『未来国家ブータン(集英社文庫)(電子書籍)』
Kindleリーダーの中に積ん読状態になっていたもの。
著者はニムラ・ジェネティック・ソリューションズ(ウェブを調べたが、現在、ウェブリンクが存在せず、存続かどうか不明)の代表の二村さんに声をかけられてブータンのイエティを探しに出かける。実際には、二村氏の依頼はブータンの農務省の生物資源センターとの共同研究、ブータンの生物資源を国外の大資本による開発ではなく、現地の人々の生活と直結した形で開発するというもの、に関連して、センターの職員とともにブータン各地を訪問するというもの。本書の電子書籍化に際してのあとがきに、その後のソマリランドの研究などにつながるきっかけになる紀行であったと著者は述べているように、ブータンのGNH(国民総幸福量)に関連するブータン王国のルポとなっている。
それこそ、最近のキーワードでもあるSDGsのはしりでもあろうが、その後、ブータンはどうなっているのだろうか。