津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■花筏

2014-04-04 10:15:34 | 俳句

 ここ一週間ほど続いた暖かさに水を差すように、昨晩から大荒れ、今日は気温が五六度低くてそろそろ直そうかと思っていたカーデガンなどを羽織ったりしている。風が強くて満開は過ぎているとはいえ、桜は一気に散ってしまったろう。一昨日散歩がてら郵便局まで出かけた折、マーケットの横手に十数本並んでいる桜が、脇を流れる水路に花びらを落しすばらしい光景を作り出していた。足やすめにしばらく立ち尽くしていると、通りすがりの人が怪訝そうに脇を通り抜けようとしながら、その景色にきずき「おう・・」と声をあげてこちらもしばらく眺めた後立ち去って行った。
 

                                   花筏 風が棹さす行方かな   津々
 

いつも散歩の時にはデジカメを持参するのだが、この時は所持せず残念の極みであった。葉桜も一気に通り過ぎてしまいそうだ。
 

付けたし:
書き終わって読み直していたら、「そろそろ直そうか」と書いていることにきずいた。「直す=片づける」の意で、熊本人独特の言い方で我々は標準語だと思い込んでいる言葉である。熊本を離れて各地で就職した新社会人や大学生たちが、この言葉を使って「何それ?」と怪訝な目で見られることに成ること間違いない。

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■古今肥後見聞雑記から -- 船場橋のこと

2014-04-04 08:45:30 | 史料

 船場橋(洗馬橋)は熊本城下南東部から西部・新町の方へ入る大事な橋であった。薩摩街道ここを通り新一丁目の御門から二ノ丸を抜けて豊前街道へつなげられた。その船場橋についての記述があった。     

    熊本船場町橋之事寛永九年御入國之節迄ハ土橋
    にて其砌御通被成候節橋之中程ニ御駕居へさせられ
    澤村大学を以其節町役之者を被召出被仰付候ハ材木
    賣買仕させ様ニ自然御軍用之節乱杭等の御用にも
    相成可申との思召ニ付右之通被仰付候由夫ニ付脇々の
    材木一切の賣買ハ差留可申由其後新坪井丁石田
    作左衛門 判屋なり まてに格別の御讃談を以材木賣買御免
    被成之由此橋何年比より板橋に成候哉不知船場川端
    濱一通之儀は御免地といふ事其節ゟ之由云傳船場橋
    幅三間・長さ十八間也今板橋也

昨日のオークションに出た古文書の主・沢村大学がこの橋の架け替えに係ったことが判る。

4:23追記 熊本県史料・近世編二 p209 に次のようにある。
    船場之橋床のしからミ出来候て(寛永廿年)三月廿日ニ柱立させ候由得其意候事 



コメント (2)
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