ここ一週間ほど続いた暖かさに水を差すように、昨晩から大荒れ、今日は気温が五六度低くてそろそろ直そうかと思っていたカーデガンなどを羽織ったりしている。風が強くて満開は過ぎているとはいえ、桜は一気に散ってしまったろう。一昨日散歩がてら郵便局まで出かけた折、マーケットの横手に十数本並んでいる桜が、脇を流れる水路に花びらを落しすばらしい光景を作り出していた。足やすめにしばらく立ち尽くしていると、通りすがりの人が怪訝そうに脇を通り抜けようとしながら、その景色にきずき「おう・・」と声をあげてこちらもしばらく眺めた後立ち去って行った。
花筏 風が棹さす行方かな 津々
いつも散歩の時にはデジカメを持参するのだが、この時は所持せず残念の極みであった。葉桜も一気に通り過ぎてしまいそうだ。
付けたし:
書き終わって読み直していたら、「そろそろ直そうか」と書いていることにきずいた。「直す=片づける」の意で、熊本人独特の言い方で我々は標準語だと思い込んでいる言葉である。熊本を離れて各地で就職した新社会人や大学生たちが、この言葉を使って「何それ?」と怪訝な目で見られることに成ること間違いない。