津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■完読は何時? 「古今肥後見聞雑記」

2014-03-10 07:43:21 | 徒然

 2月23日に「古今肥後見聞雑記」を読み始めてから、全105頁の内100頁を読了した。
読了と書いたが、タイピングの完了という事であり、こちらは30数頁に及んだ。ただし完読とは参らない、読めない文字が50余文字ある。
上妻文庫には随分親しんで来たので、ようやくこの程度の確率で読めるようになった。上妻先生独特の崩し字があり、これは「くずし字用例辞典」でも見受けられないものがあり、随分難儀している。残り5・6頁は白文だがここ一両日でなんとか終わりそうだ。判読不明の文字を一つずつつぶして、完全読了とするにはまだまだ時間がかかりそうである。

私はこの見聞雑記を読むことで、初見の多くの事を学んだ。寺本直廉氏のこの業績に深く敬意を表したいと思う。
地誌研究には欠かせない貴重な史料である。そういう意味においても釈文を完全な物にして図書館に納めることが出来ればと考えている。 

この貴重な史料は、数人の人達によりくり返し写されたものだが、奥書きによると、宮村典太氏は明治34年1月30日から2月6日まで、上妻先生は昭和16年8月11日から8月27日にかけて写しておられる。私が文明の利器を駆使してすでに15日以上を費やしているというのに、このスピードには驚かされる。
このような先人のご努力にただただ頭がさがる思いを深くしている。 

 

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