TVから「屋根より高い鯉のぼり♪♪」と歌う人の声が流れている。
近くのマンションのベランダに、いかにも現代というような鯉のぼりが上がっている。
ベランダに小さい幟親心 と言った感じ・・・
男の子が生まれての嬉しさが現れている。
私の心に残る鯉のぼりは、熊本大地震後の倒壊したお宅の庭に立つ、大きな吹き流しと緋鯉・真鯉の三流れの本格的な鯉のぼりだ。
鯉のぼりと共に、お子さんの名前が染め抜かれた旗が翻っていた。
自転車で被害状況を見て廻っていたところで見受けた風景だ。
人気の見えない庭先の鯉のぼりは、何事なかったように泳いでいたが、そのお子さんも小学生といった処か。
どうぞお健やかに・・・
もう一つは、熊本と大分の県境にある「杖立温泉」を流れる杖立川。
ここには数百匹の鯉のぼりが川渡しで泳いで壮観だが、最近はあちこちでこれが真似られているが、ここも随分早かったように思う。
多けりゃ良いというものではなく、もう少し絵的ににいうと間引いてもよさそうな気がする。
しかし、お古の鯉のぼりが捨てられず、また新しい命を観光地で過ごせるというのもなかなか今日的ではある。
すぐ近くの御宅にも、屋根より高い鯉のぼりが泳いでいた。今日はご家族そろってお祝いでしょうか。
証拠写真を撮ろうと思ったが、広い有料駐車場の奥の方に立ててあるから、望遠でなければ取れそうにない。(残念)
この様に、日本の良い伝統がまだ息づいている。
処が、軒端や床の間にかざる「菖蒲の葉+蓬」の束があまり見受けられない。
そして菖蒲の葉で向こうハチマキ姿の人がいたものだが・・・そんな姿も今は懐かしい。
せめて粽(ちまき)でも買っていただきましょうか・・・