ある方から清田氏・凉泉院についての問い合わせをいただいた。私のブログでも清田石見・母としてご紹介してきたが、石見を主計と間違えて頓珍漢なご返事をしてしまった。
凉泉院は転び切支丹であり、上妻博之先生が指摘される貴重な資料を持っているのだが、これが行方不明になり、数日にわたり発見に相勤めたが、つい先ほど見つけ出したのが下の図である。
石見とは七助乗栄の事、大坂の陳では一番槍の高名を上げた。細川忠興の妹・伊与(吉田左兵衛督卜部兼治室)の娘を娶っている。
鎮忠の男子二人は先妻(一色氏?)の子で、三人の女子はジェスタの連れ子だとする。
凉泉院とは主計鎮乗・室であり、殉教列福したマグダレナ清田の妹であり、忠興の側室・幾知の母か?
主計鎮乗は実は養子で、実兄の志賀親次(豊後・岡城主)も切支丹で、霊名・ドンパウロ、母親は大友宗麟娘(奈多夫人と先夫・服部右京亮の娘)とされる。これでどうやら清田家の略系図の再修正と相成った。
清田掃部鎮忠----+--鎮隅
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大友宗麟-----ジェスタ +--五郎大夫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・→(二百石・直家)
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+--マグダレナ(殉教・列福)
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+-------女
‖ 大坂陳一番槍高名・石見
主計鎮乗---------+--七助乗栄(室・忠興妹伊与の娘)・・・・・→(二百石・弥八郎家)
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+--与三右衛門(刑部家附)
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+--左近右衛門
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+ーーーー幾知(圓通院) +--立孝・・・・・・→(宇土細川家)
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細川忠興 +--興孝・・・・・・→(細川刑部家)