仕上申候
ていうす ばてれん ひいりよす いりつさんを初奉りさんたまりやも諸/\のあん
しよへあとの御罰を蒙りてうすのからさ絶はてしゆうたすの事/\たのもしを
失ひ後悔の一念もきさゝすして人々の嘲と罷成終に頓死仕いむへるのの
苦患に責られ浮事有御座ましく候仍切支丹宗旨のしゅらめん之件如
慶應元丑年十二月 長岡治部丞
田中典儀殿
沼田勘解由殿