津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■sobi sobi babi

2014-03-18 17:41:51 | 徒然

 「軍陣之作法少々聞書」は読んでいると、全然わからない語句が登場してすっかり戸惑っている。しかし面白い・・・・・

そひそひはひという語句が出てきたときには、こりゃ~何だと絶句したほどであった。(明日ご紹介する)
正解はsobi sobi babi、漢字に直すと「鼠尾 鼠尾 馬尾」 口に出していう訳ではないのかもしれないが、三献におけるお酌の仕方だそうな・・・・
あの三々九度でも行われるお酌の仕方、一度目と二度目は鼠の尾の如く細く小さく、三度目は馬の尾の如く太く長く注ぐのだという。
出陣式に於いて当たり前に行われていたらしい。

語句が判ったのでいろいろググっていたら、sobi babi とか sobi babi sobi とかいろいろあるらしい。
神社の巫女さんとかはとっくにご存知の言葉のようだが、はじめてこんな言葉に出くわして、解決するのに時間を相当費やしてしまった。
ビールなどもこの様に注ぐのだという人が居られるようだが、私は知ったからと言ってそひそひはひなどやりませんよ・・・・・ 

(実はそひそひはひと書かれた次の頁には、馬尾・鼠尾という語句が出ていたのだが、こちらを読んでいたらもう少し早く解決していたのに・・・・・・) 

         参考:   鼠尾 - 日経トレンディネット

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■軍陣之作法少々聞書(一)

2014-03-18 10:05:19 | 人物

「雑兵物語」を読むと、戦場における雑兵たちの生々しくも健気でたくましい有様が見て取れて大変面白い。
細川家の資料の中に表記のようなものを見付けたが、「雑兵物語」のようには参らぬ。
寛永八年竹原清太夫が沢村大学助に送った「軍陣之作法少々聞書」である。「堅ク可被禁御他見」とある。 
 

一、軍陳ニ而扇つかふ事日月扇の裏表には昼は日の方を先にしてつかふ也 夜は月の方を先になしてつかふ也
      軍扇 (ぐんせん)
                       武将が陣中で軍勢を指揮するのに使った扇、多くは骨を黒漆で仕上げ、地紙には易占と呪術的な意味で表面(扇面)
                       昼と太陽と陽を象徴する「火の丸」金か朱で描き、裏面には夜と陰を象徴する星辰文もしくは三日月文を描く。

                主な使い方は、合戦を行うのが昼間であれば表面、夜間や悪天下であれば裏面と、使う面と開ける面積を適切に加減するこ
                とで運気を呼び込んだり、表面を全開にして合戦に臨むことで凶日(陰)を吉日(陽)に変えたりするというもの。

一、軍陳の扇拵様之事一尺弐寸長サ也 裏表に日月■(有カ)日は朱月ハ黒月の方には破軍星を書也
     要の事 しとゝめにする也 紫の御兎の革にて緒を付る也 むちむすひニむすふ也
      破軍星(はぐんせい)  
               ほう北斗七星の第七星、柄の先端にあたる星。陰陽道(おんようどう)では、その星の指し示す方角を万事に不吉として忌んだ。破軍。
      しととめ(鵐目)
            《形が鵐の目に似ているところから》金属・革・木などの製品にあけた穴の縁を飾る金具。刀の鞘(さや)の栗形・和琴(わごん)・箏(そう)、その他の器物のひも通しの穴の縁などに用いる。 
  

一、はち巻寸法の事白き細布五尺也 真中ニ少し明て其所を黒革を細切てそれニてゆひ置也 黒革の所をひたひに置てうしろにニてゆふ也
  結様之事鞭むすひにもする也 又ハ真結ニもする両様なり
一、主人江敷革進上之覚悟之事ゆばニてハ白毛之方御うしろ方ニ成候也 けいこの時は白毛の方御前ニ成也 頭はうしろの方ニ成候也
一、軍陣ニテ敷革を以鞍をつゝむ事無別儀事也
一、主人より床木(ショウギ)参らせ様之事無別儀事也
一、塩手の緒長サ一尺二寸也
      
塩手緒  明月記の記述に「塩手以錦縫、塩手緒」とあるが、詳細がよく判らない。
一、軍陣ニ乗馬必二重腹帯也心掛之事ニ候得ハ腹帯しめ直して乗る物也 又女出家抔か風目に見ゆる事あり
  其時は上帯しめ直して出る也 猶口傳有之
一、鯨波の上様之事敵の調子を請て上ル也 調子次第也 火剋金金剋木抔と等くする様ニ上て吉相生悪し 
一、出陣の時はた棹おるゝ事有中よりおれたるハ吉事也 上下へよりておれるハ不吉也 其時は馬よりおりて上帯しめなおして心持にて
  吉方へ方角をかへて吉猶口傳有之 
一、実検の作法之事 大将之頭位有之人の頭計也 先頭板八寸四方・足の高サ四寸也 二方に有之足付之ことくなり
  頭板ニ頭のする次第之事 扨頭を板の上ニのせて両方手ニて板懸てかゝゆる時両方の大指両の耳ニかけて地に居て御目に懸る時も
  手をはなさぬ事也 何時も頭の向を御目にかけぬ物也 扨掛御目時之出立装束之事具足を着し申にてもはち巻ニ而も吉 又革胴服ニ
  口(革)布袴ニ而も吉 たひ脚半革鞋ニ而掛御目也 又勿論はひ立にてもよし
      
首実検 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%96%E5%AE%9F%E6%A4%9C 


よく判らない言葉や形容、表現が多く見受けられる。勉強が必要である。

   

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■図書館→江津湖

2014-03-18 07:14:11 | 徒然

 先に借りた「中院通勝の研究」が中々面白くて、返却日を越してしまった。昨日はあわてて返却の為に図書館に向かった。
良い天気で暖かく窓を開けて走る。成るだけ歩かなくていいように、図書館に近い奥の方へ車を止める。
血圧のためには運動が必要なのだが、ここ一両日は高止まり状態で体がふらふらするからだ。

郷土コーナーで目的の資料のコピーをとる。約50枚、最近はこの作業が辛くなってきた。

2階と3階とを行ったり来たりしていると、暖かさに汗ばんでくる。少し風に当たろうと、裏手の江津湖畔にでてみる。
水前寺成趣園から流れ出た湧水は深さ2~30センチの流れで江津湖にそそいでいる。

            夏目漱石は    上畫津や青き水菜に白き蝶 (明治30年)
                        湧くからに 流るるからに春の水 (明治31年)       等と詠んでいる。

図書館は細川内膳家の跡地である。漱石先生も訪れたことがあるのではないか。そう思いながら爽やかな風を楽しんで帰路についた。
ようやく春の気配である。 



 

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