清正公の菩提寺・本妙寺の胸つき雁木を登ると、淨池廟の山門(?)の右手前に常夜燈が残されている。
本妙寺のサイトから
おなじみ国土地理院のサイトで標高をしらべてみると、淨池廟のある辺りは69mほどだが、熊本城の天守閣がある辺りが50mほどだから、ちょうど天守の最上階あたりが同じ高さに成るのだろう。いつも淨池廟の常夜燈に火がともされ、熊本城の方からもそれが覗えたのであろう。
ご府内に設けられた常夜燈については、 「官職制度考」をひもといてみると、熊本城外郭の御門や辻番所に設けられていることが判る。
正式には「有明燈」である。
城門外郭中所々辻番所
○流長院構口 昼一人夜二人 有明燈
○新堀口 右同 同
○出京町構口 右同 同
○長岡監物屋敷下 右同 同
○住江甚右衛門 右同 同
○壱丁目門 右同 同
○長六橋構口 右同 同
○高麗門 辻番三人昼夜一人 同
○新三丁目門 有明燈
○山崎口 辻番四人昼一人夜一人 有明燈
その他の大手門ほか城内の諸門、大番所には、昼夜を分かたず門衛が詰めているが、常夜燈などの記載はなく、大提灯などが吊るされていたのだろうか。
古地図を見ながらこれ等の場所を確認してみると、藩政時代の夜の様が伺えて興味深い。
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